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2020年2月16日 (日)

あらためて新型コロナウィルスが流行して公演中止は起こるか

1回目2回目と続いて、これが3回目のエントリーです。

千葉で発見、と言われていましたが、まとめサイトでは
・NTTデータへの派遣社員
・派遣先は泉岳寺の日本生命三田ビル
・市川から浅草橋乗換えで泉岳寺
らしいので、事実上都内です。そのNTTデータでは「感染者の当社拠点ビルにおける行動履歴と、14名の濃厚接触者が保健所によって特定されております」とリリースされています。この14名はまあ外出禁止でしょう。

もっと対応を徹底している事例としてGMOインターネットグループの対応が評判です。9割近い社員約4000人を在宅勤務、やむを得ず出社を認める場合でも条件付です。

日経の記事で、その後更新されたそうですが、ヤフーは100人以上集まる会合への参加を禁止したようです。これが当初は「仕事で訪れるセミナーや、休日のコンサートなどのイベントも対象だ」となっていたのが、「プライベートでの参加は規制していない」となったようで、報道も混乱気味です。そこも含めて紹介しているブログを引用しておきます。

ヤフーは14日、新型コロナウイルスによる肺炎の影響を避けるため、約6500人の全社員に対し、公私にわたり100人以上が集まる会合への参加を原則禁止した。仕事で訪れるセミナーや、休日のコンサートなどのイベントも対象だ。期間は未定としている。

出典:ヤフー、100人超す会合参加を禁止 新型肺炎対策で(日本経済新聞 2020年2月14日18時25分)

※2/16朝追記→上記日経の記事について、本記事公開直後の2月15日17時13分に内容が更新されています。更新後の記事では「プライベートでの参加は規制していない。」という記述が追加されており、もともとの報道が不正確だったのか実際の通達そのものが変わったのかはわかりませんが、「コンサート」という言葉は削除されました。これ以降の本記事の趣旨には影響ありませんが、「所属企業によってコンサート参加が規制される」というリスクが後退した(?)ことに関してはほっとしています。

在宅勤務は準備の整った、仕事が在宅でも支障がない職種に限られます。サービス業は本人がいないとどうにもならないことが多いです。でも、リスクとして上演側ばかり注目して、外出禁止令を出すなら国だと考えていたので、勤務先が外出禁止令を出すかもしれないリスクは見落としていました。ちなみにGMOグループの対策指示には「公共交通機関の利用禁止(代替として自家用車やタクシーの利用を許可)」があるので、日常の利用まで制限されないかもしれませんが、ここまで言われているのに遊びに行って感染したなんて、想像したら縮こまりますよね。

そこで芝居でありそうなシナリオを考えてみます。ぱっと思いついた案でこのくらいでしょうか。
(1)国を含む自治体レベルで外出制限発令が出る
(2)劇場側に感染者が出る
(3)劇場側のキーマンに感染者が出る
(4)上演団体側(スタッフ含む)に感染者が出る
(5)来場者が発症して追跡調査を受ける
(6)来場者側に何らかの外出制限発令が出る
(7)感染が原因で公共交通機関が止まる
(8)海外からの来日拒否

(1)になったらお手上げなので従わざるをえない。この場合、客が動けなくても上演だけ行なって返金対応しない、という強行手段を取りたい団体もあるかもしれませんが、公立の劇場は真っ先に従うことになるので、公立劇場で上演予定の団体は公演中止まで見据えた準備が必要です。

(2)だとNTTデータの例のように、消毒のため数ステージ中止、という可能性があります。この場合は大型台風やインフルエンザと同じようなそのステージだけキャンセル扱いになると思います。消毒作業をどのように行なうのかわかりませんが、あまり感染が広がりすぎると消毒作業待ちでもう数ステージが潰れる可能性もあります。でも客としても劇場がそうなったら行きたくないですよね。すると次以降の上演予定団体まで影響が長引く可能性もありえます。

(3)で制作担当や劇場の小屋主だったりすると、作業が止まる可能性があります。しかも他の制作担当や小屋付きスタッフや上演団体制作者が濃厚接触者扱いになる可能性も大です。公演中止まで視野に入れる必要があります。

(4)が出たら勇気を持って中止しないといけません。公演前14日なら諦める。公演中でも以降のステージは潰す。強行して上演したことが発覚したら今後の活動ができなくなります。借金で首が回らなくなるかもしれませんが、それも含めて準備を。

(5)も困りますけど、一応、濃厚接触者でない単なる客なら、上演は続行できるはずです。ただし(2)に書いたように消毒で数ステージが潰れる可能性あります。あとありそうなケースとして、大きな芝居では取材に来たマスコミ関係者が発症するというケースもあります。これは濃厚接触者扱いになるんでしょうか。だとしたら(4)のケースになって公演中止です。

(6)は先ほど引用したGMOグループやヤフーのようなケースですね。これだけなら上演はできるし、来ない客は前売チケットを捨てた扱いになるので上演側の損失は限定されます。ここでもう一段考えたいのは、一般の仕事をしながら芝居に関わっている人たちです。もし勤め先が外出を極力控えるようお達しを出したら、「こんな会社辞めても構わない」と芝居続行できる人がどのくらいいるか。これは該当する人たちはシミュレーションしてみてほしいです。

(7)がどういう形で出るかはわかりません。可能性として、消毒その他で短期間終日運行見合せなら、大型台風のような対応で過ごせます。嫌なのが、運転手や駅員が感染で足りなくなって、完全に止めない代わりに終電を早めるような対応を取ることになった場合です。19時から3時間半の大作を上演予定だったのが、22時以降の運転を取りやめるとなった場合、大型台風による予定運休と同じ対応を夜のステージにすべて適用(つまり該当ステージの公演中止)となります。あとはツアー公演で移動に制限がつくかもしれません。

(8)はどうなるかわかりませんが、流行っているから日本への渡航は見送る、と判断する団体が出てきても不思議ではありません。外資系の会社では東アジアへの出張禁止という会社もあるそうですから、芸術団体でも見送るところが出てくることもありえます。それをたてにされたらどうしようもないので、海外ミュージカル招聘、海外スタッフ上演、などを計画している団体は、おとなしく中止して保険申請でしょう。その手の公演はさすがに保険に入っていると思いますが、保険に入っていない場合は夜逃げかな。

とりあえず思いつきでした。そういえば宝塚の出待ちとかどうしているんだろう。よく知らないけど濃厚接触扱いにならないのか。しばらく出待ち入待ちは遠慮したいと正式に歌劇団からファンに伝えたほうがいいんじゃないのか。

客としても、観に行ったものか見送ったものか、判断に迷う雰囲気になってきました。感染のペースを考えると、ここから14日経ってもう1回14日経って、発症する人が大勢出てきて、3月中旬が最初の山場になりそうです。

<2020年2月17日(月)追記>

音楽の興行の情報を見かけたのでリンク紹介です。

音楽の興行では中国方面の海外公演が中止になっているようです。芝居だと海外はヨーロッパ公演が多くて中国公演しているしているところはあまり聞きませんが、ひょっとしたら海外からの訪日公演拒否の反対、日本からの海外公演を現地が拒否してキャンセル、はシナリオとして考えてもいいかもしれません。松尾スズキの台湾公演はさっさと済んでよかったですね。

そして物販グッズが中国製造が多くて納品困難につき販売延期、もシナリオとして見落としていました。Tシャツなんかは小規模公演でも売っているところはたまに見かけますので、物販を当てにした予算を組んでいる団体は要注意です。パンフレットはさすがに、日本が誇る大小の印刷業者による国内印刷製本発送で完結していると推測していますが。

<2020年2月25日(火)追記>

タイトルの「新型肺炎」を「新型コロナウィルス」に変更。

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