世田谷パブリックシアターの次期芸術監督は白井晃に交代
コンパクトにまとまっていたので読売新聞「野村萬斎さん、世田谷パブリックシアター芸術監督を来春退任…後任は白井晃さん」より。
2021/12/20 18:25
東京都世田谷区の公共劇場「世田谷パブリックシアター」は20日、2002年から芸術監督を務めている狂言師、野村萬斎さん(55)が、来年3月末で退任すると発表した。後任は、演出家・俳優の白井晃さん(64)で、来年4月に就任予定。
同劇場の芸術監督の任期は1期5年で、萬斎さんは連続4期を務めた。18年の読売演劇大賞で最優秀作品賞となった「子午線の祀り」など、伝統芸能と現代劇の融合を求めた多数の作品の企画や演出などに携わった。
野村萬斎はまだまだやると思っていたので驚きました。4期20年で一区切りとはいえ、今後は狂言の家元業に注力するために退任するのか、さすがに20年経ったから交代してもらいたいと劇場側が思ったのか、その両方なのか。記者会見は2月に行なうそうなので、そこで話が出るでしょう。
そして白井晃。個人的には、白井晃は訳わかんない系の芝居が好きな人という印象を持っているので、劇場主催演目のラインナップが妙に凝ったものにならないか心配しています。もともと世田谷パブリックシアターはダンスに強くて、それは芝居好きのダンス苦手から見ると訳わかんない演目を上演しがちな劇場です。ダンスが悪いわけではありませんが、芝居の演目は、劇場側が意識して派手目に引張ってほしいです。
ところで、白井晃は神奈川芸術劇場の次期芸術監督発表の時に「2021年には僕は63歳で、もし2期目を務めたら68歳。そんなおっちゃんがやってどうすんねん!と思う」って言っていたのに引受けるんだとこちらは別の驚きです。もっと続けてもらうつもりだったのが野村萬斎が急に辞めると言ったか、他の候補者を探していたけど調整が着かなかったか、どちらにしても時間がない中で1期5年のつなぎではないかと思います。
じゃあつなぎが終わった5年後に誰を狙うんだと言ったら、まさか次も神奈川芸術劇場から長塚圭史を引っ張ってくることはないはずです。長塚圭史本人も劇場側も、2期は務める予定でしょう。なら劇場として誰を狙うか。まっさきに思い浮かぶのは、2期8年が終わって演劇研修所の所長をやっているであろう小川絵梨子が第一候補ですよね。そこから開始なら最低3期15年は務まる年齢です。個人的には新国立劇場で3期12年を務めるに不足のない芸術監督だと思いますが、劇場側がよしとするかがひとつ、本人が次の環境を望むかもしれないことがひとつ、ということで可能性十分です。このブログでは5年後は小川絵梨子、に勝馬投票権を張ります。
« 座・高円寺企画製作「アメリカン・ラプソディ」座・高円寺1 | トップページ | Wキャストの主演女優が亡くなった時の対応の記録 »
« 座・高円寺企画製作「アメリカン・ラプソディ」座・高円寺1 | トップページ | Wキャストの主演女優が亡くなった時の対応の記録 »
コメント