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2015年12月 8日 (火)

新国立劇場演劇研修所の選考試験説明会のレポート記事、あわせて座・高円寺の劇場創造アカデミーも募集中

面白そうなエントリーを見つけたのでご紹介。「選考試験の受験をお考えの方、演劇研修所にご関心のある方」のあたりにアテンションを欲する研修所の期待を感じますけど、他にマスコミとか来てこれからいろいろなところに記事が載るんでしょうか。素人が覗いただけでも垂涎の講師陣と授業だったから、受かればまず他では体験できない3年間になるはず。受けたいなら全力で合格を目指してほしい。

けど迷いどころは、いろいろ観られる代わりに、外部公演出演は禁止、3年次の試演会まで稽古と座学中心というところ。焦らせているわけではないにしても、訓練と場数を踏む経験とのバランスがこれでいいか難しいところ。ある程度は場数を踏んで、この場の貴重さを実感できるようになってから受けるほうが個人的には好ましいけど、こういう訓練って先にやったほうが「利子」が付いて得だし、1、2年の差ならまだしも10年違うと吸収力にも多少は差があるだろうし、やっぱり迷いどころ。

だから本当は、3ヶ月から半年くらいのコースが複数あって、年代を問わずに随時受講できるような体制が並列していたり、それこそ私が受けたような短期セミナーもたくさん実施して「こういうことが(野良で身につけるのではなく)技術として習えるんだ」ということがもっと大勢に伝わるといいと思うのだけど、今もそうはなっていない。結局は講師の実力がコースの品質なので、講師の数が絶対的に足りないんだろうな。

あと、本当に訊きたいのは、続けている人のコメントもそうですけど、「合わない」って辞めた人たちのコメントですよね。経済的事情ならさておき、自分の意志で辞めた歴代の人たちのコメントを集めることで、事前の誤解が減って、より応募者の志向が揃うと思うのですけど、そういう情報はないですかね。

ちなみに、座・高円寺は杉並区立の劇場ですけど、こちらも2016年度生を募集中です。新国立劇場の演劇研修所は3年カリキュラムですけど座・高円寺は2年カリキュラム。講師陣は新国立劇場が新劇系の老舗劇団出身演出家が代々所長になり、座・高円寺は小劇場出身演出家が演技コースの講師なのでおのずと差が出るのではないかと。

また演技コース以外に演出、技術、制作などのスタッフ部門も併せて募集しているのが特色で、一部講師は両方で講師を務めていますけど、スタッフ部門、わかる範囲で特に音響照明美術なんかは現役の一級どころが講師に名を連ねています。授業料はトータルで均せば同じくらい、外部公演の縛りがないなど、細かい点も要注意。直接セミナーを受けたわけではないので座・高円寺はいまいち情報が不足しているのですが、演劇研修所の受験を検討している人はこちらも検討しては如何。

ちなみに2012年のエントリーで劇場創造アカデミーを取上げた際に

このいろいろな環境から、誰が見ても大成功という例がひとつ(ひとり)でも出てくると弾みがついていいけど、どうだろう。あと5年先か。

と書きましたが、演劇研修所も劇場創造アカデミーも、やはりもう2年以上待つ必要があるようです。上で先に場数を踏んだほうがいいと書いた理由のひとつでもあり、芸能の難しいところです。別の言い方だと、平田オリザが「幕が上がる」の中で

上手いとか下手とかじゃなくて、吉岡先生に言わせれば「華がある」っていうのかな。たぶん、それは、演劇にとって、とても大事なことだ。努力しても、どうしてもつかめないものだから。

と直球の表現であっさり流したところですね。

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