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2024年3月31日 (日)

新国立劇場の次の芸術監督は上村聡史

ステージナタリー「新国立劇場の次期芸術監督予定者に上村聡史」より

新国立劇場の管理運営を行う公益財団法人新国立劇場運営財団が、同劇場2026/2027シーズンからの芸術監督について、オペラ部門は大野和士が再任、演劇部門は上村聡史が次期芸術監督予定者として芸術参与に就任することを発表した。

小川絵梨子が現芸術監督を務める演劇部門の次期芸術監督予定者に選ばれたのは、上村聡史。芸術参与としての任期が9月1日から2年間設けられ、芸術監督任期は2026年9月1日から4年間となる。

上村は1979年、東京都生まれ。2001年に文学座附属演劇研究所に入所、2018年に同劇団を退座し、現在はフリー。2009年より文化庁新進芸術家海外留学制度において1年間イギリス・ドイツに留学した。

やっぱり新劇系から呼んできたんだ、というのが初めの感想です。小劇場黄金期を彩った花形演出家はほぼ全員どこかの芸術監督になりましたし、まだの人たちにいまから声を掛けるのはやや遅い気がします。

その次の世代の人たちで新国立劇場で演出をしていた人たちの中には、この辺りは候補としてお試しで呼ばれたのではないかなと考えた人たちもいましたが、他の仕事に行ったり諸事情あったりして頼めない人になってしまいました。

新国立劇場の芸術監督は交代で揉めたことがあったので頼まれてもいまなお警戒する人もいるかもしれませんが、その後を継いだ宮田慶子があらためて地均ししして、小川絵梨子を引張ってくるという大胆人事を実現、小川絵梨子も割といろいろ試行錯誤してそれが認められている感じように一観客の私には見えています。揉めたころの雰囲気はだいぶ消えたのではないでしょうか。仮に揉めていたとしても表に出てこないだけでもこのSNS全盛時代に十分だと思いますが。

その過程で、国立の劇場として外国の芝居にも目を光らせることが増えてきた気がします。宮田慶子は近代外国ものが得意ですが、小川絵梨子は現代外国ものもよく気にしているようです。そうなると国内ドメスティックな演出家、まして自分の芝居だけを演出するような演出家は好まれないでしょう。かれこれ考えて、この人事なのかなと推測します。

上村聡史は当たり外れが大きいけれど、当たった時の芝居はいい演出家という印象です。せっかくなので自分の演出芝居は打率よりも飛距離で勝負してほしいと願います。あと、新国立劇場のラインナップが一時は派手目になるかな、と思われたのにまた地味目に戻ってきたのが気になります。私に新劇の良さを教えてくれたのは新国立劇場ですが、もう少し一般受け目線で話題になるような派手目な芝居を増やすようにしてもらえればなとも願います。

小川絵梨子が2期8年で退くのはもったいない話ですが、残りのラインナップもある程度固まっているでしょうから、何が出てくるか観客としては期待する側です。

そして第2コーナーを回ったところまでは予想通りの展開なので、ひそかに手に汗握っているのは内緒です。

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