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2018年8月28日 (火)

キョードー東京企画招聘「コーラスライン」@東急シアターオーブ

<2018年8月23日(木)昼>

ブロードウェイのオーディション。主要な役ではなくコーラスダンサーのオーディションだが、それでも競争は厳しい。最終候補に残った16人の候補者から採用されるのは半分だけ。何としても仕事がほしい候補者たちに対して、履歴書に書いていない自分のことを話してほしいと演出家は依頼する。ライバルを前に候補者たちが話すのは、自分の子供時代から今の環境まで。

名前だけ知っていて観たことがなかった有名ミュージカル。候補者のスピーチとそれを聞く他の候補者の内心の声とを歌にしつつ、演出家も含めてのあれこれを上手に2時間にまとめる手際のよさ。所々に華やかさはあっても、事前に想像していたミュージカルらしくないというか、全体に候補者の話が暗いというか湿っぽい話に寄っていて、希望を述べる場合もその前提にあまりよくない境遇がついくるような話。いろいろあってもオーディションは厳しい、ましてやコーラスダンサーのオーディションに応募してくる人たちの生活もお察し、というドライな競争世界が極端に日常化したアメリカショービジネス界ならではこそ、ラストのあっさりさも含めて、この湿っぽさが潤いとして成立すると思われる(別に日本が厳しくないというわけではなくて、日本だとさらに湿っぽいほうに偏ると思う)。

構成では、もう少しダンスが多いかと思っていたけど、歌がメイン。歌と演技は上手くて、だいたい台詞の量と役者の力量が比例して、そこにも厳しさを感じる。ただダンスはそこまで感心できなかった。コーラスダンサーだからそんなに上手い設定ではないけど、わざと下手にしたのではなくダンスはそこそこで見切った印象で、そこが不満。あとオケか音響かわからないけど、音楽が薄く、立体感に欠けた。

一度は観られてよかったけど、来日公演とはいえこれでS席13000円は高いという感想。いろいろなパートが、もう少しずつ何とかしてほしかった。

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