KERA・MAP「グッド・バイ」世田谷パブリックシアター
<2015年9月22日(火)夜>
終戦から間もない東京。妻子を疎開させたまま、雑誌の編集長をつとめる傍ら、闇商売で大儲けして大勢の女性と愛人関係を持つ男。妻子を東京に呼び戻す前に関係を切ろうと、闇商売で知合った女性に妻のふりをさせ、一緒に愛人たちを訪問することで諦めてもらおうとするが・・・。
KERAの、軽いやり取りや間で笑いを取る脚本と、女優を生き生きとさせる演出手腕とが重なって、3時間超の長丁場なのに笑いまた笑い。見どころが多すぎる。太宰治は全然詳しくないし未完の原作も読んだことはないけど、たぶん原作よりこの芝居の方が面白い。
女優陣はそろって花も実もある演技だったので絞れない、観た人が気に入った人を挙げてほしい。もてる割に情けない主人公を演じた仲村トオルもよかったけど、いつになく山崎一が前に出てきて目を引いた。あと細かいことだけど、音源なのか機器なのか、音響がきれいだった。
気の滅入る話題の多い昨今、こういうコメディーを観るのは気晴らしにいい。チケット代は高いけど、こういう豪華な顔ぶれを実現するためにはしかたないので、たまには張りこむのも如何。スケジュールが合わない場合は10月に横浜公演もあり。
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