ハイバイ「おとこたち」東京芸術劇場シアターイースト
<2016年4月14日(木)夜>
学生時代からの男友達4人組。彼らの最後の一人が卒業して全員が働き出してから、80歳を過ぎた晩年に至るまでの人生のイベントで綴る。
初演から2年経たずしての再演。男のダメな部分のうち、特に人間関係をこじらせるダメな典型例を4人に体現させてその行末を見届ける話。事前の予想通りの面白さだったけど、駄目が高じた先にあるものが見えてくるにつれて、あれだけ大量のネタ投入されているにも関わらず笑えなくなるという冷汗モノ。
カラオケで始まりカラオケにつきるオチは見事の一言だけど、この脚本家ならその出来には驚かない。それよりも、抽象化された舞台にわずかな映像でテンポよく転がしていく演出とか、それをこなしてもまったく大変さを感じさせない役者陣とか、観ているときはまったく気がつかなかったけど、後から考えるとひょっとしてものすごい高度なことをやっていたのではないか。何が高度だったのかまったくわからないけど、そこが気になるというか。
人生どこでそっちに転げるか分かったものではないと考えながら観ていると顔が引きつってくるけど、あれは女の側から見たらうんうんうんうんそうそうそうそう、くらいなものなんだろうか。引きつるようになってから観てもいいけど、これを中学生男子くらいのときに観たらどんな感想を持ったかな。
これから全国ツアーなので、観られるものならぜひお勧めしたい。
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