2020年下半期決算
恒例の下半期決算です。
(1)東京芸術劇場企画制作「赤鬼」東京芸術劇場シアターイースト
(2)新国立劇場主催「リチャード二世」新国立劇場中劇場
以上2本、隠し観劇はなし、すべて公式ルートで購入した結果、
- チケット総額は14300円
- 1本あたりの単価は7150円
となりました。上半期の7本と合せると
- チケット総額は56800円
- 1本あたりの単価は6311円
です。3年連続50本越え、しかも去年は過去最高の63本を記録したところから一転、一桁まで減りました。この本数で選評をするのも気が引けますが、通年の1本だけ、上半期の「天保十二年のシェイクスピア」を挙げておきます。東京公演終盤は上演中止、ツアーも中止となりましたが、祝祭感あふれる芝居を新型コロナウィルスが深刻化する前に観られてよかったです。
芝居以外の話はいつも長くなるので、年間を振返っての感想は「新型コロナウィルスで今年一年考えさせられた日本文化の中での芝居の位置づけについて」と「新型コロナウィルスで想像以上に真面目に上演対策と公演中止に対応していたけど当事者としての言葉を期待してはいけない日本の芝居関係者」に先行してまとめました。新型コロナウィルスに終始した1年でしたが、その中でも「日本文化はフィルタリングシステムという話」を見つけられたのが個人的には収穫で、いろいろ考えることが増えました。
あと書き忘れたのが配信について。いろいろな団体が無料で配信してくれていましたが、どうにも食指が動きませんでした。真面目に見たのは「12人の優しい日本人」だけです。他に数本、少しだけ観たものがありましたが、完走できずに止めました。パソコンの画面で観ると目が疲れるという体力的な理由もありますが、パソコンの画面で長時間動画のドラマを観ること自体に慣れていません。これだけ自宅で観られるコンテンツが充実している時代にもったいない話です。その分、本を読むことに時間を振ったら、思わぬ感想を持ったので「文芸性とエンタメ性とわかりやすさに心を砕くことについて」に書きました。
2021年の芝居展望は、微妙ですね。年末の新規感染者数と医療関係の逼迫(人によってはすでに崩壊しているとも呼ぶ)だけ見れば、1月の成人式ごろに緊急事態宣言が出てもおかしくないし出した方がよいと考えます。ただ、経済優先なのが今の政府なので、何とも言えません。
結局は上半期と同じく、こんな状況で芝居見物がどうなるかわかりませんが、もしこのブログが続くのであれば、引続き細く長くのお付合いをよろしくお願いします。
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