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2025年12月14日 (日)

劇団四季「恋におちたシェイクスピア」自由劇場

<2025年11月30日(日)昼>

金に困って次の作品のための前借が積重なっているシェイクスピアだが、同業の友人の筆が絶好調なのに反して次回作に行き詰っている。ある日、以前書いた芝居が女王の御前で上演され、それを見に来ていた裕福な商人の令嬢ヴァイオラが観劇し、シェイクスピアにあこがれ、その芝居に出演することを夢見るものの、女性が役者をすることが禁じられた時代である。思い余った令嬢は、まだ何もできていない次回作のオーディションが開催されると聞き、男装してオーディションに潜り込む。それに目を留めたシェイクスピアが書き始めた脚本は、興行主の注文からどんどんと外れていく。

映画原作だけど未見で、その舞台化。日本では劇団四季が今回で再演。「ロミオとジュリエット」の舞台が出来上がるまでのシェイクスピアとヴァイオラの関係を「ロミオとジュリエット」になぞらえて、あれこれと障害を設けて乗越えて、まあよくできた脚本です。「ロミオとジュリエット」を知っている方が楽しめますが、知らなくても楽しめます。

シェイクスピアが武藤洸次、ヴァイオラが川田菜々子の回でしたが、見目と声の張りと身体が良く動くことはよかったです。個人的には主人公の2人は、特に後半は、もう少ししっとりとしていた方が好みでした。そこは開幕間もない日程だったからではなく、「ロミオとジュリエット」原作で若い2人が突っ走るところを今回の主人公の2人にもあてはめた演出だったのかなと想像します。その分周りで、女王役の佐和由梨、あとマキューシオを演じた看板役者はネッド役でいいのかな、それだと長友デビッド洋輔、あとは役名も役者名も不明ですけど、チャンバラの稽古を付ける役だった人が物腰が終始きびきびしていて目を惹きました。

どきどきしてめでたしめでたしの話なので芝居初心者にはお勧めできますが、すれたベテラン観劇者にはチケット代を考えるとちょっと、という感じの仕上がりです。昨今の値上がりを考えると高いとまでは言い切れませんが、公演後半でどのくらい馴染んでくるかです。

観終わってロビーの役者スタッフ表を眺めていたら、映画原作はトム・ストッパードが共同脚本だと今さら知りました。脚本家なんだから映画の仕事をしていたって不思議はないのですが、こんなエンタメど真ん中な仕事もしていたのは発見だと頷きながら家に戻ったらちょうど訃報を目にしました。そういう巡り合わせもたまにはあります。

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