劇団☆新感線「五右衛門vs轟天」赤坂ACTシアター
<8月4日(火)夜>
近未来、巨大犯罪組織によって世界の警察組織が壊滅寸前になってしまっている。かろうじて残っているインターポールの分析によれば、犯罪組織の幹部の先祖をたどると、石川五右衛門にたどり着くという。そのため400年前にタイムスリップして五右衛門の「子種」をつぶすための刺客として剣轟天が選ばれた。果たしてその結果はいかに。
ファンでなくとも楽しめて、過去公演を知っているファンならもっと楽しめる、サービス精神としょうもなさにあふれた、いかにもチャンピオン祭りらしい一作。でも話の筋もそれなりにきっちりしている。橋本じゅんや古田新太には拍手を、池田成志には笑いを、粟根まことには見せ場を、高田聖子にはたっぷりの出番を。
話の展開で、後半に高田聖子の出番が多くなるのだけど、この人はやっぱり客席を惹きつける演技をする人で目を離せない。何が秘訣なんだろうか。ネタばれになるのであまり書かないけど、それと比べて古田新太の省エネ演技が目立ってしまう。他に、パロディーとしては結構すれすれな役があって、中谷さとみが全力で振切っていた。これ、スピンオフして轟天、五右衛門に続くネタキャラに育てられないかな。
お腹いっぱいの3時間20分。この値段でも観るべき人は言われなくてもチケット買っているでしょうから改めて勧めません。これから観る人は楽しんできてください。
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