KERA CROSS「シャープさんフラットさん」紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(2回目)
<2026年7月4日(土)夜>
おかわり。
役者全員が1回目よりも圧倒的にこなれていて、どの場面も出るべき役者が前に出てバランスよく仕上がっている。細かいところも変えたのか、それともその日の役者に任されている範囲なのかはわからないものの、いくつか増えた手数も場面ごとの仕上がりに効いて、集中して観られる。だからなのか、今回は笑いを突詰めすぎて破局する主人公と、売れないしつまらないけれど才能を無条件に信じる妻がいるコメディアンと、どちらが幸福なのかの対比が観ていて響いた。あとは破局からの自分に責任があることを立続けに気付いていき、それでむしろ救われていく脚本の流れの素晴らしさも改めて味わえた。
柄本時生だけ出だしの回想場面が慣れてダレていたのか「あれっ」という出来だったものの、その分だけ小野晴子や高梨臨と喧嘩する場面や松永玲子と掛合う場面を激しくやって取返していた。周りの全員のチームワークがよいのであとは柄本時生の出来が芝居の仕上がり具合に比例するところまで来ている。あの「どうでもいい、って言ったんだ!」の場面は初演でも大好きだったけど、今回も大好きと呼べる仕上がりなので、大千秋楽まで柄本時生には頑張ってほしい。
« 2026年7月8月のメモ | トップページ | 松竹主催「御浜御殿綱豊卿」歌舞伎座(Aプロ) »

コメント