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2021年4月12日 (月)

新型コロナウィルスの最中に芝居を観るにいたった雑感

書いておきます。後で読み返すと自分でも面白いかもしれないので、どちらかというと自分用です。

前提。1年が限界でした。この間に東京に行ったのは芝居を観たときの2回だけです。日常品以外の買物は通販多用、外食はほぼ孤食でがんばりました。休みの日にうっかりすると一歩も外出しないで終わってしまうような日々でした。結構真面目に我慢していましたけど、仕事のストレスも重なって、遊びで外出しないと危ないという状態になったのが一番の動機です。

ワクチンがどうなるかと思っていたけど、医療関係者もいつ打てるかわからない現状、ちょっと先が見通せません。新型コロナウィルスに臨んで医療関係者が一生懸命頑張ってくれていることは知ってはいますけど、堪忍してください。感染して医者にかかるほど重症化したら一番苦しむのは私なので。ワクチン入手と接種手配は国や地方自治体の話なので医療関係者に恨みはありません念のため。

で、一人で出かけるならいいだろうという心境になりました。GWの長期連休に感染からの重症化が重なると危ないので、2週間の余裕を見て、出かける日程は昨日までのつもりです。本当は前倒しで出かけるつもりだったのが遅れてしまったのが悔やまれます。

その外出候補に芝居も含まれていました。新型コロナウィルス前には一番時間を使っていた趣味なので、私としては当然の選択肢です。ただ、芝居でいろいろ気になることがあったので、それを確かめたいのもありました。

・楽しめるかどうか

これが確かめたかった一番ですね。結果、芝居がはまった場合、楽しめました。ただ、観ている間はいいのですが、観終わってからの余韻が長続きしない。深いところをほぐしてくれないというか。

疲れているとか、歳をとったとか、環境が厳しいとか、こちら側の理由も多いのですが。ここが一番言葉にしたいのに、上手くできません。

・今のうちに観たい

これも条件として大事です。観たかったことはいくつかあります。

まず役者。野田秀樹が「足跡姫」を書く動機になった「肉体の芸術ってつらいね…。そのすべてが消えちゃうんだもの」という勘三郎への三津五郎の弔辞ではありませんが、観ておいたほうがいい人は気にかけたほうがいい、と自分がおっさんになったので思うようになりました。

それが直近だと小劇場系では木野花、商業系では仁左衛門でした。結果、両名とも元気そうだったので一安心です。ところがそのつもりなく観た白鸚が文字通り息も絶え絶えでした。会えるうちに会うこともかなわないのが新型コロナウィルスですが、観られるうちに観ておくのも大事です。

次が芝居。これはもう一度観ておきたいのと、観たことのないものを観ておきたいというのと、両方含まれます。ここが迷うところです。全部観られたわけではないので、具体的にどれだというのは省略。本当は今週末も出かけたかった。

そして上演対策や上演状況の確認。このブログで散々取上げてきた話題です。ここまで大きい劇場でしか観ていませんが、だいたい、似たような対策に収まっています。本当は小規模劇場の芝居も観たうえで論ずるべきところですが、そちらは純粋に空間の狭さから二の足を踏んでいます。

観た範囲で思ったのは、大きな(大勢の)劇場では対策が粗くなるし、密な客席が会話を生みだすのはどうしようもありません。劇団☆新感線の客席が一番ざわついていたのがちょっとショックでした。定員の50%より少しは上げてもいいでしょうし、大きい劇場では完全千鳥格子の座席の代わりに横に続きの席を用意して多少なりとも集客しやすいようにすることを検証してもいいと思います。厳密には上演団体と演目と座席構成と客層の4つの組合せだと思いますが、満席は会話を誘発しがち、というのは検証してほしいです。誰もしないでしょうけど。制作側からすれば客席制限なんてとんでもないでしょうし、商売を考えたらそれは当然なのですが、私は今回の数本の観劇経験で、客席制限には会話を抑止する効果があると考えます。

あと客としては、水分補給はよくても、劇場内がロビーを含めて飲食が禁止になったのが地味に痛手です。時間が半端だから、あるいは店舗での飲食を極力避けたいから、コンビニでおにぎりを買って休憩時間に食べる、という手段が取れません。今回一番気を使ったのが昼食夕食ですが、これは時間帯と店次第でした。食事時を外してすいているタイミングを狙うか、牛丼のように最初から一人客がほとんどの店に入るか。食事メインでも酒が飲める店は、特に夕食の時間帯は、どう見ても家族連れではない数人以上の団体客が来るので、避けたほうがいいです。

ちなみに都心の人手ですが、渋谷新宿池袋は新型コロナウィルスどこ吹く風というくらい以前と同等の人出でした。銀座は、混んでいる割に以前より空いて見えるのはなぜだと考えたら、あれは外国人観光客がいなくなった分ですね。渋谷新宿池袋より銀座のほうが外国人観光客依存が高かったんだなと今更気が付きました。

・観られなくなる可能性

最後がこれです。一番の可能性はワクチン接種が間に合わずに新型コロナウィルスがまた大流行して上演中止レベルまで追いこまれる可能性です。今の流行とワクチンの遅れから、あり得ると思っています。制作側には対策十分だから上演させろという闘争スタイルではなく、中止するなら従うから明示的な条件を示してくれという交渉スタイルを今から準備しておいてほしいです。あと、オリンピックが中止になったら内心はともかく闘争スタイルはやめて上演中止または延期に舵を切ってください。これも十分あり得ると思っています。

飲食店のグローバルダイニングの社長が都知事に質問状を書いて話題になりました。中止なら法的根拠に基づいて国や自治体の権限で明確に中止しろ、自粛要請なら断る、というあれはアリだと思います。逆に言うと、あのくらいしっかりとした声明文を今のうちに用意しておいてほしいです。

それとは別に、中国による台湾侵攻で戦争が起きる可能性も気になってきました。関連記事を目にすることが増えてきています。台湾周辺の海上ルートが使えないと日本は干上がるので、これは他人事では済みません。戦争中でも芝居は上演されるべきだ、とかではなく、石油が輸入されないから発電できずに劇場使えません、稽古場も営業停止します、とかそういうレベルの話です。嫌でも日本も戦わざるをえないケースです。

面子を大事にする中国のことなので、個人的には冬季北京オリンピックが終わるまではないと踏んでいますが、でもそのあとがどうなるか。何より、新型コロナウィルスですら感覚がずれてきたのに、そんな状態で芝居を普通に観られるとは思えません。まだ個人的にはマシな状態、世間も通常上演モードのうちに、観ておいたほうがいいという考えです。

で、最後に、首都圏地震で観られなくなるという可能性が残っているのですが、これはもう考えてもしょうがないので、まずは生き延びろ、という話です。

こんなことを書いている時点で疲れているのかなと自分で思わないでもないのですが、後から読み返して自分でどう思うか、見ものです。

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