ネルケ×悪童会議プロジェクト「絢爛とか爛漫とか(絢爛チーム)」新宿シアタートップス
<2025年9月27日(土)夜>
大正時代。小説家と批評家の若者4人。処女作の評判がよかったものの第2作が書けなくて悩む男をよそに、他の3人は執筆も恋愛も楽しんでいる。月日が経つごとに事情が移り変わる春夏秋冬1年の様子を描く。
2チームあるうちの絢爛チームで、絢爛チームはこの日が千秋楽。甘いところは多々あれど熱気で押切る仕上がり。客席の女性比率の高さにアウェイ感を覚えずにはいられませんでしたが、その分だけ前に観たときよりも客席環境はよかったです。おかげで話がはっきりわかりました。きっちり2時間に収まった芝居を楽しみました。
これ、小説家として描いていますが、演劇に置きかえても成立する話ですよね。ひょっとして演劇を続ける人と辞める人の話、当時の脚本家の身近な話を書いたのではないでしょうか。Wikipediaで調べたところによればすでに劇団員全員が会社で働いていたのが1986年、この演目の初演が1993年ですから、様々な事情で演劇から離れる人もいたことでしょう。そして他の分野、音楽でも何でも、似たような事情はあるでしょう。今回の公式サイトでは青春群像劇の金字塔なんて謳い文句ですが、その通りで、青春の終わりの熱気が詰込まれた脚本です。だから繰返し上演される演目になったのでしょう。
役者寸評は、耽美小説家の加藤常吉役の川﨑優作が通して観ていられる出来、結末のない小説を書いてしまう諸岡一馬役の岐洲匠もなかなか、批評家の泉謙一郎役の嶋崎裕道は違うタイプの芝居でもう一度確かめたい、次が書けない小説家の古賀大介役の滝澤諒はもう一段の頑張りを望むも最後の長台詞はいい感じで最後に足が滑ってすっころんだのはご愛嬌。2公演観るのは無理でしたが、爛漫チームも観てみたかったですね。
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