新国立劇場主催「デカローグ2・4」新国立劇場小劇場
<2024年4月22日(月)昼>
夫が瀕死の病に倒れて入院している妻は、同じ団地に住む主治医を訪ねて夫の余命を知りたいと詰寄るが、主治医は医者として教えられないと断る。何としても知りたいと詰寄る妻は、不倫相手の子供を宿している、自分の歳ではこれが最後の出産の機会だが夫が治るなら堕ろさなくてはいけない、だから教えてほしいと詰寄る(デカローグ2「ある選択に関する物語」)。父は出張の多い働き盛り、娘は演劇学校の学生の父娘二人。出張前に請求書の支払を忘れていた父は娘に支払を頼むが、請求書と同じ引出しには自分の死後に開封するようにと書かれた封筒が入っていた。この封筒を自分の鞄に入れて持ち歩いていた娘は中身を読もうかどうか迷う(デカローグ4「ある父と娘に関する物語」)。
大きな感想は「デカローグ1・3」に書いたので手短に。
デカローグ2。産むか堕ろすか迷う役の前田亜季、伝えてはいけないのだが家族の過去という葛藤を抱えて迷う医者役の益岡徹。どちらもいいのですが、不倫相手役の近藤隼の微妙な軽さが残りました。ここだけ種類の違うリアリティを追おうとしたというか。
デカローグ4。父親役の近藤芳正と娘役の夏子の熱演が見ものの1本です。真面目な近藤芳正もいいものです。途中に出てくる演劇学校の場面で先生役の近藤隼がなんか笑わせてくれるというか、目を引きます。
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