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2020年4月11日 (土)

新型コロナウィルスかわからないのに発熱で中止を決めた五反田団の報告

ゴールデンウィーク中の公演のチケット前売を止めていた五反田団ですが、公演中止になりました。前田司郎本人が経緯を書いています

五反田団「愛に関するいくつかの断片」ですが、お察しの通り公演を中止します。公演の中止自体は4月2日の時点で決めていたのですが、気持ちがウダウダしていたため、報告が遅れたことをお詫びします。以下にこの決断に至る詳細を記しますので、ご興味のある方はお読みください。

稽古を始める前、俳優やスタッフに、やめたくなった時にはやめて良い旨、伝えました。やろうと決めたのは演出家の僕です。僕がやると言えば、特に俳優は「やりたくない」とは言い辛いと思います。どうしようかとても悩みましたが、ずるずると稽古初日を迎えました。

稽古は4月1日から。台本は最後まで書けており、普段どおり昼は台本の修正、夜は稽古の流れで10日には完本するはずでした。皆で話し「公演自体は難しいが映像を撮ろう、しかもただの定点撮影ではなく、どうせだったらアトリエ全部を使って映画のようなものを撮ろう」と決めました。

4月2日も稽古をしました。配役も決まり、僕もセリフに関して少しづつ演出をし始め、良い感じでした。気持ちも上がりました。が、2時間を過ぎたあたりで、悪寒がし始め、そこで稽古を終えました。熱を計ったら37度4分あり、とりあえず寝ました。この時点ですべて終わりです。

ただの風邪の可能性も多分にありましたが、それを完全に証明する手立てがない以上、誰かと接触するわけにはいきません。というわけで中止を決めました。稽古中はずっと窓を開け、俳優同士1メートルくらい距離をあけてやってました。完ぺきではないでしょうが、予防はしていました。

ここまでで動いていた分のお金を払い、もちろん赤字です。俳優にも1週間ぶんのギャラは払いますが、予定を開けてもらっていたのに、本当に申し訳ないです。お金のこともですが、このまま演劇のできない世界になってしまうんじゃないかと、不安です。そうならないようにせねば。

「愛に関するいくつかの断片」は、僕にとって、物語ることと、思索すること、をどうにか上手く融合できないかと考え続けた二十余年の、一つの転換点になるような作品でした。誰も見てないので好き勝手なことが言える。この騒動が落ち着いたらきっと上演します。

超長い割には大したことを言ってないつぶやきでしたね。ちなみに七日現在、僕は微熱と平熱の間をうろうろしています。微かに喉が痛いだけで、他は元気です。時々、パソコンに向かって文章を書いています。いつも別れてから実感するのですが、俺こんなに演劇のこと好きだったんだな。

以上の文章を書いたのが七日で、そこから関係各所に確認連絡とって今日九日に発表となりました。

新型コロナウィルスの陽性が確定して、影響が大きすぎて発表せざるを得なかった宮藤官九郎という先例はありますが、発熱だけで中止を決めた芝居はここまで知っている限りでは前田司郎だけです。表向きは緊急事態宣言を理由に中止とする方法もあったと思いますが、これを正直に書いたことには敬意を表します。体調復帰をお祈り申し上げます。

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