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2017年10月 9日 (月)

竹中香子の講演会記録

このまえ観た、アグレッシブなほぼ一人芝居「妖精の問題」に出演していた竹中香子が、公演前に講演を行なった記録が「ひとり語り編」「質疑応答編」として掲載されていた。波乱万丈を絵に描いたような経緯。

細い道につながるチャンスを見逃さずにつかまえてたどり着いたのは確かで、質疑応答編の最後のほうにもあったけど、それを運と呼ぶか実力と呼ぶかは人によって分かれるところ。まあ芸術の世界に限らず、個人的な能力に依存する職業のキャリアパスは一般化できないことが多い。個人的には「桜美林大学の総合文化学群演劇専修」という経験がどのくらい役に立ったかを知りたかった。

あとはからずも、新国立劇場の研修所を出てからも苦労するという話がわかってしまった。個人的には、日本は演劇勉強のできる環境が少ない代わりに、演劇上演のハードルが低いので自分たちで企画して場数を踏めるのが長所だと思っている。そこから経済や人生のリミットとプロで食える状態とどちらが先に来るかの競争なので、とにかく場数を踏んでほしい。その意味で、「オーディションに受からない時は、自分でプロジェクトを作る。」「台詞が少ない時は、自分の台詞が多い台本を自分で書く。」「演出家が自分に配役してこない場合は、自分から演出家を選ぶ。」というのはよい言葉。

単なる読物としても読み応えがあるのでご一読を。

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