演劇っぽくなってきた新型コロナウィルス騒動
船内隔離が上手くできず乗員乗客に感染が広がったところまではわかります。そこに感染症の専門家が伝手を頼って乗込んだら、対応がまずかったので公開して、頼った伝手と話がこじれて、ともめたのが第一幕。この話は有名ブロガーが「サイエンスと組織運営の対立ではなく、感染症学と社会脳学という二つの学問分野の専門家による立場の違い」として書いているのが実に興味深いです。
そうこうしていたら船内に乗込んでいた厚生省の官僚の感染が発表されました。それもありえる話なのでわかりますが、そもそも乗込んだ人を検査せずに帰宅させていたことがわかりました。その後で大臣が慌てて検査すると発表しましたが、そこから厚生省内や政治家にも感染しているんじゃないのか、という疑いが出てきました。これが第二幕。
この分で行くと第三幕、第四幕もありそうで、クローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇、を地で行く展開です。この展開を全力で喜劇にするなら三谷幸喜、諦観と裏表の笑いにするなら平田オリザ、騒動が一段落したらどちらかに書いてほしいです。
<2020年2月25日(火)追記>
タイトルの「新型肺炎」を「新型コロナウィルス」に変更。
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