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2024年5月 2日 (木)

東京芸術劇場の芸術監督は野田秀樹から岡田利規に

公式サイト「東京芸術劇場新芸術監督の就任について」より。

令和6年4月25日
生活文化スポーツ局
東京都歴史文化財団

 東京芸術劇場では、令和8年(2026年)3月31日をもちまして、野田秀樹芸術監督が退任し、令和8年(2026年)4月1日付で新芸術監督として岡田利規氏(舞台芸術部門)と山田和樹氏(音楽部門)が就任することとなりました。

 野田秀樹芸術監督は、平成21年(2009年)、初代芸術監督として着任以来、東京芸術劇場を東京の舞台芸術(演劇・音楽・舞踊等)分野の中心的施設として育てられたほか、世界の劇場と積極的に連携し、多くの良質の海外舞台作品の招聘や、日本の数々の舞台作品を海外に送り出すなど国際交流を推進されました。また、池袋西口を中心とした賑わいの創出、質の高い創造発信、若手育成の活動等にも多大な貢献をいただきました。

 今後は、そのクリエイションが世界から注目を集める岡田氏を舞台芸術部門の芸術監督に迎え、新たな文化の創造・発信を行う場として館のプレゼンスの向上と、世界の劇場と伍する発信力を発揮できる劇場を目指してまいります。また新たに音楽分野の芸術監督として日本を代表するマエストロである山田氏を迎えることで、1999席の座席数を有する日本有数のシンフォニーホールの特性を活かし、音楽公演のクオリティや国内外への発信力をより一層高めてまいります。
(中略)
※なお、岡田氏におかれましては、令和7年(2025年)度からの東京芸術祭アーティスティックディレクターにも就任することが決定しています。
(後略)

すでに結構な歳だとしても個人的には野田秀樹は蜷川幸雄のように身体が動く限り芸術監督を務めるものだと思いこんでいました。野田秀樹が芝居に専念したいから退任を申し出たのか、そろそろ次をと東京芸術劇場側が考えたのかはいまのところわかりません。後任を芝居と音楽とで分けるのも納得です。ただ、個人的には岡田利規というのは意表を突かれました。

理由を考えるに、これまでも東京芸術劇場はいろいろないわゆる芝居の上演と、演劇祭で外国の演目を呼ぶことと、2通りの系統がありました。野田秀樹も野田地図で海外公演が増えていますし、そもそもクラシック音楽自体が欧米のものです。だからもともと海外志向というか、国際的にありたいと考える東京都の中の人が多かったのでしょう。それが本物の国際志向なのかか鹿鳴館根性なのかは別として。そうなると、おそらく選考条件に外国でも活躍している演出家であることが含まれていて、そこから優先度が上がったのだと想像します。

ただまあ、岡田利規はあまり大衆感のない演出家という印象があります。それと、東京から熊本に引越していたはずですが、東京は安全だと信じられるようになったのなら目出度いことです。昔よりもいまのほうが東京の地震の恐れは増えていますから、そうなったら踏ん張ってくださいというのが願いです。

いまのところはアナウンスだけで会見は未定なので詳しいところはわかりませんが、3年もすれば劇場の性格もだいぶ変わるんじゃないかと予想します。

それともうひとつ。野田秀樹がいなくなるなら盟友の高萩宏はどうなるのかと気になりましたが、調べてみたらすでに2021年7月から世田谷パブリックシアターの館長に移っていました。最後に見ていたのが2020年の情報だったので見落としていました。古巣に戻るという意味ではあり得る話です。

ただこれ、ひょっとして白井晃の後任で野田秀樹がそちらの芸術監督に移る布石だったりしますかね。野田地図くらい大勢客が来ると安定して確保できる大劇場があるとありがたいだろうし、「パンドラの鐘」を初演した世田谷パブリックシアターは東京芸術劇場のプレイハウス代わりにちょうどいいだろうなとは思いますが、どうでしょう。ちょっと先が読めなくなってきました。

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