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2020年11月24日 (火)

東宝の秋の新型コロナウィルス案件

公演中だった「RENT」が中止になりました。

11月2日から12月6日までの5週間公演ですが、11月16日の昼夜公演のうち夜公演から中止です。最初の発表はこちら

誠に恐れ入りますが『RENT』11月16日(月)18:30の公演は出演者の体調不良により休演とさせていただきます。

翌11月17日の発表はこちら。相変わらず紛らわしいPDF置場のURLです。

 11月16日(月)、シアタークリエ(東京都千代田区)にて公演中の『RENT』に出演中のキャスト1名が、キャスト・スタッフを対象に定期的に行っている新型コロナウイルス感染症のPCR検査の結果、「陽性反応」が確認されたため、急遽18時30分開演の公演回を中止いたしました。
 これを受け、速やかに管轄の保健所にご報告するとともに、キャスト・スタッフに改めてPCR検査を実施し感染の状況を把握するほか、劇場施設内の消毒を行うため、11月18日(水)から11月23日(月・祝)までの期間、公演を中止させていただくことといたしました。
 中止となりました当該公演へのご来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
 25日(水)以降の公演の実施につきましては、管轄の保健所からのご指導に基づき決定し、改めてご案内いたします。
 昨今の感染状況を考慮しての判断でございますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
(後略)

11月19日の第二報はこちら

 11月16日(月)、シアタークリエ(東京都千代田区)にて公演中の『RENT』に出演中のキャスト1名が、キャスト・スタッフを対象に定期的に行っている新型コロナウイルス感染症のPCR検査の結果、「陽性反応」が確認されたため、急遽18時30分開演の公演回を中止いたしました。
 これを受け、速やかに管轄の保健所に報告するとともに、キャスト・スタッフに改めてPCR検査を実施したところ、8名の陽性者が判明し、当初の1名と合わせて陽性者は9名となりました。
 9名の感染者につきましては、居住地の保健所より療養等のご指導を受けております。 シアタークリエでは劇場施設内の消毒を行い、11月18日(水)から11月23日(月・祝)までの期間、公演を中止させていただきますが、それ以降の公演の再開時期につきましては、管轄の保健所からのご指導に基づき決定し、改めてご案内いたします。暫くお待ちくださいますようお願い申し上げます。
 なお、本公演の実施につきましては、感染予防の公演ガイドラインに則って、客席最前列を空けての上演をしており、また客席を使用した演出等もなく、出演者とお客様の接触がなかったことを確認しております。
 お客様、関係者の皆様には大変ご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
(後略)

11月20日の第三報はこちら

 11月16日(月)、シアタークリエ(東京都千代田区)にて公演中の『RENT』に出演中のキャスト1名に、キャスト・スタッフを対象に定期的に行っている新型コロナウイルス感染症のPCR検査の結果、「陽性反応」が確認されたため、当社は、急遽18時30分開演の公演回を中止し、その後11月18日(水)から11月23日(月・祝)までの期間、公演の中止を決定いたしました。
 昨日(11月19日(木))、管轄の保健所より、シアタークリエの立ち入り調査を受け、当社より詳細な状況を説明したところ、一部の関係者が濃厚接触者の指定を受けました。引き続き、保健所からの指導に基づき関係者のケアをはじめ、事態を注視してまいります。
 また合わせて、ご来場のお客様につきましては「濃厚接触者に該当しない」旨の見解をいただきましたのでお知らせいたします。(本公演の実施につきましては、感染予防の公演ガイドラインに則って、客席最前列を空けての上演をしておりました。)
 今後の公演については、保健所からのご指導により本公演の中止を11月30日(月)まで延長いたします。12月2日(水)以降の公演の再開につきましては、今後の状況を鑑みて、あらためてお知らせいたします。
 中止となりました当該公演へのご来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
(中略)
 本日までのPCR検査陽性反応者の数については以下の通りとなります。

検査実施日  11/16 11/17 11/18 11/19 11/20 ※計
陽性反応者数 1   8   0   0   6   15
※11/20は18時時点の数値

11月24日付の第四報はこちら。ここで全中止が決定になります。

 2020年11月24日東宝株式会社シアタークリエ『RENT』公演の中止について(第四報)シアタークリエ(東京都千代田区)では、ミュージカル『RENT』公演の関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認されたことから、11月16日(月)18時30分開演の公演回を中止し、その後、11月30日(月)までの公演の中止を決定しておりました。
 当初の陽性者1名の確認後、速やかに関係者への一斉PCR検査を行うほか、継続して関係者の状態を管理し必要に応じて追加のPCR検査を行い、現時点で21名の陽性者が確認されました。陽性者は、居住地の保健所からの指導を受け療養にあたり、容体は回復に向かっております。
 シアタークリエでは、11月19日(木)に、管轄の保健所より、劇場の立ち入り調査を受け、当社より詳細な状況を説明することで、一部の関係者に対して濃厚接触者の指定を受け、また、ご来場のお客様につきましては「濃厚接触者に該当しない」旨の見解をいただきましたので、あらためて、お知らせ申し上げます。(本公演の実施につきましては、感染予防の公演ガイドラインに則って、客席最前列を空けての上演をしておりました。)
 当社では、『RENT』公演の今後の上演について、総合的に検討いたしました結果、公演再開を図ることは困難と判断し、12月6日(日)までの東京公演の全日程、および12月11日(金)・12日(土)の愛知公演(愛知芸術劇場大ホール)を中止とすることに決定いたしました。
 中止となりました当該公演へのご来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
 公演中止を受けまして、該当回のご入場券をお持ちのお客様には払戻しをさせていただきます。詳細につきましては、当社オフィシャルサイト「演劇」ページにてあらためてご案内いたしますので、しばらくお待ちください。
 この度の『RENT』公演で新型コロナウイルスに感染したキャストおよびスタッフの方々にはお見舞を申し上げ、一日も早い回復をお祈り申し上げます。
 当社では、引き続き保健所をはじめ関係各所と連携し、お客様の安心・安全、また、キャスト・スタッフの安心・安全を最優先に、感染拡大防止に努めてまいります。
 引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 本日までのPCR検査陽性者の数については以下の通りとなります。
 なお、個人のプライバシーにかかわるお問合せに関しましてはお答えできませんので、ご理解ご了承いただきますようお願いいたします。

検査実施日 11/16 11/17 11/18 11/19 11/20 11/21 11/22 11/23 11/24 計
陽性者数  1   8   0   0   6   3   3   0   0   21
※11/24は19時時点の数値

東宝株式会社
演劇部シアタークリエ

これだけ陽性者が出たらさすがに中止もやむなしです。ただ5週間公演の2週目が終わった中途半端な時期で中止になったのは、最初から中止よりダメージが大きそうな気がしますけど、どうなんでしょう。

国立劇場の秋の新型コロナウィルス案件

第二部の「彦山権現誓助剣」が千秋楽を目前に中止になりました。

11月22日付の最初の発表がこちら

 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 国立劇場「11月歌舞伎公演」第2部の出演者1名に発熱の症状があったため、医療機関を受診し、PCR検査を受けたところ、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。現在、保健所からの指示を確認中です。
 本日11月22日の「11月歌舞伎公演」第2部につきましては、お客様ならびに出演者・スタッフの安全・安心を最優先し、上演を中止いたします。明日11月23日以降の公演につきましては、改めて、日本芸術文化振興会ホームページにてお知らせいたします。また、チケットの払い戻しにつきましては、こちらをご覧ください。
(後略)

続報がこちら

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

国立劇場「11月歌舞伎公演」第二部に出演の片岡孝太郎に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことから、保健所の実地検査の結果を踏まえ、第二部につきましては、11月23日以降、25日の千穐楽まで公演を中止いたします。チケットの払い戻しにつきましては、こちらをご覧ください。

なお、楽屋・舞台等の消毒を実施し、また、客席への影響はないことを保健所の実地検査により確認いたしましたので、第一部につきましては、23日以降も予定どおり上演いたします。

最終的には払戻しです。

11月2日から11月25日までの公演で、第一部は第一部で「俊寛」の上演中。11月22日に公演中止になって残り3日という状態で、その役が主人公の許嫁なら出番も台詞もまあまあ多いはず。歌舞伎は誰かが抜けても代役を立ててやるものというイメージがありますが、代役を立てる余裕もなかったのでしょう。中止もやむなしです。年齢の高い仁左衛門が無事であることを望みます。

それと、第一部と第二部とでまるっきり違う役者で上演していたので、中止が半分で済んだのは制作側のリスク管理が実を結んだのでしょう。

神奈川芸術劇場の秋の新型コロナウィルス案件

小野寺修二が演出を務めるダンス公演「Knife」が延期になりました。

11月17日付の発表がこちら

神奈川芸術劇場11月公演『Knife』(11月21~29日)の出演者1名が、劇場が定期的に行うPCR検査の結果、陽性であることが判明しました。当事者に現在症状は出ておりません。
これを受け、本公演につきましては、11月21日の初日を延期とし、それ以降の公演の開催及びチケットの取扱い等につきましては、改めて当劇場ホームページ等にてお知らせいたします。
(後略)

11月19日付の発表がこちら

KAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて11/21(土)~29(日)まで開催を予定しておりました「Knife」は、劇場が定期的に行う新型コロナウイルス感染症のPCR検査の結果、出演者1名に陽性反応が確認され、公演開催の準備が整わないため、当該期間の全公演を中止とさせていただきます。来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。

関係者と、上演の可能性についての検討を重ねた結果、12/3(木)~6(日)まで、会場をKAAT神奈川芸術劇場中スタジオに移し、振替公演を開催させていただく事になりました。

公演概要につきましては、下記のとおりとなります。お客様のご来場をお待ちいたしております。

尚、11/21(土)~29(日)公演のチケットをお求めのお客様には購入先のプレイガイド等から振替/払戻の連絡をさせていただきます。11/21(土)までにご連絡がない場合、恐れ入りますが、チケットかながわ(0570-015-415 10:00~18:00)までお問い合わせ下さいます様お願い申し上げます。

尚、今回の経緯を踏まえ、公演関係者は再度PCR検査を行い、全員の陰性を確認しております。出演者・スタッフ全員そろって、万全の体制にて公演をお届けすべく準備してまいります。ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
(後略)

初日が11月21日なのに「劇場が定期的に行うPCR検査」とあるのは、神奈川芸術劇場が主催、企画、製作の公演なので、稽古の段階から検査を課していたものと推測します。陽性者も症状がなく公演も近日で延期なら、都合の合わない観客には残念ですが、まだよかったほうです。

この話を調べていたところ、別の公演で劇場スタッフが感染した案内も見つけたので記録しておきます。「神奈川芸術劇場公演スタッフの新型コロナウイルス感染について【11/19追記】」。

2020-11-17

今週末より全国公演が始まる『星の王子さま』の出演者・スタッフに再度PCR検査を実施し、全員陰性と確認されましたので改めてご報告いたします。『星の王子さま』全国公演は、予定とおり実施いたします。

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神奈川芸術劇場における公演スタッフ1名が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されましたので、お知らせいたします。これは、『星の王子さま』が今週から全国公演を開催するにあたり、出演者・スタッフに対して劇場の定期的なPCR検査を行った際に判明したものです。当事者は、11/15(日)までホールで上演されていた、『星の王子さま』のバックヤードで従事しており、来館者が利用されるスペースへの出入りがなかったことを確認しています。また保健所より、劇場内に濃厚接触者がいないことも確認済みです。従事者の行動経路の消毒作業も実施・終了いたしております。

当劇場におきましては引き続き新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、ご来場の皆様・出演者・運営スタッフならびに劇場従事者の健康と安全の確保に努めてまいります。

公演予定は以下の通りです。

横浜公演 11月11日(水)-15日(日)KAAT神奈川芸術劇場 ホール
松本公演 11月21日(土) まつもと市民芸術館 主ホール
京都公演 12月5日(土)・6日(日) 京都芸術劇場 春秋座
兵庫公演 12月12日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

ここで複数名が陽性だったら、兵庫公演はともかく、松本公演は中止、京都公演が微妙な線だったので、公演できてよかったですね案件です。

2020年11月21日 (土)

新型コロナウィルスに対応した東京芸術劇場のインタビュー

私のネット経由の観測範囲だと、東京芸術劇場は数ある国公立劇場の中でも、当時考えられていた対策を取入れながら一番ぎりぎりまで粘って上演を続けていました。人手をかけられたとか、劇場だから劇場機構や導線を把握していたとか、いろいろ理由はあるにしてもです。おそらくあの時点で上演していた公演の中で最大限の対策を取っていた(ことを説明していた)のが2020年3月に東京芸術劇場上演していた玉田企画です。

だから東京芸術劇場は気になっていて、誰か中の人の話を聞いてくれないか思っていたら、ステージナタリーがインタビューを掲載していたのでご紹介です。

肩書は高萩宏が副館長、内藤美奈子が制作担当課長・プロデューサーとありますので、組織図を調べてみます。館長の下に芸術監督の野田秀樹と同格並んでいますので、副館長は劇場実務最高責任者です。制作担当課長は制作者のトップでしょうが、舞台を1本創るときにおそらく事業企画課の下の課と係を通して業務が割振られる形だと想像します。そうすると、制作担当課長は事業企画課のナンバー2くらい、制作実務担当者の中ではトップではないかと想像します。つまり話を聞くに不足はない、ということです。余談ですが、組織上に部がないので課の権限が大きそうですね。そこは役所っぽい。

インタビューに戻りますが、読んだ感想は「えーっ」です。劇場閉館前はもっと情報を集めて有事に備えていた印象でしたが、全然そうではない。逆に言うと、そんな調子でやっていてあの時期にあれだけの対策を用意したスピード感が信じられない。嘘をついているとは言いませんけど、立場上何か言えないことがあるんじゃないかと疑われます。本当にそうなら、組織図上の別の課や係の人たちが事前に動いていたのではないですか。

他に載っている話だと、横のつながりが薄い業界であることを再確認したとか、再開後の「赤鬼」のビニールシートはよかったとは中の人も考えていたんだとか、まあいろいろ載っていますのでご覧ください。

休演前の経緯のところだけ、記録のため引用しておきます。

──「エブリ・ブリリアント・シング」東京公演の後、eyes plusシリーズのてがみ座「燦燦」(2月7日~16日)と烏丸ストロークロック「まほろばの景 2020」(2月16日~23日)が上演されました。

内藤 コロナのことを当然意識はしていたと思いますが、当時はそこまではまだ……。

高萩 その頃はSARS、MERSのときとちょっと似ているなっていうか、「海外は今、SARSみたいなもので相当大変なことになっているけれど、日本国内ではインフルエンザのほうが大変だ」という認識でした。ただ2月26日に催し物の自粛要請が出たときは、かなりびっくりしましたね。そのとき、芸術監督の野田(秀樹)さんはちょうど「One Green Bottle」の海外ツアー中だったんですけど、野田さんは「劇場の灯を消してはいけない」という思いが強い方なので、その時点で野田さんに「もしかすると劇場を止めなきゃいけない事態が起こるかもしれません」と連絡していました。

内藤 芸劇としては、直近で3月2日に「カノン 」の初日を控えていました。貸館公演(編集注:劇場の主催公演ではなく外部主催者に会場として貸している公演)の場合は、主催者それぞれの事情があるので一方的にシャットダウンできませんが、劇場の自主事業はこの状況下で積極的にはやれないだろうという判断になり、「カノン」は全公演中止となりました。

高萩 政府の判断に続き、東京都の意向がはっきり示されたので。

内藤 ただ野田さんは「一度閉じてしまった劇場を開けるのは本当に大変だから、なんとか続けられないか」ということはずっと言っていました。

──「カノン」が中止になったときは非常に衝撃的でしたが、その後どんどん中止公演が増えていきました。

内藤 あの時点で、秋になってもダメージが続くなんて全然思っていませんでしたし、世界中がこんなことになるとも思ってなかったですね。「One Green Bottle」は台湾公演後にニューヨークで上演したのですが、千秋楽の3日後にニューヨークがロックダウンになりました。直前までニューヨークではインフルエンザのほうが騒がれていて、「日本はコロナで大変そうだなあ」と思っていたくらいだったんです。ものすごい勢いで急に世界が閉じていった感じでしたね。

高萩 そんなふうに見通しが立たないまま、目の前のことに対応していたのが2・3月。3月19日からは芸劇eyesで玉田企画が公演予定だったので、玉田企画の稽古場へ行って、「こういう状況なので、劇場を閉じなきゃいけないかもしれない。その場合、劇場として劇場費は返せるけれどそれ以上の補償はできないので、どうしますか」と主宰の玉田(真也)さんに説明して。玉田さん、すごく悩んでいましたね。だから公演を全部やり切ったあとの千秋楽の日のすごくうれしそうな顔は、今でも忘れられないです。そのあと4月1日から公演予定だった温泉ドラゴンの稽古場にも説明に行って、温泉ドラゴンは結局、映像だけ録って公演は中止になりました。

内藤 2・3月はそういった感じで、玉田企画のようにやり抜けた公演もあるし、温泉ドラゴンのように中止になったり、二兎社「立ち止まる人たち」のように公演は中止になったけれど収録映像をYouTubeで無料公開した公演もありました。

高萩 その中で、4月7日に緊急事態宣言が発令されて、「こういうものが出てしまうんだ」とまたびっくりして。

内藤 それまでは政府や東京都から公演自粛を“お願い”されていた状態だったので最終的な決定権はこちらにありましたが、緊急事態宣言が出て以降は強制力が増して、なのにこのまま経済的な補償がない状態が続いていくことにもさすがに疑問を感じ始めたんですよね。

──緊急事態宣言が出たタイミングでは、どのくらい先の公演まで中止・延期の可能性を考えていらっしゃいましたか?

内藤 4月の公演は無理だろうと思っていましたが、4月7日の時点では緊急事態宣言の期間が5月6日までということだったので、5月30日が初日予定の木ノ下歌舞伎「三人吉三」は、なんとかなればやるつもりだったと思います。

高萩 その頃はいろいろと微妙で、3月に中止になった公演を5月にずらしたりっていう調整を続けていましたね。

内藤 そうでしたね。当時、キャンセルになる公演も多く、劇場が空いていたので。

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