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2020年1月29日 (水)

CG(かもしれない)映画対生舞台

「キャッツ」は長年上演されているのにまだ観に行ったことがありません。ミュージカルと劇団四季と、両方への偏見が理由です。そうしたら映画の「CATS」が公開されて、舞台も観ていないのに映画版を観てたまるか、と思っていたらこちらは不評の嵐。不評すぎてむしろ気になってくるほどです。

で、面白い感想を見つけたので紹介です。なお引用元ブログにはネタばれがあるので気になる人はご注意を。

ただ重要なことは、欧米の人たちはそういうツッコミを「もちろん『CATS』という物語そのものは最高なのだが」という前提のもとにやっているのではないかということである。あの人たちはたぶん、CATSがどういう話なのかを知っている。僕らが「ドラえもん」のストーリーを知っているように。これはいわば日本における鋼の錬金術師やジョジョのような「人気漫画の実写化」の時に起きた現象に近いのではないかと思う。
(中略)
もちろん、跡形もないほどに原作をアレしてしまって、原作を知らない一般人が見てもつまらないというケースはある。でも少なくとも、この映画『CATS』は、舞台の本質的なところ、魂みたいなものはちゃんと受け継いで映画になっていると思う。
(中略)
もっと言えば「CGの普及によって、映画はむしろ舞台にかなわなくなった」という興味深いジレンマも感じた。例えば劇中で猫たちが見事なタップダンスを披露するシーンがある。一糸乱れぬ見事なパフォーマンスで、これを舞台で生で見たなら拍手喝采だろう。ただ映画の観客はもはや不幸なことに「これCGや編集でいくらでも後から綺麗に揃えられるよね」と心の中で思ってしまう。実際にそうである。たとえそのタップダンスが加工なしの本物だとしても、生の舞台で目の前で見たら感動するものに、映画の観客は感動できなくなっている。それがCGという万能の魔法が「万能の代償として感動を奪い去る」という形で映画から奪っていったものなのだろう。まるで良く出来たおとぎ話の苦い結末のように。

観客は作り手のエネルギーに反応するところがあって、その時代の粋を尽くしたものには反応してしまいます。今でも楽しめる昔の映画は、やっぱりある種のエネルギーが詰まっています。技術もそのエネルギーが欲する表現を実現するための手段のはずなのに、それが進化した挙句に「万能の代償として感動を奪い去る」ように作用するのだとしたら、やっぱり皮肉です。

そして見方を変えると、生舞台復権の可能性も考えられます。モノよりコトと言われてはや数年、原則同時には1箇所でしか上演できない、生身の人間が演ずるがゆえに表現にも制限がある、だけど生身の人間が同じ場所で演ずるがゆえのエネルギーや、制限が刺激する想像力が、映画を越えると広く認知される日が来るかもしれません。

ま、適当なんですけど。

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