こまつ座「円生と志ん生」紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
<2017年9月23日(土)昼>
軍属で満州慰問団に参加したものの、敗戦で仕事がなくなり帰国もできなくなった三遊亭円生と古今亭志ん生。帰国を目指して食いつなぎながらも落語の修業は忘れない2人の話。
後半はかなりテンポよくなるも前半は3場中2場に重い話。円生が劇団に属したという事実の時系列上しかたないとは言え配分を間違えた脚本との印象。それを鵜山仁が丁寧に演出しすぎて重さに拍車がかかる。前半途中で抜ける客もあり。大森博史とラサール石井がたぶん本人に似せた話し方をしていたのだと思うけどそれがまたおとなしく、落語の修業は片時も忘れず、という根幹の話が目立たず。モデルは気にせずにやったほうがよかったのではないか。
後半は盛り返して修道院の場面はさすが。女優4人は通して健闘。元トップらしさを抑えて他の3人を支えた大空ゆうひ、上手いだけでなく飛び道具としての冴えを見せた池谷のぶえの2人、特によし。
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