東京公演の後で大阪を経て博多公演中ですが、新型コロナウィルスで一部公演中止だそうです。久しぶりに追ってみます。劇場である博多座の発表からです。
最初は「一部公演中止(5/17)のお知らせ」。
※5月17日(火)11 時45 分掲載
お客様各位
2022年5月17日
株式会社博多座
舞台『千と千尋の神隠し』博多座公演
一部公演中止のお知らせ
平素より博多座にご愛顧を賜りまして、誠に有難うございます。
博多座5月公演『千と千尋の神隠し』につきまして、公演関係者の新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認されました。
つきましては、5月17日(火)12:00/17:00 の公演を中止とさせていただきます。
なお、5月18日(水)以降の公演につきましては、改めてご案内申し上げます。
ご来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けすることとなり、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
<中止となる公演>
・5月17日(火)12:00 開演の部
・5月17日(火)17:00 開演の部
ご入場券をお持ちのお客様には払戻しを承ります。詳細につきましては、決定次第博多座HP にてご案内いたします。
また、5月18日(水)以降の公演に関しましては、改めてご案内申し上げます。
なお、個人のプライバシーにかかわるお問合せに関しましてはお答え致しかねますので、ご理解ご了承いただきますようお願い致します。
次が「一部公演中止延長(5/17~19)のお知らせ」。
※5月17日(火)15時30分掲載
お客様各位
2022年5月17日
株式会社博多座
舞台『千と千尋の神隠し』博多座公演
一部公演中止のお知らせ
平素より博多座にご愛顧を賜りまして、誠に有難うございます。
博多座5月公演舞台『千と千尋の神隠し』につきましては、既にお知らせしております通り、公演関係者の新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認されましたことから、急遽本日中止とさせていただきました5月17日(火)2公演に続き、5月18日(水)12:00と19日(木)12:00の公演をやむを得ず中止とさせていただきます。
ご来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けすることとなり、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
<中止となる公演>
・5月 17日(火)12:00開演の部
・5月 17日(火)17:00開演の部
・5月 18日(水)12:00開演の部
・5月 19日(木)12:00開演の部
ご入場券をお持ちのお客様には払戻しを承ります。詳細につきましては、決定次第、博多座HPにてご案内いたします。
なお、5月19日(木)17:00開演の部以降の公演につきましては、5月18日(水)16:00以降に改めてご案内申し上げます。
なお、個人のプライバシーにかかわるお問合せに関しましてはお答え致しかねますので、ご理解ご了承いただきますようお願い致します。
そして本エントリーを書いている時点で最新の「今後の公演について」になります。
※5月18日(水)16時55分掲載
お客様各位
2022年5月18日
株式会社博多座
舞台『千と千尋の神隠し』博多座公演
今後の公演について
平素より博多座にご愛顧を賜りまして、誠に有難うございます。
博多座5月公演舞台『千と千尋の神隠し』につきましては、公演関係者の新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認されましたことから、5月17日(火)~19日(木)12:00開演の部を中止とさせていただきました。
公演再開に向けて、改めてその他の公演関係者全員のPCR検査を実施したところ、全員の陰性が確認されましたので、所轄保健所のご指導、また医療機関の監修もいただいて、関係者とも協議の上、5月19日(木)17:00開演の部から公演を再開いたしますが、やむを得ず5月22日(日)12:00開演の部、25日(水)12:00開演の部の2公演は中止とさせていただきます。
なお、24日(火)17:00開演の部と26日(木)12:00開演の部の千尋役は、橋本環奈に代わり上白石萌音が務めさせていただきますので、何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。
当該公演を楽しみにお待ちいただきましたお客様には心よりお詫び申し上げますと共に、何卒ご理解の程心よりお願い申し上げます。
<実施する公演>
・5月 19日(木)17:00開演の部
・5月 20日(金)12:00開演の部
・5月 21日(土)12:00開演の部
・5月 21日(土)17:00開演の部
・5月 24日(火)12:00開演の部
・5月 24日(火)17:00開演の部【千尋:上白石萌音】
・5月 26日(木)12:00開演の部【千尋:上白石萌音】
・5月 26日(木)17:00開演の部
・5月 27日(金)12:00開演の部
・5月 28日(土)12:00開演の部
・5月 28日(土)17:00開演の部
<中止となる公演>
・5月 17日(火)12:00開演の部
・5月 17日(火)17:00開演の部
・5月 18日(水)12:00開演の部
・5月 19日(木)12:00開演の部
・5月 22日(日)12:00開演の部
・5月 25日(水)12:00開演の部
ご入場券をお持ちのお客様には払戻しを承ります。詳細につきましては、決定次第、博多座HPにてご案内いたします。
なお、個人のプライバシーにかかわるお問合せに関しましてはお答え致しかねますので、ご理解ご了承いただきますようお願い致します。
「個人のプライバシーにかかわるお問合せに関しましてはお答え致しかねます」と言われても、中止になった公演は全部橋本環奈の回ですから、陽性反応が出たのは橋本環奈ですね。事務所でも発表しています。
2022.05.17
弊社所属 橋本環奈 新型コロナウィルス感染に関する御報告
弊社所属タレント橋本環奈が新型コロナウイルスに感染していることを確認いたしましたのでご報告申し上げます。
本日早朝から喉に変調をきたし声が出づらい状態であったのでPCR検査を実施した結果、陽性であることが確認されました。現時点での症状は幸いな事に軽症で熱も有りません。今後につきましては、保健所の指導に従い一定期間、療養及び経過観察いたします。
この状況を踏まえまして現在博多座にて上演中の「千と千尋の神隠し」についても本日からしばらくの間降板させて頂き、その後については体調、主催者等と相談の上、再度の出演日を決定し発表させて頂きます。公演を楽しみにしていらした皆様方、関係各位、日頃お世話になっております皆様方には御心配、御迷惑をお掛け致します事心よりお詫び申し上げます。
また以降の博多座における上演スケジュールについては博多座のホームページ等で御確認頂けますようお願い申し上げます。
2022年5月17日
株式会社ディスカバリー・ネクスト
新型コロナウィルスはどこでどうなるかわからないからしょうがない。クラスターを発生させたら目も当てられないので、正直に公表されるのはいいことです。養生してほしい。私が興味があるのはこういう決定のときに裏で関係者がどう動いたかです。
17日の早朝で体調が悪く、特急で検査して陽性。当日でどうにもならないから取急ぎ中止を決めて案内を書いて掲載。12時開幕(開場ではない)なのに案内掲載時刻がぎりぎりの11時45分なのが、読んでいるこちらまでドキドキします。劇場前でロビースタッフ総出でごめんなさい中止ですの案内もしていたかもしれません。あわせて関係者のPCR検査を手配ですね。
とりあえず他のダブルキャストを含めたPCR検査の結果が17日の十分早い時間にはまとめられなかったであろうことと、後述しますがおそらく水曜日は上白石萌音はとっさには動かせない仕事が入っています。そのための移動手配も考慮すると、あるいはスケジュールの連続ぶりを考慮して、18日と19日は無理であることが17日の昼にはわかって、その日のうちにこの19日までの公演中止を決定して調整時間を確保。
今は待機期間が短縮されて最短だと検体採取日を0日目として10日目まで待機です。橋本環奈が17日に検査して陽性なら27日まで待機になります。この間のキャスト表を見ると、17日昼夜に加えて、18日昼、19日昼、22日昼、24日夜、25日昼、26日昼が橋本環奈の回です。
上白石萌音の事務所は主催の東宝と同じ系列の東宝芸能だから、この中止回のうち22日以降の分をいろいろやりくりして、24日と26日は都合をつけたけど、22日と25日はどうにも動かせない、あるいはやりくりした都合を押込んだため、その2ステージも中止を決定。みたいな経緯と推測します。
ついでに書くと、博多公演はあと28日博多千秋楽昼が橋本環奈の回ですが、もともと27日昼と28日夜が上白石萌音の回なので、橋本環奈の症状が長引いたときのために27日昼の後も待機するよう上白石萌音のスケジュールを確保しているはずです。博多の次は6月6日から札幌ですが、さすがにそこまでには快復するでしょうから、今のところ万が一のシミュレーションだけやって予定通りでしょう。
公演スケジュールを調べていましたが、東京公演だとほぼ1ステージごとに上白石萌音と橋本環奈が交代で入っているんですよね。大阪も比較的そんな感じです。博多の後半、ちょうどこの週以降からは、月火水は橋本環奈が出演、木日は上白石萌音が出演、土は片方ずつ出る、金はその時次第、みたいになってきます。札幌の後の名古屋も、博多の後半スケジュールに似ています。
推測の推測ですが、制作側というか事務所側は稽古からGWまでが芝居優先期間の一区切りで、そこからあとは芝居以外の仕事を入れられるようにスケジュール調整していたのだと思います。売れっ子に4か月も舞台に専念させたらあがったりですし、映像の仕事だとあまりスケジュール調整に無茶は言えない。だから移動も考えて何曜日か固まる形でスケジュールを割振っていたら、それが仇になったのでしょう。
ダブルキャストやトリプルキャストは、複数役者の組合せで役者狙いの客の範囲を広げたり、別キャスティングを見たくなるリピーターを狙うという営業上の理由が第一です。でも、ひとりがダウンした場合の代役を用意する制作上の狙いもあります。ところが今回は売れっ子同士をひとつの役にあてた。ツアーでプレビューから4か月以上も公演する芝居の主役だから営業上そうせざるを得ない。あるいはそのくらい長期公演にしないとペイしないくらい原作の存在感が大きい。やっている側がわかっていないわけはなくて、そこはリスクを天秤にかけて決めたけど現実化してしまった。挑戦して前向きに転んだとはいえ、制作の苦労は果てないものです。
橋本環奈はここまでCMと映画でがっつり働いていますが今年はテレビのレギュラー1本なので、今後も見据えて初舞台挑戦にスケジュールを確保していたと思いますが、うまくいかないものです。
そして上白石萌音のスケジュールを調べてみました。
朝ドラは、2021年3月末から朝ドラ「カムカムエヴリバディ」クランクイン、2021年12月末までに同クランクアップ、2022年2月中旬に追加撮影、でした。
舞台は2022年2月28日から7月4日まで「千と千尋の神隠し」だから、この稽古がおそらく1月終わりからです。その直後に東京、大阪、東京の順で8月14日から8月31日までミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」。日程を考えるとこの稽古が「千と千尋の神隠し」の千秋楽直後からになりますが、歌の稽古は早めに始めているかもしれません。
なのに音楽ライブ「yattokosa」がそのミュージカル稽古期間のはずの7月16日、7月21日、8月6日、8月11日に4ステージ、順に沖縄、北海道、岡山、東京と入っています。音楽ライブがどのくらい事前稽古するものかわかりませんが、芝居の稽古と並行でこれをやるのはすごい話です。
さらに並行してテレビで毎週レギュラー放送の1時間番組「世界くらべてみたら」でMCをやっていて、もうひとつ5分番組だけど「風景の足跡」のナレーションもやっています。調整の付かなかった日曜日か水曜日にはこれらの収録が入っていたものと推測されます。おそらく水曜日が収録のために固定確保されています。日曜日は後ろの日程を見る限り固定確保されているわけではないので、何かCM撮影のような単発だけど動かせない仕事だったのではないでしょうか。
つまり2021年3月末から2022年8月末まで1年5か月ほぼ休みなしです。これぞ売れっ子スケジュール。新型コロナウィルスにかかっている暇がありません。この後は2023年3月と4月にミュージカル「ジェーン・エア」があることが公開されています。稽古がおそらく2月から。ミュージカルだと歌のレッスンでもう少し稽古が早くなるかもしれない。となると2022年9月から12月まではレギュラー番組を除いて休養期間になりそうですけど、何か仕事を入れるにはちょうどいいですよね。冬の連ドラとか年末の舞台とか。未発表の仕事がなにか隠れていそうですが、はたして如何に。
ここまで書いてきて気になったのは、これが新型コロナウィルス前だったらどうなっていたのかです。おそらく橋本環奈が点滴を打って予定通り上演だったでしょう。そして今もし上白石萌音が過労になったら、やっぱり点滴を打ってショーマストゴーオンでしょう。新型コロナウィルスにかかったほうが労わってもらえるという、なんだか不思議な形です。他に労わってもらえる状況としてはメンタルがやられた場合くらいしか思いつきませんが、その場合はまとめて降板でしょう。神経の太さも含めて、芸能界はやはり体力勝負です。