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2021年10月23日 (土)

2021年11月12月のメモ

新型コロナウィルスのワクチンは無事に打てたのですが、外出控えすぎたら体力が落ちて、厳しそうな内容の演目に向きあう気力まで萎えがちです。いまいち芝居に積極的になれませんが、さすがの年末ラインナップなので何本かは観に行きたい。また緊急事態宣言が出るようなことになりませんように。

・松竹主催「吉例顔見世大歌舞伎 第二部」2021/11/01-11/26@歌舞伎座:有名そうな「寿曽我対面」に仁左衛門の「連獅子」を合せて

・Bunkamura・大人計画企画製作「パ・ラパパンパン」2021/11/03-11/28@Bunkamuraシアターコクーン:松たか子を主演に脚本を藤本有紀に依頼して松尾スズキは演出に徹するファンタジックミステリーコメディだそうです

・パルコプロデュース「ザ・ドクター」2021/11/04-11/28@PARCO劇場:10月のさいたま芸術劇場から引続きです

・世田谷パブリックシアター企画制作「愛するとき 死するとき」2021/11/14-12/05@シアタートラム:ドイツ脚本を掘りまくっている小山ゆうなが浦井健治と高岡早紀を呼んでパブリックシアターと思ったらシアタートラムでそりゃチケット売切れますわな

・日本のラジオ「カナリヤ」2021/11/18-11/23@こまばアゴラ劇場:胸糞悪そうな再演芝居だけど去年の上演予定を延期してまでやるなら何かあるのでしょう

・ナイロン100℃「イモンドの勝負」2021/11/20-12/12@下北沢本多劇場:観なくても損はない捨て身の出鱈目芝居と銘打っている割には真面目に風刺とかやりそうな雰囲気を感じる

・加藤健一事務所「叔母との旅」2021年/11/22-11/28@サンシャイン劇場:24役を4人で演じる粗筋から無茶苦茶な展開を予感させる翻訳モノを鵜山仁演出で

・風姿花伝プロデュース「ダウト」2021/11/29-11/30プレビュー、2021/12/03-12/19@シアター風姿花伝:小川絵梨子翻訳演出で風姿花伝プロデュースならノーダウトでいい

・Bunkamura企画製作「泥人魚」2021/12/06-12/29@Bunkamuraシアターコクーン:唐十郎に宮沢りえを観られる機会なんて今後めったにないだろうからピックアップ

・タカハ劇団「美談殺人」2021/12/16-12/20@駅前劇場:面白そうな粗筋だったけど緊急事態宣言で延期になった新作

・座・高円寺企画製作「アメリカン・ラプソディ」2021/12/17-12/19@座・高円寺1:年末に何度か上演されているピアノコンサートと音楽家芝居のセットでこちらはガーシュイン

・座・高円寺企画製作「ジョルジュ」2021/12/24-12/26@座・高円寺1:こちらはショパンで竹下景子と植本純米が出演

他に新国立劇場で有名なバレエやオペラの演目があるから、こういう時に勉強できるとよかったのだけど積極的に出歩くにはまだ気が引ける。

ところで今回調べていて気が付いた吉祥寺シアター。少なくとも11月に阿佐ヶ谷スパイダースの上演があるのに、12月どころか11月の劇場カレンダーすら1週間前で未公開でした。いつも公開が遅い劇場なのは知っていましたが、今回はさすがにやる気がなさすぎではありませんか。

2021年10月 9日 (土)

歌舞伎座の新型コロナウィルス対策の記事から関係ないところを拾ってみる

SPICEに載っていたので紹介。具体的な対策は読んでもらうとして、脇の話をいくつか。

橋本:根底には、演劇の灯を絶やしてはいけないという思いが強くあります。興行が止まることで俳優だけではなく、舞台を支えるスタッフや関連会社、職人たちの技術の継承を止めてはいけないという思いです。その上で、興行ですから収支的な判断からは逃れられません。正直、大変厳しい状況が続いております。その中で50%を維持しているのは、お客様のニーズを見据えた結果です。歌舞伎座にいらっしゃるお客様の中には、安全対策を徹底していることで、ご家族様が『歌舞伎座ならば』と送り出してくれることもあると聞きました。私たちは、歌舞伎を愛してくださるいつものお客様に安心を提供することを優先しています。

千田:海外や遠方からのご来場が難しいご時世、いまの歌舞伎座を支えてくださっているのは、昔から歌舞伎に親しみ、歌舞伎座に来ることが生活の一部となっている、いわゆる常連のお客様。今月のお客様の多くは、おそらく来月もお運びくださいます。1か月に複数回おいでの方もいらっしゃいます。そういったお客様に、安定したサービスを提供することが、大切だと考えています。

良くも悪くもその影響が出るのはもう少し先ですが、観客像を絞ることで対策を進めやすくなっただろうなと思います。

橋本:再開できたのは、巡り合わせが大きかったように思います。歌舞伎座は、現在、歌舞伎だけを上演する劇場で、歌舞伎には“古典”というレパートリーがありました。ロビーの広さや、楽屋の数、配置など、もともと密にならない構造で、換気設備は、通常の運用でも数値的にガイドラインをクリアできていました。ただ、お客様には、視覚的にもご安心いただけるよう、上演中も通路や桟敷席の扉を開放することにしました。歌舞伎座は、たまたまそれができる劇場だったということです。

これは本当にそう。劇場設備で安心感がガラッと変わる。

橋本:コロナ禍により、上演時間の制限ができました。奇しくもこれによって、古典の台本の見直しが進んでいます。古典歌舞伎の上演時間は、現代の感覚だと少し長いのではないか。現代にあった構成や見せ方を模索するべきではないか。そのような動きが、以前からありました。ふり返れば約50年前、海外公演で『仮名手本忠臣蔵』をやるために、本来3時間かかる「大序」から「四段目」までを、1~2時間に再構築したこともあります。先人の知恵を手ぐりよせ、古典として守るべきところは守り、お客様のニーズに即して見直し、制約の中でも感動が充分に伝わる芝居をどう作っていくか。同時に、歌舞伎は古典だけでなく、時代を反映した新作との両輪で成り立っています。この時期に我々に与えられた課題と受け止め、取り組んでまいります。

中の人でもそう考えていたんだという発見。個人的には、なりふり構わない人気演目の連発がうれしいですね。

それにしても製作部部長の橋本氏、ずいぶん役者顔だけど、関係者出身の人かな。当事者感あふれる面魂の写真ですね。奇跡の一枚なのかな。

筋が悪い海老蔵の新橋演舞場公演

2022年1月公演です。ステージナタリーより。

にしのあきひろ(西野亮廣)の絵本「えんとつ町のプペル」は、ゴミ人間・プペルと、少年・ルビッチが紡ぐファンタジー作品。昨年、「映画 えんとつ町のプペル」のタイトルで映画化されたほか、これまでにも数多く舞台化されている。

「えんとつ町のプペル」を原作とした新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」では、原作・脚本・空間 / 美術演出を西野、演出を藤間勘十郎が担当。主人公のプペル役を市川海老蔵が勤め、原作のルビッチにあたる玄(げん)役を、海老蔵の実子である市川ぼたんと堀越勸玄が演じる。また海老蔵は、物語の鍵を握る玄の父親役・熊八役も兼任する。

作者と作品は別モノなのは新型コロナウィルス騒動で見せつけられましたが、それはそれとして。

芸能界としても触らないほうがいい人、あるいは芸能界から見てもやばいから活動を別枠に隔離したほうがいい人はいるわけです。個人サロンその他で素人相手に芸以外を提供して対価を取る、阿漕な商売をしている西野亮廣はそういう別枠の人だと私は認識しています。

それを原作として作品だけ触るならまだしも、脚本と美術まで絡ませるのはあんまりじゃないのかと考えます。以前、海老蔵が干されていると書きましたけど、こんな付合いがあるようでは干されても仕方がありません。後先はわかりませんが、あるいは干されたからこういう付合いにのめり込むようになったのかもしれません。どこで読んだか、オリンピックの開会式に出たのは禊が済んだことになると書かれていましたが、それでこんな公演をするようでは禊のかいがありません。

料金設定も自由なもので、SS席3万円という破格のチケット代です。値上げ著しい歌舞伎座ですら三部制の1等席1万5000円。仁左衛門玉三郎の桜姫東文章の上の巻下の巻2回分と同額です。参考までに宝塚を調べると本公演でSS席1万2500円です。ちなみに私が観たことがある1本で最大金額は中島みゆきが赤坂ACTシアターでやった夜会の2万円です。価格は需要と供給ですから、売れると踏めば高くつけること自体に反対はありません。ただ、興行には相場というものがあるので、この公演が通常興行とは違う位置づけにある、ということはわかるはずです。サロン向けの価格です。

新橋演舞場は松竹の管轄だから、こんな公演を許して、ここまで干してきた松竹も新型コロナウィルスで背に腹は代えられなくなったのかと最初は思いました。が、チラシをよく見ると「主催・制作 新作歌舞伎『プペル』実行委員会」とありました。劇場は貸してもあとは知らんということでしょう。正しいです。表の商売として危ない筋との付合いは無くすのが世間の流れで、ここまで松竹が海老蔵を干してきたことにも納得しました。

歌舞伎にそこまでのめり込んでいるわけではありませんが、こんな付合いにめげずに堀越勸玄市川ぼたんがまともに育つことを願ってやみません。

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