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2020年7月24日 (金)

小劇場協議会が発足していた

小劇場協議会という団体の名前を見かけたので、そんなものがあったんだ、と検索したら、2020年6月2日発足でした。新型コロナウィルス騒動でこれはいかんと作成されたものでしょう。加盟劇場は本多劇場グループを筆頭に都内の小劇場が名を連ねていますが、本多劇場が入っていません。客席数がだいたい200人以下、あたりに線が引かれているようです。規模が違うと公演規模も運営体制も異なって話が参考にならないので、似た規模の劇場で集まった印象です。

URLを見ると、「p=1」で最初に作成されたページが「東京都内の小劇場における新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインについて」です。政府の出していた「事業者及び関係団体は、今後の持続的な対策を見据え、5月4日専門家会議の提言を参考に、業種や施設の種別ごとにガイドラインを作成するなど、自主的な感染防止のための取組を進めること」に従って、上演再開のために作成されたのでしょう。その作成日付はVer.1が6月2日、Ver.2が6月25日、ページの作成が最初は7月1日、更新が7月9日なので、むしろこのガイドラインを作るために小劇場協議会が結成された、公開はその後、が実態と推測します。こまばアゴラ劇場も入っていませんが、平田オリザが自分たちのことは自分たちで決めると考えたのでしょう。これも推測ですけど。

加盟劇場が載っていても組織図は載っていませんが、ガイドラインの末尾に「劇」小劇場の住所が掲載されています。また別のページに「代表 本多愼一郎」とあり、この人は「『演劇の街』をつくった男」では本多一夫の息子で本多劇場グループのメンテナンス会社の代表と記憶していましたが、いくつかの劇場の代表を引継いだのでしょうか。歌舞伎で市川團十郎の名跡が一番格が高い、みたいに、やっぱり劇場だと本多劇場ブランドが一番だから、こういう役目を引受ける責任も回ってきたのでしょうか。それとも、設備メンテナンスに詳しい人だから、疫病対策で設備対策も考えるときには適任者として選ばれたのでしょうか。

いずれにせよ、ガイドラインを7月1日付で公開しておいてよかったな、と考えさせられるのが、その中のひとつに今回の騒動のシアターモリエールがあったからです。以下、ガイドラインを全文載せておきます。リンク掲載でもいいのですが、このガイドラインもすでに一度更新されているので、載せておかないと後でわからなくなるのですよね。

東京都内の小劇場における新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインについて (2020年6月25日改定)
2020.07.09 2020.07.01

はじめに

小劇場協議会では、加盟劇場と連携し新型コロナウイルス感染症対策について協議し、小劇場の特性に則した「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(以下、本ガイドライン)」を定め、小劇場協議会に加盟している全ての劇場で本ガイドラインの徹底を図っていきます。
本ガイドラインは発行日現在の状況をもとに作成しておりますが、今後コロナウイルスの感染状況によっては、さらに追加の対応策が必要になる場合も考えられますので、必要に応じ随時、見直しを行っていく予定です。
また、本ガイドラインの主たる感染症対策は、公益社団法人全国公立文化施設協会発表の『劇場、音楽等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン』(令和2 年5 月25 日発表)をもとに作成しています。
尚、各劇場におかれては、政府が発信する新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針を踏まえ、東京都が定める方針、各地区の保健所・他の行政機関からの指示、または要請も参考にしながら劇場ごとの対応をお願い致します。

2020 年6 月2 日 <Ver.1>
2020 年6 月25 日 <Ver.2>

Ⅰ.小劇場協議会について

1.小劇場協議会とは
小劇場を運営する劇場メンバーが準備委員会を発足(令和2 年5 月20 日)し、第一回総会(同年6月2 日)を経て正式に設立した協議会です。これからの小劇場界の未来のために、小劇場間の垣根を越えて、社会への貢献、未来への貢献を推進し、小劇場の存在価値を高めることを目的としています。

2.加盟劇場について
① 小劇場協議会に加盟する劇場は下記となります。(令和2 年6 月2 日現在)
② 加盟劇場は小劇場協議会の会則に基づく規定を満たした劇場になります。主たる規定は、劇場としての営業申請をしており、興行場営業許可書を有している劇場であることです。
③ 加盟劇場は興行場営業許可書を有しており、東京都の条例で定める公衆衛生上必要な基準に適合しています。つまり加盟劇場全てが適切な吸排気装置を完備した劇場になります。劇場の稼働中は常に吸排気されている状態になります。
④ 加盟劇場が本ガイダンスを徹底するにあたっての実施方法は各劇場の対応と致します。そのため劇場によって細かな対応が異なる場合があります。

◎加盟劇場(全31劇場 令和2年6月2日現在)

本多劇場グループ(ザ・スズナリ 駅前劇場 OFF・OFF シアター 「劇」小劇場 小劇場楽園 シアター711 小劇場B1)
ポケットスクエア(ザ・ポケット 劇場 MOMO テアトル BONBON 劇場 HOPE)
シアターグリーン(BIG TREE THEATER BOX in BOX THEATER BASE THEATER)
赤坂RED/THEATER 花まる学習会王子小劇場 ワーサルシアター シアター風姿花伝
千本桜ホール 上野ストアハウス 萬劇場 ウッディシアター中目黒 シアターKASSAI
サンモールスタジオ 恵比寿・エコー劇場 ザムザ阿佐谷 THEATER BRATS 雑遊
新宿シアターモリエール 新宿村LIVE CBGK シブゲキ!! (順不同・敬称略)

Ⅱ.小劇場での感染拡大防止のための対策

<営業するにあたっての前提>
小劇場協議会では感染症対策が必要な状況下においての営業について、下記の三点を加盟劇場で徹底致します。
① (劇場の責任として)
小劇場協議会で作成した本ガイドラインに沿って劇場ごとにガイドラインの作成をお願い致します。ガイドライン策定後は、各ご利用団体に周知・徹底をお願い致します。
② (ご利用団体・観客への誂えとして)
東京都内の小劇場は、東京都が定めるステップ3の期間はステップ2と同様の要請が劇場に出ているため、小劇場の客席の利用の仕方は、お客様同士の間隔は最低でも1席以上あける。前後の席もかぶらないようにしていただき、できる限りお客様同士が離れて着席されるようにお願い致します。
また劇場利用前に感染症対策について劇場側と各ご利用団体が打ち合わせをするようにお願い致します。
③ (ご利用団体、特にご出演者への誂えとして)
稽古開始2週間前、また全公演終了後の2週間も公演期間と考え、感染症対策を徹底するようお願い致します。

下記、<再開の前提>は本ガイドライン Ver.1 作成時、当時の状況(自粛中から営業再開にあたって)を鑑みての項目である。小劇場協議会の加盟劇場がどのようなプロセスを経て、営業を再開するに至ったかを証明するため、Ver.2 改定の段においては不要になった項目ではあるが、記載する。

<再開の前提>
小劇場協議会では再開するにあたって下記の三点を加盟劇場で徹底致します。
① (劇場の責任として)
小劇場協議会で作成した本ガイドラインに沿って劇場ごとにガイドラインの作成をお願い致します。ガイドライン策定後は、各ご利用団体に周知・徹底をお願い致します。
② (ご利用団体・観客への誂えとして)
東京都内の小劇場が再開するにあたって、東京都が定めるステップ2の期間においては、小劇場の客席の利用の仕方は、お客様同士の間隔は最低でも1席以上あける。前後の席もかぶらないようにしていただき、できる限りお客様同士が離れて着席されるようにお願い致します。
また劇場利用前に感染症対策について劇場側と各ご利用団体が打ち合わせをするようにお願い致します。
③ (ご利用団体、特にご出演者への誂えとして)
稽古開始2週間前、また全公演終了後の2週間も公演期間と考え、感染症対策を徹底するようお願い致します。

1.劇場利用期間中、全ての期間(ご利用団体に対して)
① 全ての公演関係者は(公演の進行上、困難な場合を除き)マスクの着用を義務と致します。
② 全ての公演関係者が入館、退館される時、アルコール消毒の徹底、また可能であれば靴裏のアルコール等での消毒も推奨します。
③ 全ての公演関係者が入館、退館される時、検温の実施を徹底し(自己申告不可)、検温で 37.5以上の発熱が見られる方につきましては劇場内へのご入場をお断り致します。
④ 劇場内、またご利用されるすべての場所の消毒作業、こまめな換気の徹底をお願い致します。 換気につきましては劇場ごとに最適な換気方法が異なります。ご利用の劇場にご確認下さい。
⑤ 可能な限りソーシャルディスタンス(2m)の確保をお願い致します。(台詞発声時の出演者と観客席の距離を含む。)
⑥ 公演関係者の名前、住所、連絡先が書かれた名簿の作成の徹底をお願い致します。(万が一コロナ感染者がでた場合、関係機関への提供のため)
⑦ ケータリング・炊き出しはやめ、口にするものは各自で用意するようお願い致します。
また飲食時はソーシャルディスタンスを守り、できるだけ会話を控えるようお願い致します。
⑧ 楽屋など密閉空間になりやすい場所は、ドアを閉め切る時間を最低限にして換気に努めるようお願い致します。

2.公演初日から千秋楽まで(観客が入る期間)
<受付について ご利用団体に対して>
① ご来場者様のお名前、連絡先、来場日時がわかる名簿の作成をお願い致します。名簿はご利用団体の方で最低一ヶ月以上の保管をお願い致します。(万が一コロナウィルス感染者がでた場合、関係機関への提供のため)
② 受付、物販周りのスタッフの方はマスクの着用だけでなく、使い捨ての手袋、フェイスガード、受付用窓口シールドのご利用を推奨致します。
③ マスクのないお客様への配布準備を推奨致します。

<開場前または開場中 ご来場される観客の皆様に対して>
① 劇場前などで列を作る場合は、お客様同士の間隔を可能な限り2m 以上あけるなど、ソーシャルディスタンスを考慮して列の誘導をお願い致します。
② 観劇をされるお客様には全員、マスクの着用をご案内下さい。
③ 観劇をされるお客様には全員、入館、退館される時、手と指のアルコール消毒をお願いしてください。また可能であれば靴裏のアルコール等での消毒も推奨します。
④ 観劇をされるお客様には全員、入館される時、検温の実施をお願い致します。
検温で37.5 以上の発熱が見られる方につきましては劇場内へのご入場をお断り致します。

<公演中 ご来場される観客の皆様に対して>
① 観劇中、お客様には全員、マスクの着用をお願い致します。
② 咳エチケットをお守りくださいますようお願い致します。
③ 通常時は、観劇中、劇場内での飲食はお断りしておりますが、現在の状況下ではこまめな水分補給を推奨します。

<終演後 ご利用団体に対して>
① 終演後のイベント、また面会につきましては可能な限りお客様との接触を避けるため中止をお願い致します。なお、接触を伴なわないイベントにつきましては劇場側と協議の上、実施を決めるようお願い致します。
② 物販などを行う場合は、キャストなどが対応されるのではなく、感染症対策を準備した受付スタッフでの対応をお願い致します。
③ 終演後の換気、消毒の徹底をお願い致します。

3.稽古期間中、また公演終了後(ご利用団体に対して)
① 公演準備期間、また稽古期間中もできる限りの感染症対策を各団体にお願い致します。
② 公演関係者の名簿、ご来場者リストに関しては公演終了後から最低一か月以上の保管をお願い致します。
③ 稽古開始2週間前、また全公演終了後の2週間、不要不急の外出や3密の場を避ける行動をとるようお願い致します。

4.上記に利用団体がご協力していただけない場合
小劇場協議会に加盟している劇場は、ご協力いただけない利用団体の劇場利用をお断りする場合があります。その場合、利用中止に伴い発生したすべての損害に関しての責任は負いかねます。

5.その他
① 本ガイドラインを各団体の関係者すべての方に周知・徹底をお願い致します。
② 不測の事態が起きた場合は、速やかに保健所などの公的機関への連絡をお願い致します。
③ 本ガイドラインを徹底した上で公演を行う事を、お客様へご周知・ご理解いただき、ご来場いただくお客様にも感染症対策へご協力いただくようお願い致します。
④ 上記全ての方針は前述の通り、新型コロナウイルスの感染状況により、変更する可能性があります。

Ⅲ.最後に
小劇場協議会としては、全ての加盟劇場で、ご利用団体の皆様、ご観劇いただくお客様の健康を守るため、決して目では見ることのできないウイルスに対し、現在の状況の中で考えうる可能で適切な対策を徹底することをお願い致します。
加盟劇場、また各劇場をご利用団体の皆様には感染リスクを著しく高めることのない、社会通念上妥当性が高いと判断される体制のもとでの運営、また公演の進行を心掛けていただきますようお願い申し上げます。

<参考資料>
・公益社団法人全国公立文化施設協会
『劇場、音楽等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン』
https://www.zenkoubun.jp/covid_19/files/0525covid_19.pdf
・首相官邸
『新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~』
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
・厚生労働省
『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針』
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000633501.pdf

「東京都内の小劇場における
新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」 2020 年6 月25 日
<Ver.2>
<発行> 小劇場協議会
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-6-6 「劇」小劇場
Mail XX@XX.XX FAX XX-XXXX-XXXX
HP http://jipta.jp/

せっかくの団体なのでイベント協力などにも発展していくといいのですが、それは新型コロナウィルス騒動が収まってまだ生き残っていたらの話。まずは生き残ることが大事。

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