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2019年9月20日 (金)

鵺的「悪魔を汚せ」サンモールスタジオ

<2019年9月15日(日)夜>

とある製薬会社の創業者一族。痴呆で寝たきりになっている会長を筆頭に家族間で憎みあったり軽蔑しあったりしているが異様にプライドは高く、嫁や婿に入ったものたちの肩身は狭い。長女の3人の子供たちはそんな状況をそれぞれ皮肉な目で眺めている。殺された猫の死骸が庭に放置されていた日を境に、その状況がさらに加速していく。

金田一耕助も警部も出てこない金田一耕助モノという印象。後味悪い系の劇団だと思っていたけど、後味どころか最初から最後まで酷い場面の続く芝居だった。ただそれが続きすぎて麻痺したのと、一番悪い役の末孫娘がカラっと演じられていたのとがあって、どこまで狙ったかはわからないけど全体には内容ほど酷い印象を受けないで観られた。

役者の中では、唯一家族外の登場人物である総務部長役を演じた池田ヒトシを、選んだキャスティング手腕ともどもメモしておく。こういう役にこういう役者をキャスティングすることが芝居の厚みになる好例。もったいなかったのが2つあって、設定ではこの規模の家なら使用人がいそうなものなのにいなかったこと。名前だけでも出していればよかったのにと思う。あと脚本で、ラストがちょっと長くて間を持たせるのが難しかったところ。

でも全体には今時こんな小劇場らしい勢いの芝居がまだできたんだという好印象。これだけ酷い場面の続く芝居ができるのは、当日パンフにもあったけど、若さならでは。再演とはいえあの狭い劇場に目一杯建て込んで襖を二重にした美術や、最後にロビーまで漏れるくらい大量に煙を出した照明などのスタッフワークにもある種の若さを感じる。劇団(というか演劇ユニット)としていいタイミングの上演だったと思う。

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