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2022年1月23日 (日)

文化芸術の基本情報がほしい

前のエントリーの続きみたいなものです。

2021年の年末に「文化審議会第1期文化経済部会(第1回)」なる会議が開催されたのを知りました。ひょっとしたら文化芸術分野の基本情報を収集や分析するのかなと思ったのですが、資料を読む限り、舞台関係は「創り出す」「拡げる」「振興する」が主眼です。委員のメンバーを見ても舞台関係に詳しい人はいないようです。

「グローバルなスケールで活躍するトップレベルの芸術家の育成や、世界的な芸術作品作りを逍遥することで、世界からの『憧れ』を生み出すとともに、日本(人)をさらにプロモートする。」なんて抽象的な文章の極みで、「グローバルなスケール」も「活躍」も「トップレベル」も「憧れ」も「プロモート」も定義がありません。活躍したと言い張ればそれで通る文章です。ただ、しょうがないんですよね。定義の基となるべき基本情報が何もないので。

個別の助成金や支援金を出すより、基本情報を継続的に集めるところに予算を付けて文化庁が活動したほうがいいんじゃないかと最近は思うようになりました。土台のないところに足場は組めません。組んでもあっという間に崩れる。

本当なら業界が積極的に活動するところですけど、「業界の公益」を目指す活動には文化芸術系の業界自体が大なり小なり向いていません。絵画彫刻建築などの文化財が対象だともう少し具体的にできますが、表現系の分野あるいは作家自身といった人間の活動を対象にすると、途端に行き詰ります。

加えて、日本の文化芸術系の分野では、アマチュア活動からプロ活動までの境が曖昧なので、プロ自身が業界分析するのに向いていません。かといってアマチュア活動とプロ活動に明確な線を引くと、日本の場合、その瞬間から業界の衰退が始まると考えます。

だから業界関係者から一歩引いた文化庁がいいと思うのですけど、でも見方によっては文化庁こそ当事者ですよね。都合のいいデータを集めて牽強付会な政策にならない保証はない。そんなことを言ったら切りがなくて誰にも基本情報なんて集められませんけど。

基本情報は誰が何をどうやって出すのがいいんでしょうね。

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