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2021年10月 9日 (土)

歌舞伎座の新型コロナウィルス対策の記事から関係ないところを拾ってみる

SPICEに載っていたので紹介。具体的な対策は読んでもらうとして、脇の話をいくつか。

橋本:根底には、演劇の灯を絶やしてはいけないという思いが強くあります。興行が止まることで俳優だけではなく、舞台を支えるスタッフや関連会社、職人たちの技術の継承を止めてはいけないという思いです。その上で、興行ですから収支的な判断からは逃れられません。正直、大変厳しい状況が続いております。その中で50%を維持しているのは、お客様のニーズを見据えた結果です。歌舞伎座にいらっしゃるお客様の中には、安全対策を徹底していることで、ご家族様が『歌舞伎座ならば』と送り出してくれることもあると聞きました。私たちは、歌舞伎を愛してくださるいつものお客様に安心を提供することを優先しています。

千田:海外や遠方からのご来場が難しいご時世、いまの歌舞伎座を支えてくださっているのは、昔から歌舞伎に親しみ、歌舞伎座に来ることが生活の一部となっている、いわゆる常連のお客様。今月のお客様の多くは、おそらく来月もお運びくださいます。1か月に複数回おいでの方もいらっしゃいます。そういったお客様に、安定したサービスを提供することが、大切だと考えています。

良くも悪くもその影響が出るのはもう少し先ですが、観客像を絞ることで対策を進めやすくなっただろうなと思います。

橋本:再開できたのは、巡り合わせが大きかったように思います。歌舞伎座は、現在、歌舞伎だけを上演する劇場で、歌舞伎には“古典”というレパートリーがありました。ロビーの広さや、楽屋の数、配置など、もともと密にならない構造で、換気設備は、通常の運用でも数値的にガイドラインをクリアできていました。ただ、お客様には、視覚的にもご安心いただけるよう、上演中も通路や桟敷席の扉を開放することにしました。歌舞伎座は、たまたまそれができる劇場だったということです。

これは本当にそう。劇場設備で安心感がガラッと変わる。

橋本:コロナ禍により、上演時間の制限ができました。奇しくもこれによって、古典の台本の見直しが進んでいます。古典歌舞伎の上演時間は、現代の感覚だと少し長いのではないか。現代にあった構成や見せ方を模索するべきではないか。そのような動きが、以前からありました。ふり返れば約50年前、海外公演で『仮名手本忠臣蔵』をやるために、本来3時間かかる「大序」から「四段目」までを、1~2時間に再構築したこともあります。先人の知恵を手ぐりよせ、古典として守るべきところは守り、お客様のニーズに即して見直し、制約の中でも感動が充分に伝わる芝居をどう作っていくか。同時に、歌舞伎は古典だけでなく、時代を反映した新作との両輪で成り立っています。この時期に我々に与えられた課題と受け止め、取り組んでまいります。

中の人でもそう考えていたんだという発見。個人的には、なりふり構わない人気演目の連発がうれしいですね。

それにしても製作部部長の橋本氏、ずいぶん役者顔だけど、関係者出身の人かな。当事者感あふれる面魂の写真ですね。奇跡の一枚なのかな。

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