Bunkamura主催/企画製作「元禄港歌」Bunkamuraシアターコクーン
<2016年1月22日(金)昼>
関西の港町。地元一番の大店である廻船問屋の長男が江戸の出店から商売で戻ってきたその日、この地域を毎年旅巡業している瞽女の一座が町に着く。その晩、店に呼ばれて披露された歌を聴いた長男は、ひどく心を打たれる。廻船問屋とこの一座との間に張られた縁を巡る物語。
観終わってから考えると前半は人物紹介、後半に事件ひとつ、展開はいたって素朴で、有楽町あたりの劇場でやっている商業演劇っぽい脚本(実際そうだったはず)。それを休憩を挟んで2時間半になっても引張って客席を引込む力技。美空ひばりの歌が呼び文句のひとつだけど、着物や美術のビジュアルの美しさに見とれた。群衆場面の賑やか感といい、蜷川幸雄は目にも訴えるのが上手い。
このメンバーだったら宮沢りえが見ものかなと予想していたけど、市川猿之助が瞽女の座長を演じてさすがの貫録だった。他にも遊び人の次男の高橋一生とか、問屋の妻の新橋耐子とか、事前に予想していなかった役者が良い感じで好印象。
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