新型コロナウィルス後に芝居を上演するようになってもすぐには観に行けない
首都圏の緊急事態宣言解除が見送られる、というニュースを見ました。惜しい。
ですが、緊急事態宣言が解除されたことは、新型コロナウィルスが沈静化したこととは違います。収まっていたはずの韓国でナイトクラブからクラスター感染が発生した事例もあれば、ドイツでロックダウンを緩和したらまた感染の実行再生産数が増えた事例もあります。ここまで劇場でクラスター感染が発生していないのは確かですが、それは劇場で上演される演劇を観劇しても大丈夫であることの証明にはなりません。上演に先立って、稽古も小屋入り後もこれだけ対策したから観に来てくれ、と言えるくらいの対策が確立するのももう少しかかるでしょう。
関係者ではなく観客専門の人たち、中でもガチ勢と呼ばれる人たちは真っ先に劇場に向かうのでしょうか。自分はガチ勢にはほど遠いので、無理です。そんなにすぐには観に行けません。公共交通機関を使って劇場に行く、2時間か場合によってはそれ以上閉鎖空間で過ごす、公共交通機関を使って帰る。どこかで感染する危険性がまだあります。それで感染して、死なないにしても発症して自分が苦しむのも嫌だし、無症状で知らない間に人に感染させるのも嫌です。
夏になったら収まるとか、いろいろ言われていますが、新型なのでどうすれば大丈夫なのかまだよくわからない、が実際のところです。次の秋冬に再流行するとも言われています。南半球でまもなく冬のブラジルでは、ノーガード作戦の結果、いつのまにか1日1000人死亡クラブ入りしていました。放っておいたらやっぱりこうなります。
最近チラシがないのでスケジュールが頭に入っていませんが、観る側としてどこが復帰のタイミングかは考えてしまいます。今のところ思付くのは、7-8月予定の野田秀樹の「赤鬼」、8月の宮沢りえ主演の「アンナ・カレーニナ」あたりですが、上演がどうなるか、予断を許しません。特に後者は外国人演出家だから来日が危ぶまれます。「赤鬼」は削いだフィジカルな演出の似合う大好きな1本ですが、それだけに稽古場がスポーツジム化する可能性があります。このタイミングなら「贋作・罪と罰」のほうが世相にあってよかったんじゃないかと半分本気で思います。
もっと先になると、10月の「リチャード二世」は多数観てきたシリーズの締め。もっともっと先になると来年1月の「東京原子核クラブ」はこれも大好きな1本をマキノノゾミの本家演出です。ただし1月にまでなったら冬ど真ん中。感染の状況はどうなっているでしょう。
そうやっているうちに芝居を観る習慣が失われそうです。こんな形で趣味が失われるとしたら悲しいですが、ここのところ観すぎが続いていたのでそれでもいいかなと思うようになってきました。ひとつ確実なのは、芝居を観ないとチケット代も交通費も減って、財布には優しいです。
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