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2022年4月13日 (水)

宝塚の入学倍率の話

こんな記事を見かけました。デイリースポーツ「宝塚音楽学校 4回目で合格『信じられない』 元タカラジェンヌ名ダンサーの娘も」より。

 タカラジェンヌを育成する兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で30日、第110期生の合格発表が行われ、692人が受験し、17・3倍の難関を突破した40人が夢への切符を手にした。

17.3倍とは難関だなと思ったので、難関倍率話題でよく挙がる東大の入学倍率を調べてみました。今載っている最新情報が1年前の情報ですが、記事に合せて受験者数と合格者数で一番低いのが理科一類の2744人対1122人で2.45倍、一番高いのが理科三類の335人対98人で3.42倍です。

他に何かないかなと考えて、東京藝術大学の入学倍率を調べてみました。こちらは今年の情報がすでに載っています。志願者数と募集人員なので厳密には違いますが、一番低いのが音楽学部邦楽科の41人対25人で1.64倍、一番高いのが美術学部絵画科油画の951人対55人で17.29倍です。

つまり、藝大の最難関コースと宝塚音楽学校とで、倍率がほぼ同じです。

もちろん東大は優秀さでふるいにかけられたあとの受験者による倍率ですし、藝大だって芸術実技のコースは試験の時点で実技が一定以上できる受験者による倍率です。さらに宝塚音楽学校は入学時年齢が15歳から19歳なので対象年齢も違います。が、公開されている審査内容も第3次試験まであってなかなかの厳しさです。

・面接では、容姿、口跡、動作、態度、華やかさ等、宝塚歌劇の舞台への適性を審査します。
・歌唱試験では、課題曲の歌唱により、声量、声質、音程等を審査します。加えて新曲視唱により基礎的な読譜力を審査します。
・舞踊試験では、リズム感など基本的な運動能力や柔軟性、ならびに洋舞の適性等を審査します。課題は、当日試験場において本校生徒が模範演技を示します。

華やかさまで審査対象になる点は、筆記試験の東大や実技の比率が高い藝大よりしんどいとも言えます。それで受験のライバルが、ミス・ワールド・ジャパンのファイナリストや、親が宝塚の二世です。東大にも藝大にも二世三世はいるでしょうが、勝るとも劣らない難関と言えます。

音楽学校入学が40人です。そして今の宝塚は5組それぞれに70人強、それと専科で、ざっと400人です。途中辞める人もいれば長く活動する人もいて、在籍平均がざっと10年になります。最初の1-2年は慣れるところからでしょうが、通算10年活躍してもらわないといけない。そのための基礎をゼロから2年で叩きこむのは無理だし、芸能ごとで客から求められる華やかさは先天性によるところが大きい。それに応えられる人材を宝塚の芝居で魅了して引き寄せないといけない。

順調に回っているときはいいですが、駄目になったらとことん駄目になるシステムです。いきおい、音楽学校入学時点の重要性が高くなり試験も厳しくなろうというものです。

<2022年4月14日(木)追記>

全文引用するなと指摘が来たので記事部分を倍率の個所のみに削減。

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