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2026年8月31日 (月)

2026年9月10月のメモ

毎年この時期は芸術の秋という趣があります。本数が多いだけでなく上演団体や演目の並びもまた雰囲気が違うんですよね。

・松竹製作「秀山祭九月大歌舞伎」2026/09/02-09/26@歌舞伎座:夜の部で仁左衛門の「沼津」ありただしダブルキャストにつき日程注意

・オーガミッツ「同じ穴のムジナ」2026/09/04-09/13@シアター711:旗揚公演らしくピックアップ

・劇団青年座「ハード・プロブレム」2026/09/05-09/13@吉祥寺シアター:トム・ストッパードの若干面倒くさそうな脚本だけどどうしたものか

・ナイロン100℃「管理人ご夫妻」2026/09/05-09/27@本多劇場:上演時間どのくらいになりそうかと心配していたらKERA体調不良につき初日から09/09まで中止になっていますので各自公式サイトで確認を

・劇団Papercraft「神のみぞ知る死」2026/09/06-09/13@シアタートラム:脚本演出家のことは知らないけれど見かける役者がまともな劇場に集まっているのでピックアップ

・松竹製作「リア王」2026/09/06-09/22@新橋演舞場:こちらは中村芝翫主演のリア王で演出は井上尊晶

・劇団俳優座「ガリレイの生涯」2026/09/07-09/16@シアターΧ:ブレヒト作品3年連続上演企画を行なうらしく第1弾は割と名前を見かける演目なのに観たことがないので観たい

・いいいのいープロデュース「寿歌」2206/09/17-09/21@サンモールスタジオ:よく上演されているのにまだ観たことがなくて気になる演目

・かわいいコンビニ店員飯田さん「こっちおいで」2026/09/18-09/28@駅前劇場:ストレス耐性のない人には勧めないと明言するくらいの内容らしいですがまだ観たことのない団体でもあるしピックアップ

・PARCO PRODUCE「ショーガール」2026/09/19-09/27@PARCO劇場:川平慈英とシルビア・グラブを起用して今回3回目の公演となる三谷幸喜もの

・演劇集団円「冬物語」2026/09/19-09/27@吉祥寺シアター:演出に中屋敷法仁を迎えてのシェイクスピア

・東京芸術劇場主催「リア王」2026/09/21-10/04@東京芸術劇場プレイハウス:こちらは内野聖陽主演のリア王で演出は森新太郎

・ONEOR8「台所の女たちへ」2026/09/26-10/12@ザ・スズナリ:前半と後半ではっきりわかれている完全ダブルキャストだけど何となく気になる

・ばぶれるりぐる「ほとびる屋上」2026/10/02-10/12@三鷹市芸術文化センター星のホール:今回のMITAKA "Next" Selectionはこれ1本

・平成中村座「十月大歌舞伎」2026/10/01-10/25@浅草寺境内平成中村座:第一部と第二部だけど今回は第二部の「助六」狙いで

・松竹製作「錦秋十月大歌舞伎」2026/10/02-10/20@歌舞伎座:第二部に仁左衛門の盛綱陣屋がダブルキャストであるけどどうしたものか

・笑の内閣「12人の生まない日本人」2026/10/09-10/12@インディペンデントシアターOji:まだ観たことのない団体だけど再演らしいのでピックアップ

・ヨーロッパ企画「世界の終わりかけとスリーコード」2026/10/13-10/25@サンシャイン劇場:特別興行と銘打たれているのですが主演が特別であとはいつも通りのつもりでよいのか

・KAAT神奈川芸術劇場主催企画制作「蛙昇天」2026/10/24-11/08@神奈川芸術劇場ホール:たまに題名を見かける木下順二の脚本なのだけど

・東宝製作「ミス・サイゴン」2026/10/23-11/29(プレビュー公演2026/10/16-10/22)@東急シアターオーブ:一度観ておきたいんですけど

・劇団アンパサンド「立ち止まるには近すぎる」2026/10/28-11/01@新宿シアタートップス:前回が面白過ぎたので期待したくなります

・ミックスゾーン企画製作「メイユール・ソワレ」2026/10/28-11/08@博品館劇場:村角太洋脚本演出

当日券派だった自分が前売券を買うようになって予定管理が増えてきたところ、さらにチケット予約サイトをあちこちに広げたら、いつどれを観に行くのかわからなくなってきて危ういです。熱心なシアターゴーアーは前売チケット販売日とか観劇日とか管理がすごいことになっていそうですね。

こまつ座「頭痛肩こり樋口一葉」紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

<2026年8月30日(日)昼>

貧しくて日々の暮らしもままならならず、死ぬことも覚悟したばかりに幽霊と仲良くなってしまった樋口一葉の成人してからの暮らしぶりを、毎年のお盆の出来事を中心に描く。

貧乏は悪だという感想になるような背景と、苦労する女はとことん苦労する時代という背景を掛合わせた芝居。だから積極的に観たいテーマではないものの、観終わってみれば観てよかったと思えるような仕上がりの芝居。だから東京千秋楽らしからぬ虫食いの客席だったものの、千秋楽にふさわしい熱い拍手で5回のカーテンコールも納得。役者を得て、かつ2022年からほぼ続投だったのも大きいか。

配役表がなかったものの、おそらくこれで正しいはずのメモ。樋口一葉が貫地谷しほり、母が増子倭文江、妹が瀬戸さおり、お鑛様が香寿たつき、八重が岡本玲、幽霊花蛍が若村麻由美。岡本玲のみ今回初。若村麻由美は2013年、2016年にも出ていて4演目らしい。役者なのだからいろいろな役を演じられて当然のようでそうでもないと今更わかってきたので、適材を探して適所にキャスティングしました、みたいな今回のような芝居を観るのは嬉しい。

キョードー東京招聘「シカゴ」東急シアターオーブ

<2026年8月29日(土)昼>

有名であれば何でもありの1920年代のシカゴ。浮気相手を殺したロキシーは刑務所に入るが、同じように浮気していた夫と妹を殺したヴェルマがマスコミに持てはやされているのを目の当たりにする。このままでは死刑になると言われている自分も同じようになりたいと、獄中を仕切るママに頼んで辣腕弁護士のフリンを紹介してもらい、起死回生を図る。

たぶん女性陣は脚の長さで、男性陣は筋肉の丸さで選ばれたのだろうなというダンサーを揃えて、身体をくねらせるフォッシーダンスたっぷりのミュージカル。踊らない役もあったし、同じ役者でも踊りと歌の場面を分ける工夫もあったけど、やはりいい演目。All That Jazzは好きなナンバー。ただし目を惹いたのはオープニングやパイナップル富豪令嬢を務めた女優と、英語がほとんど話せないハンガリー女性を演じた女優。最後に役者紹介があったものの名前までは字幕に表示されず聞き逃し。そして繰返しになるけど女性陣ダンサーの脚が長い。

THE ROB CARLTON「VISITORS」渋谷ユーロライブ

<2026年8月28日(金)夜>

とある外国のと屋敷の一室。屋敷の主人はかつてとある団体の代表まで務めた実力者で今もって陰然たる影響力を持っている。だが今度の代表戦では3人の候補者はいずれも拮抗しており、この主人の支持が得られれば勝抜けることが確実なため、屋敷詣でが行なわれる。これからは次世代に任せていく意向を持つ主人はどの候補にも肩入れしないようにするのだが……。

候補者3人を1人で演じて、館の主人と対する2人芝居。候補者と主人のやり取りは重々しさも出すためテンポよりもネタ勝負で散発的な笑いで進んでいたところ、最終版に力技の大ネタで一気に爆笑に持って行く構想力と腕前に感心しきり。舞台で観てこそ面白い1本。着替えの時間を確保するための場繋ぎ場面の数が多すぎて、作り込みが追付いていない場面がいくつかあり、暖まった客席が落着いてしまうのがもったいなかった。

2026年8月30日 (日)

ナイロン100℃の公演を一部中止にするくらいKERAが体調不良

手短に。公式サイト「ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』東京公演 9月5日(土)~9月9日(水)公演 中止のお知らせ」より。

ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』東京公演につきまして、
作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチの体調不良により、誠に勝手ながら下記公演を中止とさせていただきます。

<中止公演>
・9月5日(土)18時30分公演
・9月6日(日) 18時30分公演
・9月8日(火) 18時30分公演
・9月9日(水)13時00分・18時30分公演

8月下旬、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が身体の違和感により、念の為と医療機関を受診したところ循環器の疾患との診断・カテーテル手術を受け、稽古及び公演準備を一時中断せざるを得ない状況となりました。幸いにも早期発見によりKERAの症状は軽症及び術後の経過も良好であり、現在は自宅療養の上体調の回復に努めております。

現在上演に向けてできる限りの準備を進めておりますが、残された準備期間や稽古の進捗状況等を総合的に判断した結果、予定通りの上演は困難であると判断し、誠に残念ではございますが、一部公演を中止させていただきます。ご観劇を楽しみにお待ち頂いておりましたお客様には多大なご迷惑とご心配をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

該当チケットの払い戻しにつきましては、後日キューブHP(https://www.cubeinc.co.jp/)にてご案内いたします。払い戻し対応の際にチケットが必要となりますので、お手元にて保管くださいますようお願い申し上げます。

9月10日(木)18時30分公演以降の公演につきましては、9月4日(金)を目処に改めてご案内いたします。

最新情報はキューブHP及びナイロン100℃公式X(@NYLON100C_info)にて随時お知らせいたします。
重ねてお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

株式会社キューブ

ここまで中止にするくらいだからプライベートな話とは言え理由についてもはっきり書かざるを得なかったのでしょう。循環器でカテーテルなら心臓でしょうか。経過良好なのは何よりです。

以前、ケムリ研究室の公演では「舞台機構に発生した予期せぬ深刻なトラブル」で公演中止になったことはありましたが、あれは世田谷パブリックシアターの劇場都合です(メモしておいたつもりが見つからず)。今回の公演がどうなるか、すでにチケットを買っている人は公式サイトを要確認です。

<2026年9月4日(金)追記>

続報が出ていました。中止ステージが増えています。旧告知を上書きする形で発表されているのでURLは省略します。

ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』東京公演
9月5日(土)~9月12日(土)公演中止のお知らせ・払い戻しのご案内

2026年9月4日

ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』東京公演につきまして、
先日、作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチの体調不良により、9月5日(土)~9月9日(水)5公演の中止を発表いたしましたが、開幕の準備にさらに時間を要しており、誠に勝手ながら下記4公演を追加で中止とさせていただきます。

<中止公演>
・9月 5日(土)18時30分公演(発表済み)
・9月 6日(日)18時30分公演(発表済み)
・9月 8日(火)18時30分公演(発表済み)
・9月 9日(水)13時00分・18時30分公演(発表済み)
・9月10日(木)18時30分公演
・9月11日(金)13時00分公演
・9月12日(土)13時00分・18時30分公演

ご観劇を楽しみにお待ち頂いておりましたお客様にさらなるご迷惑とご心配をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

9月5日(土)~12日(土)公演の払い戻しにつきましてはキューブHPにてご案内いたします。
該当公演のチケットをお持ちのお客様は下記より詳細をご確認いただき、お手数ですがお手続きをお願い致します。
https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/nylon50th

9月13日(日)13時公演以降の公演につきましては、9月8日(火)を目処に改めてご案内いたします。
度々お待たせする形となり大変申し訳ございません。

最新情報はキューブHP及びナイロン100℃公式X(@NYLON100C_info)にて随時お知らせいたします。
重ねてお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

株式会社キューブ

9月13日の日曜日のステージまで中止すれば、翌月曜日は元々休演日なのでまとまった時間が取れるはずなのですが、保留になっています。費用もさることながら、日曜日1ステージをプレビュー公演的に扱えるものなら扱いたいのかもと外野は予想するのですが、真意は不明です。さらなる続報を待ちましょう。

2026年8月24日 (月)

松竹製作「八月納涼歌舞伎 第二部」歌舞伎座(ネタばれあり)

<2026年8月23日(日)昼>

家賃を溜めたまま貧乏長屋の嫌われ者である駱駝の馬太郎が死んで、金のない兄貴分のやくざ者が大家から弔いの準備をせしめようと紙屑屋と一緒に大家を脅す「らくだ」。主家の刀を奪われたために目が見えず浪人になった男と知合った盗賊の頭お松は男と子を成して後、何とか刀を取戻そうと峠を越える刀持ちを片っ端から襲っては奪われた刀を探すが、ある日のこと、家の前で襲われる男女を助けてみれば夫のかつての許嫁と、自分が襲った男の兄の付人で「百千鳥沖津白浪」。

「らくだ」はなかなか歌舞伎では出てこない死体役を使ったカンカン踊りをどれだけ面白く見せるかの気軽な1本を、軽さが信条の幸四郎とべらべらまくしたてるのも上手な勘九郎が賑やかに演じる。片岡亀蔵追悼とあるのはこの死体の馬太郎役が亡くなった片岡亀蔵が上手だったかららしく(未見)、今回演じた片岡市蔵はその兄。芝居中にも思い出話や亀と唱える場面を何度も出して会場も拍手。合掌。

本興行では62年振りという「百千鳥沖津白浪」は、ラストに子を預けてのお松の啖呵はさすが七之助。ただしお松は「後ろ暗い盗賊の身分を隠して夫を想う妻」「すでに子を成しているがまだ結婚していないところによい家柄の本来の許嫁がやって来たことで身を引いたほうが男の仕官復帰が叶うものの子供の行く末に悩む女」「刀を探すためにかつて男の兄を殺めたことに気が付かされて後悔する盗賊の頭」という3つの悩みどころがあって、1番目と2番目は念入りなものの3番目が薄い。これは最後は男から身を引いてお縄に付くことを選ぶ有力な動機の1つのはずなので工夫の余地あり。

あとは時間稼ぎの暇話。七之助に娘が生まれたそうで、それは目出度いものの、よりによってこの演目の中での話題にはちょっと浮く。着替えに時間が掛かるのはしかたないとしても、あそこは夫の目が見えないならその場で着替えて見せるとか時間短縮の手はいくつかありそう。よく出来た話なので演出を立てて再演も目指してほしいところ。

2026年8月 4日 (火)

脚本の執筆遅延という王道の公演中止理由と上演形態を変更しての上演

王道もへったくれもないのですが、そんな話を見かけました。「終のすみか」という団体の上演ですが、タイトルが「it's too late.」という演目なのがまた狙った訳でもあるまいに、というぴったり具合です。

前提知識として、2026年7月18日から7月31日まで、2度の休演日(22日と28日)を挟んでの公演予定でした。ステージナタリー「終のすみか『it's too late.』脚本遅延のため、本日7月19日から23日まで公演中止」より。

終のすみか「it's too late.」の本日7月19日から23日までの公演が、脚本の執筆遅延のため中止されることが発表された。

本作は当初、昨日18日に初日を迎える予定だったが、脚本の執筆遅延のため、初日公演の中止が発表されていた。制作部より本日新たに発表された書面によると、協議の結果、本日19日から23日までの5公演についても中止が決定した。なお、24日以降の公演については実施される予定。中止となった公演の予約者には、振替などの案内が個別に届く。

初日の時点では初日のみ中止、その後で23日まで中止決定となっており、割とドタバタしていた様子が伺われます。

ここからは公式サイトの引用です。発表日が入っていませんので発表時期は不明です。URLがあとで変更になりそうですので注意。

説明は2段階に分かれていて、まず初めのお詫びから。

【7月18日(土)~7月23日(木)の公演中止のお知らせとお詫び】

平素より終のすみかを応援いただき、誠にありがとうございます。

7月18日(土)より上演を予定しておりました『it's too late.』につきまして、脚本の執筆遅延により、7月18日(土)~7月23日(木)の5公演を中止とさせていただくことを決定いたしました。

公演を心待ちにしてくださっていた皆さま、公演に関わってくださった皆さまには、再度このような判断をお伝えすることとなりましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
7月24日(金)以降の公演は、実施予定でございます。ご予約の振替等については個別にご連絡を差し上げます。また、7月24日(金)以降の公演をご予約のお客様につきまして、キャンセルをご希望の場合は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

重ねまして、このたびは7月18日(土)から7月23日(木)までの公演中止につきまして、心より深くお詫び申し上げます。
再度このような判断をお伝えする結果となってしまい、誠に申し訳ございません。何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

終のすみか 制作部

この時点で脚本遅延は公表しています。終わった後で読んでみれば、1週間で幕を開ける見込みを立てて延期したというよりは、とりあえず見通しを立てるために1週間確保したということだったのでしょう。

そして2回目のお詫びです。

【7月24日(金)~7月31日(金)公演についてのお知らせとお詫び】

平素より終のすみかを応援してくださり、誠にありがとうございます。

7月18日(土)より上演を予定しておりました『it's too late.』につきまして、脚本の執筆遅延により、7月18日(土)から7月23日(木)までの公演を中止とさせていただくことを決定し、皆さまにお知らせいたしました。
このたびの判断により、公演を心待ちにしてくださっていた皆さま、公演に関わってくださった皆さまには、ご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。

延期後も作品の完成を目指して創作を続けてまいりましたが、先日よりお知らせしておりますとおり、脚本の執筆は現在も完了しておりません。
そのため、当初予定していた内容で作品をお届けすることは困難であると判断し、上演形態を変更して実施することといたしました。これに伴い、上演内容の再構成および最終調整の期間とするため、誠に勝手ながら7月24日(金)~27日(月)の公演は中止とし、7月29日(水)~31日(金)の3公演を実施いたします。
また、7月29日(水)~31日(金)の上演につきましては、上演内容の変更を踏まえ、チケット料金は無料とし、恐れ入りますがドリンク代のみご負担いただきます。

創作に参加する全員が健康で創作を続けられることを第一に考えながら、団体内での協議を重ねるとともに、関係者の皆さまへのご説明や話し合いを続けてまいりました。また、公演を支えてくださった出演者・スタッフ・関係者の皆さまには、最後まで多大なるご尽力をいただきました。

その結果、現在の『it's too late.』を、現時点でお届けできるかたちで上演するという判断に至りました。

ご予約いただいていたお客様には、上演内容の変更について個別にご案内申し上げます。内容をご確認いただいたうえで、ご来場をご判断ください。当公演は当日精算のみでの販売のため、キャンセル料等は一切発生いたしません。

また、新たにご観劇をご希望の方につきましては、末尾記載のメールアドレスまでお問い合わせください。上演内容の変更についてご説明したうえで、ご予約をご検討いただければ幸いです。恐れ入りますが、ご予約につきましては現時点でのご予約者様や振替希望者様を優先させていただきます。

初日延期という判断をしながら、結果として当初予定していた作品を完全な形でお届けすることができず、ご来場を予定し、お時間を空けてくださっていた皆さまのご期待に沿うことができませんでしたことを、深くお詫び申し上げます。

今回上演する『it's too late.』は、多くの関係者の皆さまのご協力によって実現するものですが、作品に関する責任は終のすみかが負い、最後まで創作に向き合ってまいります。

皆さまには重ねて心よりお詫び申し上げます。ご理解を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

終のすみか 制作部

ここで「創作に参加する全員が健康で創作を続けられることを第一に考えながら、団体内での協議を重ねるとともに、関係者の皆さまへのご説明や話し合いを続けてまいりました」という説明が出てきました。スランプで脚本未完になった結果追詰められたのか、健康その他の理由で脚本未完になったのかは不明ですが、脚本家兼演出家が割とテンパっていたのでしょう。

それでも上演は目指しています。座組を見ると役者4人が全員客演なので、さすがに全ステージ中止は勘弁してほしいと考えてもおかしくありません。

こうして当初より縮小されましたが、3日間3ステージの上演に漕ぎつけたようです。公式Xにポストがありました

最終日を迎えました。

ご来場いただいたみなさま、ご予約いただいた皆さま、関係者の皆さま、誠にありがとうございました。
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tsui no sumika
12:46 ・ 2026年7月31日

公演本番を何とか中止させない作り話なら「ショウ・マスト・ゴー・オン」がありますし、主催の不調を基にした半自伝の物語「シャープさんフラットさん」もありますが、具体的に何があったかは外野からは想像するだけです。

舞台は上演しないことには始まらないので、関係各位のトラブル対応スキルと人間の器は育ったことでしょう。何はともあれ上演出来てよかったですね、という話でした。

2026年8月 2日 (日)

新国立劇場主催「タバコの害について / 煙草のハイ(High)について」新国立劇場小劇場

<2026年8月1日(土)夜>

タバコの害について講演するように妻に命じられた男だが、話はひたすら脱線して自分の暮らしぶりを訴えるようになり「タバコの害について」。煙草の害について講演するために招かれた女性だが、自身は喫煙者で、友人とその家族、娘、喫煙体験、社会の話など取りとめのない話が続く「煙草のハイ(High)について」。

どちらも1人芝居。オリジナルとなるチェーホフの「タバコの害について」は動きもつけてのリーディング。男のみじめな暮らしぶりを訴える様子を好演する下総源太朗に素直に笑いつつ、少し前の時代の翻訳だろうにまったくそれを感じさせずに生き生きとした言葉で発する腕前に感心。

それを基にしての「煙草のハイ(High)について」も、取りとめのないところは同じ。合間に台湾問題が少し見え隠れするも、それを埋もれさせるためというか、全体には取りとめのない笑い話であるところは脚本の構成として流すところ。色っぽい煙草銘柄遍歴のくだりの脚本と、それをほどほどの色気に抑えて笑わせる役者演出の品の良さの組合せは記録しておきたい。どうか皆さんハッピーに、のラストは小川絵梨子の芸術監督ラストとしてのメッセージで、それを体現するためにかんのひとみが召喚されたのだろうと想像。そこそこの本数を観てきた観客の1人として素直に受取りたい。

新国立劇場主催「ラスト・ヤンキー」新国立劇場小劇場

<2026年8月1日(土)夕>

アメリカの州立精神病院の待合室。それぞれ妻が入院していて見舞いに来ている夫2人。妻が入院しているもの同士、待たされている間に雑談が始まるが・・・。

20分の超短編2人芝居。話しているうちにお互いの立場が明らかになるのは「不毛ドライブ」と同じ。演出は蓬莱竜太だが、これがあったから「不毛ドライブ」を書いたのではないかという展開。ただしこちらの方が大人の設定で、逃げ場のない感じがアメリカっぽい。両方上手だが、一方的に話してしかも話が変わる年上の男性の、ああこういう人いたなあ、となる石母田史朗の演技は味わい深い。

新国立劇場主催「ロング・クリスマス・ディナー」新国立劇場小劇場(ネタバレあり)

<2026年8月1日(土)昼>

アメリカのとある一家が構えた家の食堂で巡る、クリスマスの晩餐の様子。

家族で暮らすのを喜ぶ初めのころから後の代で戦争で子供を亡くして一転していく様子は、脚本家は違えど「セールスマンの死」に通じるような胸を突く展開。産まれたことがあれだけ喜ばれた子供も、家を出て親が残されるのは日本でもある話として、そこからさらに一転して最後に残るのが遠縁の叔母となるこの展開はアメリカっぽいというかなんというか、厳しい。今回の「20の物語」は6本観たけど、演出のシャープさではこれが際立っている。脚本の求めるところが厳しい以上に、演出家として役者スタッフに求めたところがクリアなのだろうなと察せられる。

その宮田慶子も慣例に従うならば今年度限りで演劇研修所の所長を交代するはずで、それになぞらえて脚本と大勢の研修所出身者を選んだように見えなくもない。いろいろ重ねられるものがある人ほど想像力が動かされる1本。

新国立劇場主催「チョコレート・アンダーグラウンド」新国立劇場小劇場

<2026年8月1日(土)昼>

イギリスの選挙で政権を取った政党「健全健康党」が打出した政策は、チョコレート禁止。砂糖を使った菓子を持ったり売買したりすると再教育と称する刑務所に送られる。政党のチョコレート警察捜査官が没収と逮捕を繰広げる中で、中学生の男の子2人は、菓子を没収されて売るものがなくなった店主と組んでチョコレートの密造密売に手を出す。

イギリスらしい皮肉と風刺の物語を、王道のアップダウンで展開する様子は、子供向けと銘打ちつつも大真面目に作りこんだことが随所に伺われる1本。密売の合図に日本の菓子会社の名前を入れたくだりは笑う。主人公の中学生2人以外は1人複数役を演じるが、店主のバビおばさん他を演じた佐乃美千子と、密売から中学の同級生まで幅広く演じた斉藤悠とが、演じ分けが見事で初め気が付かなかった。探せば名手はいるものだ。

ただし昼の公演なのに、客席の子供の数が少なかったのが残念だと、おっさん観客の1人として考えます。

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