二兎社「狩場の悲劇」紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
<2025年11月8日(土)昼>
とある雑誌の編集長の元に男が訪ねてくる。雑誌に載せてもらえないかと前に置いていった小説の掲載可否を聞きたいという。まだ読んでいないと断る編集長に男は無理やり話を読んで聴かせる。元判事だったという男が自分が関わった事件だと断って話すのは、勤めていた領地の伯爵とそこに暮らす使用人たちを巡る話だった。
チェーホフに小劇場感を絡めて、永井愛ならではの手付きで丁寧に仕上げられていたものの芝居全体が平坦な印象。編集長を演じる亀田佳明と執事の佐藤誓の2人は内面のテンションが高くさすが。それと対比すると元判事の男を演じる溝端淳平は他はよくともテンションが欠けていたのが残念で、どんどん変わる庭師の娘は原田樹里だったけど門脇麦の降板代役で時間が足りなかったか。この2人の物足りない感がそのまま芝居の盛上がりの物足りない感になってしまった。
あとは原作が文学寄りなものの一応ミステリーのため、事件までの経緯を端折るのも躊躇われるけど、やはり事件が起きるまでが長い。休憩挟んで2時間50分をあと20分縮められないか。間延びした印象。
あとは芝居に関係ないけどセンターの通路前後に空席をたくさん作っていたのが悪印象。前売チケットであれより後ろの席で観ていた自分が損した気分。
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