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2019年12月28日 (土)

サブテキストとかコンテクストの例に使えそうな書き殴り

少し前にバズっていた「'89 牧瀬里穂のJR東海クリスマスエクスプレスのCMが良すぎて書き殴ってしまった」。推理小説を読まされているような勢いで、長いですが長さを感じさせません。まずは読んでみてください。

これは実際に出来上がった映像を見ながら、なぜヒロインがそういう行動を取ったのか、を解読していく経緯を書いた文章です。CMの台本がどこまで細かく書かれているかは知りませんが、カレンダー(らしきもの)は単に見栄えがいいからと選ばれただけかもしれませんし、撮影していたら場所が名古屋駅なのは自明でしょう。

でも「なぜギリギリだったのか」の理由まではさすがに脚本には書かれていないと思います。そんな脚本を撮影前の立場で渡されて、書かれた通りに演じるとの、ここまで背景を想像して演じるのとでは、おそらく仕上がりに差が出る。映像よりも舞台のほうがより差が出るはず。この想像がサブテキスト。

「なぜ柱の陰に隠れたのか」「このバンダナが牧瀬里穂のことをほとんど探していないという点」に対して「待ち合わせではなかった」「30年前のこの時代は、スマホどころか、携帯電話すらも一般的には使用されていない。ほとんどの待ち合わせが固定電話などで事前に行われていた。つまり、5分の遅れは致命傷だった」という背景を合意するのがコンテクスト。

なお新幹線、ひいてはこのCMを

ここで重要なのは、JR東海の広告戦略が「新幹線を人と人との物語」に狙いを絞った点であろう。やろうと思えば、その速さを売りにすることもできたし、ビジネス的な利点を前面に出すこともできた。しかし、そこで「遠距離恋愛のシンデレラ」に絞った点が興味深い。

これはこのCMを手掛けた電通の三浦武彦氏の著書『クリスマス・エクスプレスの頃』にもこう記述がある。

「新幹線は(人と人が出会う、町と町を結ぶ)コミュニケーションメディアである」

単なる移動手段ではなく、コミュニケーション手段として意識した意義は大きい。

とコミュニケーションに狙いを絞るところは脚本家や演出家の着眼点。

そしてこの文章を牧瀬里穂の誕生日に合せて公開するのが制作者のサービス精神。

だと思うんですけど、あっていますかね。

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