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2019年12月16日 (月)

テレビ朝日/産経新聞社/パソナグループ製作「月の獣」紀伊国屋ホール

<2019年12月14日(土)昼>

第一次世界大戦が終結した後のアメリカ。オスマン帝国から亡命したアルメニア人の男が、結婚相手として孤児院からひとりのアルメニア人少女を呼寄せる。厳格な家父長制の家族で育った男は同じような家庭を求めるが、おおらかな家庭で育った乗除とはなかなか馴染めない。男は子供を求めるがなかなか望みがかなわない中で、ふたりの生活はすれ違い始める。

翻訳ではトルコと言っていたようだけど、公式サイトや年代を調べるとオスマン帝国のほうが正しいか。オスマン帝国によるアルメニア人虐殺という重い話題を中心に、アメリカに亡命した男と、その男が写真だけで呼寄せた少女を通して、苦悩が克服されうるのかを描いた芝居。地味で重いけど緊張感の続く良作。

すれ違う夫婦の展開を描いた眞島秀和と岸井ゆきのはすばらしい。ただ映画的というか、前半の1幕がいきなりすごい分、その後が丁寧ながらもややゆったり目。後半幕開けに近所の孤児が登場してからがぐっと目の覚める展開に。語りの久保酎吉もよかったけど、孤児役の升水柚希が一番舞台らしいエネルギーを放射して、それに合せて周りも乗っていた。続けるならこのまま中途半端にまとまらず無事に伸びてほしい。スタッフでは照明が美しかったけど、場面転換でも会話中でも音楽を、しかも同じ音楽を使いすぎ。音楽減らしてもいける出来だったのに。

あとあんまりだったのがチケット管理。このテーマと価格で満席にならないのはしょうがないから、後ろが空席になるならまだしも、中途半端にセンター後方席に2列空席列を作って(1列が丸ごと空席、その後ろが両端に1-2人しか座っていない状態)、その後ろに2列くらい客が続く無様な客入れ。製作のどこかが招待用に押さえさせたのに集客努力もせずに放置した感。昔一度だけ、新国立劇場の小劇場で1列が空というのを見たことがあるけど(たしか「アジアの女」だったか)、今の日本で土曜日昼間という一番のゴールデンタイムでこんなもったいない客席を作るな、それなら後ろの客席から2列ずつ前に動かせ。

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