2025年上半期決算
恒例の決算、上半期分です。
(1)パルコ企画制作「志の輔らくご in PARCO 2025」PARCO劇場
(2)ポウジュ「リタの教育」シアター風姿花伝
(3)東京サンシャインボーイズ「蒙古が襲来」PARCO劇場
(4)松竹制作「猿若祭二月大歌舞伎 夜の部」歌舞伎座
(5)新国立劇場オペラ研修所「フィガロの結婚」新国立劇場中劇場
(6)(7)松竹制作「仮名手本忠臣蔵 昼の部(Aプロ)」「夜の部(Bプロ)」歌舞伎座
(8)梅田芸術劇場/研音企画制作主催「昭和元禄落語心中」東急シアターオーブ
(9)ワタナベエンターテインメント企画制作「マスタークラス」世田谷パブリックシアター
(10)ラッパ屋公演「はなしづか」紀伊國屋ホール
(11)ケムリ研究室「ベイジルタウンの女神」世田谷パブリックシアター
(12)イキウメ「ずれる」シアタートラム
(13)悪童会議「見よ、飛行機の高く飛べるを」こくみん共済coopホール/スペース・ゼロl
(14)ニッポン放送企画制作「リプリー、あいにくの宇宙ね」本多劇場
(15)シス・カンパニー企画製作「昭和から騒ぎ」世田谷パブリックシアター
(16)劇団四季「ライオンキング」有明四季劇場
(17)劇団普通「秘密」三鷹市芸術文化センター星のホール
(18)THE ROB CARLTON「ENCOUNTERS with TOO MICHI」赤坂RED/THEATER
以上18本、隠し観劇はなし、すべて公式ルートで購入した結果、
- チケット総額は 170450円
- 1本あたり(チケットあたり)の単価は 9470円
となりました。なお各種手数料は含まれていません。また、上半期は映画館での芝居映像見物はありません。
チケット単価ですが、これはもう歌舞伎とミュージカルと三谷幸喜を複数本観たら高くなるのはしょうがないので諦めます。1万円を超えなかっただけでも御の字です。
寸評ですが、お馴染みで安定の(1)、古典を堪能した(4)(5)(6)(7)(15)、名作であることを確認した(9)(13)、初見にして別々の方向に完成度の高い(17)(18)でした。
そこから絞り込むと(6)(7)の忠臣蔵と(15)の三谷幸喜の一騎打ちですが、今回は劇場を出たところで雪が降っていたということで(6)(7)の忠臣蔵を上半期の1本に挙げます。チケットは午前の部と午後の部に分かれていますが、1本と見做します。チケットは高かったのですが、あれは観られてよかった。
この上半期のテーマは「一度は観たい」と「もう一度観ておきたい」でした。なので演目選びがだいぶ偏りました。一度は観たかったのが(5)(6)(7)(16)(17)(18)、演目または団体でもう一度観ておきたかったのが演目で(2)(9)(10)(13)になります。半分以上それで埋められたのは狙い通りになりました。
そんな中での発見は、勘九郎七之助の実力がよくわかった(4)、席からの距離の近さも含めてお得な企画と気が付いた(5)、望海風斗がヅカ出身らしからぬ演技がいい意味で気になった(9)、知らないところにもまだまだいい役者はいると久しぶりに思わされた(13)、あらゆる点で洗練されている(17)、もっと早くから観たかった(18)、になります。
観劇以外では、上半期も公演中止がありましたが、そちらは記録です。それよりは「『ネタバレされたい人』が昔からいる」ことがわかったことが、自分にとってはすっきりしました。もう少し観客視点の話題としては「開演時間がばらついて困るという話と芝居が長くなりすぎじゃないかという話」を書きました。割と最近困ったばかりの話題ですが、早く落着くところに落着いてほしいです。
ちなみに今期は前売でチケットを買ったものの、体調不良と用事で1本ずつ諦めました。こちらはチケット総額には含めていません。演目についても割愛します。ただ、リセール禁止縛りのある芝居だったので、こちらの支払ももったいないし、売切れていた日程だったので買いたい人には申し訳ないしで、残念でした。よく調べたらリセールできたのかもしれませんが、ちょっとそこまで調べきれませんでした。当日券派から前売券派に少しずつ移行しているのですが、こういうことがあるから迂闊に前売に頼りすぎるのも考え物です。
体調を保ちながら観るべきものを的確に押さえていく、などと言うは易しで、的確に押さえたい芝居の大半は前売が早々に完売するような芝居ばかりです。そこをいかに組立てていくか、まあまあ長い観劇歴ですが当日券派が長かったので、観るべき芝居を早くから見極めて押さえて予定を立てるところは新人同然です。ここからまた勉強です。
そして芝居を観た感想を言葉にすることに長年の間に少しずつ慣れてきましたが、近頃はなるべくすぐに感想を書いて手離すことに挑戦しています。そこは体調や時間との兼合いで、引張るとよくないとの考えからです。もう少し丁寧な文章を書けるようになりたいと昔から願っているのですが、その文章の基準と優先順位を見直して、とにかく書いておくことが大事なのだと優先順位を考え直している最中です。
金にならない文章を長年書き続けて、そんなものの中で優先順位を考え直すとは、我ながら暇だなと思います。ただ、金にならないところが大事だなと思います。やっぱり不要不急なんですよ、芝居は。そしてそんな芝居の感想はもっと不要不急です。だからこそいいんです。金にもならなければ必要でも至急でもない、そういうものだから趣味なんです。コスパタイパなんて知ったこっちゃない、と言えるものがひとつでもあるのはいいことです。
引続き細く長くのお付合いをよろしくお願いします。
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