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2020年6月24日 (水)

そろそろと上演の案内と追加の公演対策が出てくる

今のところ大手はこんな感じです。
・松竹:7月はなし、8月から歌舞伎再開の噂はあるけど不明8月1日から「八月花形歌舞伎」で幕間なしの4部構成で再開
・東宝:シアタークリエの8月11日の「メイビー、ハッピーエンディング」から再開、帝国劇場は8月14日からコンサート
・ホリプロ:8月22日の「スクールオブロック」から再開
・ジャニーズ:まだアナウンスなし8月9日からグローブ座で「正しいロックバンドの作り方 夏」で再開
・宝塚:宝塚大劇場公演で7月17日から「はいからさんが通る」再開、東京宝塚劇場は未定
・梅田芸術劇場:貸劇場の「BLUE RAIN」が7月22日の1日のみ、主催は「ビリー・エリオット」の7月8月を中止して9月からは協議中
・PARCO:7月1日から三谷幸喜の新作「大地」で再開
・Bunkamura:シアターコクーンで7月18日からの「ボーイズ・イン・ザ・バンド」が上演協議中から上演再開、なお9月の「アンナ・カレーニナ」は演出家とスタッフの来日不可により中止決定

他に国公立劇場とか小劇場とかありますけど省略。その中でいくつか新しい対策や説明が出ていたので記録しておきます。先にまとめておくと
・1席飛ばしで販売する、最前列は販売しない、最後列の扱いも考える
・来場者連絡先の把握
・極力会話禁止
・ロビーの椅子やテーブルの一部撤去
あたりが新登場です。他にも一部の公演で3月頃に実施されていた対策が広まっています。

逆になくなっているのが、入場時の除菌剤噴霧です。私が見つけた情報では、空間除菌はメーカーと広告代理店の売らんかな標語なので効果なし、本当に効果を出したいならガス室レベルの濃度で撒く必要があってウィルスと一緒に人間が倒れる、という話だったので、ここはなくなってよかったと考えています。

後で全文コピペで載せますが、気になったところを載せておきます。

最初に新国立劇場の「【重要】演劇『願いがかなうぐつぐつカクテル』公演実施について」より。これで表側のほとんどの対策をカバーしています。

追跡方法として、まずは来場者カードに書かせる方針としています。

〇来場者カードへのご記入、提出をお願いいたします。
万が一新型コロナウイルスに感染された方がご観劇された場合には、保健所に速やかに報告するとともに、ご来場者様のお名前、緊急連絡先を保健所と共有させていただきます。いただいた個人情報はその他の目的以外には使用せず、公演日から4週間保管後、適切な手段で廃棄いたします。混雑緩和のため、事前に来場者カードをダウンロードしご記入、ご持参いただけますと幸いです。また、ご来場者様におかれましても、チケット半券を保管いただくなど、来場日時、公演名、座席の記録をお願いいたします。

換気対策も記載しています。

〇換気を強化します。
開場時、ならびに休憩時に、外気を取り入るために、ドア・窓ガラスを開放して換気を強化します。客席内の室温が適温にならない場合がありますので、寒暖に対応できる服装でお越しください。

そこに混じって以下の記述は、オペラも上演する新国立劇場ならではとはいえ、やはり笑うところですよね。この内容を短文で的確かつ無難に表現するために知恵を絞った中の人、お疲れ様です。

〇舞台の出演者に対するブラボーなどのご声援はご遠慮ください。
感動のお気持ちは拍手で頂戴できますと幸いです。

当日券は販売するようです。座席が碁盤の目状なので、きれいな1席飛ばしになりました。あとこれは別ページですけど、チケットの販売が当初予定より増えました。ただし条件付きです。

演劇『願いがかなうぐつぐつカクテル』は、東京都の「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」に定められた休業要請の緩和措置(ステップ2)により、客席数を100席として、販売を計画しておりました。この度、休業要請などの緩和の段階がステップ3に移行したことから、客席数を収容定員の50%以下となる165席に変更して販売いたします。

新型コロナウイルス感染拡大の状況により、今後、休業要請などの緩和の段階が変更され、ステップ2に戻った場合、追加となりました65席につきましては、恐れ入りますがご観劇いただけなくなりますので、あらかじめご了承の上、ご購入ください。この場合、当該チケット代金の払い戻しをいたします(詳細な払い戻し方法につきましては、後日お知らせいたします)。

これに伴い、追加となります65席(D1列~CB列、RB・LB列 31番、33番、35番)の販売につきましては、新国立劇場ボックスオフィス電話受付、Webボックスオフィスに限定させていただきます。お客様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

次は宝塚の「花組 宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』について」。これもほとんどの対策をカバーしています。当面は1日1公演のみ、2公演になったら公演時間を繰下げて消毒の時間確保の予定です。

追跡方法としてはコロナ追跡システムの利用をお願いしています。

〇政府や自治体による接触確認アプリやコロナ追跡システム等のご利用へのご協力をお願いいたします。

換気はこちらも記載しています。

〇劇場施設は、法令に基づいた空調設備の整備が義務付けられており、劇場内の空気が十分に外気と入れ替わる空調システムを使用しておりますが、通常よりも外気取込を多くすることで、最大限換気を強化いたします

音響は録音になってしまいました。オーケストラの人たちの仕事はまだ戻りそうにありません。

○オーケストラ演奏につきましては、オーケストラピット内での感染予防対策のため、録音演奏といたします。

そして立見席も前売にして当日券販売を停止しています。もともと座席を列ごとに半分ずらした配置ですが、座席は左右1席飛ばしです。1階最前列を空けるのは舞台と客席の距離確保でわかりますが、2階最後列左右を空けているのは理由が不明です。宝塚は観に行ったことがなのですが、立見場所の前席とかでしょうか。

○当日券の販売はございません。
※通常の当日B席ならびに立見席は上記の一般前売にて販売いたします。なお、立見席についてはお客様間の距離を十分確保するため、販売数は大幅に減少いたします。

世田谷パブリックシアター(シアタートラム)の「殺意」は鈴木杏のひとり舞台です。「世田谷パブリックシアターにおける新型コロナウイルス感染拡大予防のための取り組み」と「世田谷パブリックシアターにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」がありますが、客向けの記載は前者、稽古まで含めた記載は後者です。新国立劇場と比べるとやや薄いというかあいまいな部分が見受けられますが、しょうがないのか。

観客の情報収集は自己申告のようです。何かあったときはチケットセンターからも情報収集するのでしょう。

※電話でチケットをご購入される際にもご連絡先(電話番号、住所)をうかがいます。

換気はそっけない記述です。十分な稼働状況なのでしょうが、何が十分な稼働状況なのか、これでは伝わりません。

・会場換気システムは十分な稼働状況を満たしております。

会場はストリップのイメージか、変形舞台です。それに合わせた客席も1席飛ばしです。左右後方はオペ用に空けていると推測されますが、センターの最後列も空けているのは、すぐ後ろの通路を歩く客がいることを配慮してでしょうか。

そしてPARCO劇場の三谷幸喜公演。詳しくは「※当社の感染症拡大予防に対する取り組みとお客様へのお願いにつきましては、公演直前(6月25日(木)頃)までに改めて掲載いたしますので、ご確認の上ご来場くださいませ。」だそうです。今のところわかっているのは以下です。

観客の情報収集はチケット購入先から入手です。

※本公演のチケット購入時に登録の氏名・緊急連絡先は、万が一来場者から感染者が発生した場合など必要に応じて保健所等の公的機関へ提供させていただく場合がございます。予めご了承くださいませ。

(2020年6月27日追記:掲載されましたので補足します)

観客の情報収集のために、事前または当日QRコードからのアクセスで登録を呼掛けています。「名前、電話番号、メールアドレス、来場日、開演時間、座席番号(列、番)」の登録です。が、PARCOのサイトではなくクエスタントというアンケートシステムを使っての登録でした。仮にも個人情報の収集で、これくらい自前で用意できなかったんでしょうか。ちなみに上記の目的以外には使用いたしませんと書かれていますが、「プライバシーポリシー」のリンクを飛んだ先のパルコのサイトにはマーケティング目的が載っています。さすがに感染者が発生した場合の連絡先に使われるだけだと思いますが、ちぐはぐです。

※ご登録いただいた氏名・緊急連絡先は、万が一来場者から感染者が発生した場合など必要に応じて保健所等の公的機関へ
提供させていただく場合がございます。

※ご入力いただいたお客様の個人情報はプライバシーポリシーに則って適正に管理し、上記の目的以外には使用いたしません。

換気はアピールしています。

⑫ 客席及びホワイエは、最新の空調システムで常時換気を行っております。

⑬ 通常の換気に加え、ホワイエから屋外に通じる扉を上演前、休憩時、終演後に開放し、積極的に外気を取り入れた換気に努めます。

そしてどこかがやってくるかと想像していましたが、パルコが掲載しました。そもそも話すからつばが飛ぶんだという理屈です。正しいと思いますが実効性がどんなものかは気になります。今回は後述の通り1公演1人1枚だから実質機能するかもしれません。

⑪ 飛沫感染防止の観点から、場内での会話は常にお控えください。

(2020年6月27日:追記ここまで)

座席は1席飛ばしですが、座席表は載っていません。

そして3クールにわけて発売です。満席販売が了解されそうなら全席売れるようにするのと、公演中止になった場合の払戻しの煩雑さ解消でしょう。あと払戻しの際には追加で払戻手数料をチケットガイドに払う必要があるとかないとか、どこかで見かけました。だとすると余計な出費を抑えるための自衛策の面も考えられます。なお1人1枚限定です。

※本公演は、7月1日(水)~8月8日(土)の公演を、3クールに分けて販売いたします。第1クールでは感染予防対策を鑑み、左右1席ずつ座席を空け販売させていただきます。

※チケットのお申し込みはお一人様1公演につき1枚までとさせていただきます。

あと土日公演で3000円のライブ配信を実施するそうです。詳しくは下に載せますが、元が1万2千円のチケットとはいえ、これでどのくらい売上の足しになるか。三谷幸喜でダメなら他の公演もダメでしょうから、今後のビジネスを気にする人は注目です。公演終了後にどこかで言及されていたらぜひ教えてほしいです。

ちなみにその注意事項に電波環境やパケット残容量が載るのは当世らしいですが、そこに「巻き戻し」とか当世らしくない表記が混じるのは微笑ましいです。

※通信環境:動画視聴には高速で安定したインターネット回線が必要です。圏外や電波が弱い場所ではないか、パケット残容量はあるかを必ず事前にご確認ください。お客様の通信状況により視聴できない場合でも、一切の責任を負いません

※途中からの視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、巻き戻しての再生はできません


以下、記録のための全文引用です。

新国立劇場「【重要】演劇『願いがかなうぐつぐつカクテル』公演実施について」。

2020年6月 5日

新国立劇場では、このたび、政府、東京都の方針及び(公社)全国公立文化施設協会による新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを踏まえて、新型コロナウイルス感染予防、拡散防止への対応策を徹底し、7月の演劇公演『願いがかなうぐつぐつカクテル』公演を実施することといたしました。
下記のような様々な制限、制約の中での上演となりますが、お客様におかれましては、何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

なお、感染状況や政府等の要請により、今後も変更や中止を余儀なくされる可能性もございます。最新情報はウェブサイト等で随時お知らせいたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

その他の公演の開催につきましては、追ってお知らせいたします。

公演日、チケット、座席について

・下記の日程で公演を行います。中止公演のチケットをお持ちの方は、別の公演日にお振替又は払い戻しを承ります。該当のお客様には別途ご連絡いたします。

2020年7/9(木)19時、 10(金)19時、 11(土)13時、 12(日)13時、 14(火)13時、 15(水)13時、 16(木)19時、 17(金)19時、 18(土)13時、 19(日)13時、21(火)13時、 22(水)13時、 23(木・祝)13時、 24(金・祝)13時、 25(土)13時、 26(日)13時

※7/4(土)14時、5(日)14時プレビュー公演、18(土)18時、23(木・祝)18時、 25(土)18時公演は中止となります。また、24(金・祝)13時公演が追加となります。

・適切な間隔を保つため、前後左右をあけた席配置(全指定席)といたします。座席表はこちらをご覧ください。

・お連れ様同士(ご家族、お子様連れ含む)でも間隔をあけて着席いただきます。

・すでにチケットをお持ちのお客様には、座席の移動をお願いする場合がございます。該当のお客様には別途ご連絡いたします。

・チケット発売日は以下の通りとなります。

アトレ会員先行発売日:6月25日(木)10:00
新国演劇先行メンバーズ発売日:6月26日(金)10:00
一般発売日:6月27日(土)10:00

※『願いがかなうぐつぐつカクテル』会員郵送申込・会員ネット抽選 取り消しについて
『願いがかなうぐつぐつカクテル』のクラブ・ジ・アトレ会員様向けの郵送申込受付、 ネット抽選受付につきましては、5/8付ニュースでお知らせしておりますとおり、中止とさせていただきました。
既にお申し込みいただきました分に関しましては、お申し込みの取り消しとさせていただきました。

大変恐縮ではございますが、該当のお客様で 『願いがかなうぐつぐつカクテル』のご観劇をご希望の方は、 アトレ会員先行発売日以降に、改めてチケットのご購入をお願いいたします。
何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

・チケット料金は変更ございません。

公演、チケット等に関する詳細はこちらをご覧ください。

お客様へのお願い

〇以下のお客様はご観劇をご遠慮くださいますようお願い申し上げます。

・37.5度以上の発熱がある方。
ご来場前の検温をお願いいたします。

・過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服薬等をした方
・咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、目の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐等による体調不良の方
・新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方
・過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある方
上記の理由や感染予防のためにご観劇を取り止められる場合、チケット代金は払い戻しさせていただきます。

【受付】
ご観劇を取り止められる場合、必ず、新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999まで事前にお電話ください。

お電話を受付けた時点で、お持ちのチケットは無効とさせていただきますので、何卒ご了承ください。その際、チケット払い戻しお申込書を郵送するために、お客様の住所をお伺いいたします。

【ご返金】
後日、上記でお伺いした住所にチケット払い戻しお申込書をお送りいたします。必要事項をご記入の上、チケットを添付してご返送ください。お客様からのチケットを確認後、券面表記金額を銀行振込にて返金いたします。ご返金までに数ヶ月お時間をいただきますこと、何卒ご了承ください。

〇来場者カードへのご記入、提出をお願いいたします。

万が一新型コロナウイルスに感染された方がご観劇された場合には、保健所に速やかに報告するとともに、ご来場者様のお名前、緊急連絡先を保健所と共有させていただきます。いただいた個人情報はその他の目的以外には使用せず、公演日から4週間保管後、適切な手段で廃棄いたします。混雑緩和のため、事前に来場者カードをダウンロードしご記入、ご持参いただけますと幸いです。また、ご来場者様におかれましても、チケット半券を保管いただくなど、来場日時、公演名、座席の記録をお願いいたします。

来場者カード

〇「こまめな手洗い」と「アルコール消毒」をお願いいたします。

新国立劇場は洗面所に液体石鹸、ペーパータオル、ロビーには消毒用アルコールを各所に設置しておりますのでご利用ください。また、ご来場時にはスタッフがお客様の手指消毒のご依頼をさせていただきます。

〇劇場内ではマスクを着用し、咳エチケットにご協力ください。

マスクを着用していないお客様のご入場はご遠慮いたただきます。

〇客席、ホワイエ等でのご歓談、公演中の来場者同士の接触はお控えください。

着席時に自席の前を他のお客様が通る場合は、接触を避けるようご協力をお願いいたします。

〇座席の移動は固くお断りいたします。

〇舞台の出演者に対するブラボーなどのご声援はご遠慮ください。

感動のお気持ちは拍手で頂戴できますと幸いです。

〇楽屋口、初台駅構内、付近など公共の場を含めて出演者等の入待ち、出待ちはご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

〇ボックスオフィス、開場時の入り口、お手洗いやプログラム販売での整列の際には、最低でも1m以上の間隔を空けてお並びください。

新国立劇場における感染予防への取り組み

〇検温のため、新国立劇場内に赤外線サーモグラフィを設置いたします。

結果によってはお客様にお声がけさせていただき、再度体温測定をさせていただきます。37.5度以上のお客様のご入場はお断りいたしますので、あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。

〇換気を強化します。

開場時、ならびに休憩時に、外気を取り入るために、ドア・窓ガラスを開放して換気を強化します。客席内の室温が適温にならない場合がありますので、寒暖に対応できる服装でお越しください。

〇開演45分前にロビー開場いたします。またご退場時は座席ブロックごとに順にご案内いたします。

混雑緩和のために開演45分前にロビー開場、30分前に客席開場いたします。また、ご退場時は、座席ブロックごとに順にご案内いたしますので、ご協力をお願いいたします。

〇チケット半券のもぎりは、お客様にお願いいたします。

チケットはスタッフが目視で確認いたします。お客様ご自身で半券を切り取ってご入場ください。

〇以下のサービスを休止いたします。

クローク(お手荷物は少な目にしてご来場ください)
オペラグラス、ひざ掛けの貸し出し
物販(プログラムは販売いたします)
ブッフェ
託児サービス
チラシ・アンケート等の手渡しによる配布(ご希望の方はご自身でお持ちください)
給水機の使用
うがい薬のトイレへの設置

〇ロビーのテーブル、椅子の一部を撤去いたします。

〇清掃を強化します。

ドア、手すりなどの多くのお客様がお手を触れられる箇所は消毒液などを使用した清掃を強化いたします。

〇出演者等へのプレゼントのお預かりはお断りいたします。

〇接遇担当の劇場スタッフは、フェイスシールド及びマスクを着用して対応させていただきます。

〇出演者、スタッフは毎日検温を実施するなど、全関係者の健康・衛生面に関して徹底した管理を実施しております。

また、新国立劇場では、開場時から終演時まで看護師が常駐しております。看護師にご相談を希望される場合は、スタッフまでお申し出くださいませ。

新型コロナウイルス感染症予防及び拡散防止のため、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインはこちら

 

 

宝塚「花組 宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』について」。

2020/06/15

花組宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』につきましては、政府および自治体等による新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドラインに基づき、施設内の感染予防対策を徹底することに加え、公演内容ならびにチケットの販売方法や劇場内の各種サービス等につきましても、感染拡大予防のため、従来とは異なった運用を行います。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、より安心・安全な環境作りのため、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。   

公演内容について

○初日から2週間(7月17日(金)~31日(金))は、1日1回(13時公演)のみの上演といたします。
○8月以降については、2回公演実施日の入退場時の混雑緩和、ならびに公演入れ替え時の客席内の清掃のため、午後の公演の開演時間を30分繰り下げ、「15時30分開演」とさせていただきます。
>>公演日程の詳細についてはこちら
〇幕間の混雑緩和のため、幕間休憩を5分間延長し、35分間とさせていただきます。
○舞台上および舞台裏での密集状況を避けるため、一部場面において、当初の演出を変更し、舞台上での出演者数を調整する場合があります。
○客席を使った演出については、当面の間、取りやめさせていただきます。
○オーケストラ演奏につきましては、オーケストラピット内での感染予防対策のため、録音演奏といたします。   

チケットの発売について

○感染予防対策として、座席の間隔を前後左右1席ずつ空けるとともに、最前列の座席販売は見合わせます。
>>販売座席の詳細についてはこちら
○販売可能なチケット枚数が大幅に減少することから、宝塚友の会会員先行販売は「(1公演につき)おひとり様1枚」とさせていただきます。また、先行販売でご購入いただける座席位置は通常の公演時と異なる場合がございます。
※宝塚友の会会員先行販売(第1抽選方式(最大8公演まで申込可)・第2抽選方式(最大12公演まで申込可)・先着順方式)につきましては、電話もしくはWEBからお申込みいただけます。詳細につきましては、別途会員様向けにご案内いたします。
>>宝塚友の会の詳細についてはこちら
○一般前売につきましては、宝塚友の会会員先行販売と同じく「(1公演につき)おひとり様1枚」での販売となり、宝塚歌劇Webチケットサービスのみでの販売とさせていただきます。
※宝塚大劇場チケットカウンター、電話受付ならびに各プレイガイドでの販売はございません。
※宝塚友の会会員先行販売を中心に販売いたしますので、公演によっては、一般前売での販売数が非常に少ない場合がございます。
○チケット発券やご入場時の接触機会削減のため、チケットの発券は全て当日発券といたします。
※入場認証システム対応(IC機能付き)の会員証をお持ちの友の会会員様は、改札口の読み取り機に会員証カードをかざすことでご入場いただけます。感染予防のための非接触入場に何卒ご協力をお願いいたします。
○当日券の販売はございません。
※通常の当日B席ならびに立見席は上記の一般前売にて販売いたします。なお、立見席についてはお客様間の距離を十分確保するため、販売数は大幅に減少いたします。
○団体観劇のお引き受けにつきましては、当面見合わせさせていただきます。
○チケットの転売は堅くお断りしております。ご入場時に宝塚友の会会員証を確認させていただく場合がございますので、ご来場時には会員証をお持ちください。   

ご来場のお客様へご協力のお願い

〇以下のお客様につきましてはご観劇をお控えくださいますようお願いいたします。
・体調がすぐれないお客様
・発熱や咳など風邪の症状があるお客様
・くしゃみや鼻水などにより他のお客様にご迷惑をおかけする可能性があるお客様
・同居家族や職場・学校など身近に新型コロナウイルス感染症の感染者もしくは感染の可能性のある方がいらっしゃるお客様
・過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域に訪問歴があるお客様
〇こまめな手洗いにご協力をお願いいたします。各洗面所には液体石鹸を、劇場内各所には消毒液を設置しておりますのでご利用ください。
〇劇場入り口にて、係員から、アルコールによるお客様の手指消毒にご協力をお願いしております。アレルギー等をお持ちのお客様は、その場でお申し出ください。
また、検温のため、劇場入り口に赤外線による体温検知機器を設置いたします。検知結果によっては、改めて体温測定をさせていただき、37.5度以上の場合はご入場をお断りいたしますので、あらかじめご了承ください。
○館内でお過ごしになる際はできるだけ密集状況を避けていただくとともに、改札口、お手洗い等でお並びの際には、一定間隔(ソーシャルディスタンス)の確保をお願いいたします。また、ご入場時の混雑緩和のため、お時間の余裕をもってご来場くださいますようご協力をお願いいたします。
〇劇場内におきましては、マスクをご着用ください。マスクをご着用いただけないお客様にはご入場をお断りする場合がございます。
○飛沫感染防止のため、客席内での会話や発声はお控えいただくとともに、ロビーや休憩所など劇場内各所においてもできるだけ会話はお控えくださいますよう、ご協力をお願いいたします。
○客席でのご飲食はお控えください(最低限の水分補給は除く)。
〇終演後、お帰りの混雑を避けるため、座席のエリアごとに順次ご退場いただく「規制退場」を実施する場合がございます。
〇劇場周辺で長時間にわたり密に集まる行為を避けるため、出演者の楽屋入待ち、出待ちについては、当面の間、お控えくださいますよう、ご協力をお願いいたします。
〇政府や自治体による接触確認アプリやコロナ追跡システム等のご利用へのご協力をお願いいたします。
〇万一、感染が疑われる状況が発生した場合には、保健所等の公的機関の聞き取りに協力し、必要な情報提供を行うことについてご了承ください。   

宝塚大劇場における感染予防対策について

〇インフルエンザウイルスやノロウイルス等への効果が数年間持続することが確認されている、抗ウイルス・抗菌剤を宝塚大劇場内の座席や手すり・ドア・お手洗いなどに吹付加工いたします。
〇劇場施設は、法令に基づいた空調設備の整備が義務付けられており、劇場内の空気が十分に外気と入れ替わる空調システムを使用しておりますが、通常よりも外気取込を多くすることで、最大限換気を強化いたします。
〇劇場内において、階段の手摺や扉の取っ手など多くのお客様がお手を触れられる箇所は、アルコールほか、除菌用薬剤などによる清掃を公演毎に実施いたします。
〇劇場入り口付近ほか各所に消毒液を設置し、ご来場のお客様にご利用いただけるようご案内いたします。
〇劇場従業員はマスクを着用させていただきます。一部の従業員につきましては、フェイスシールドおよび手袋を着用させていただきます。また、対面で接客を行うレジやカウンター等の箇所には、飛沫感染防止のためパーティションなどを設置いたします。
〇劇場内「ラウンジ」のほか一部店舗の営業を休止し、営業店舗につきましても、商品・メニューを限定して提供いたします。
〇劇場内の飲食店舗や物販店舗においても、政府や自治体等による各業種別ガイドラインに沿った感染予防対策を実施いたします。
>>詳細はこちら
〇出演者や劇場従業員は、こまめな手洗い、消毒液による手指の消毒を励行するとともに、毎日検温を実施し、健康管理に努めます。
〇ブランケットの貸出しは、当面の間、中止させていただきます。
○オペラグラスの貸出しは、当面の間、中止させていただきます。なお、「キャトルレーヴ」ならびに「劇場売店」におきまして、オペラグラスの販売をおこなっております。
※万一、商品売切れの際はご容赦くださいませ。

 

 

世田谷パブリックシアター「世田谷パブリックシアターにおける新型コロナウイルス感染拡大予防のための取り組み」。

2020.06.03

世田谷パブリックシアター/シアタートラムは、劇場再開に向けて、新型コロナウイルス感染拡大予防のための下記のような取り組みを行ってまいります。

皆様に安心してご来場いただけますよう、ご理解・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

世田谷パブリックシアター/シアタートラムは劇場ガイドラインに基づき
感染拡大予防のために次の対策を講じています

・ロビーをはじめ、お客様の安全、館内の衛生管理のために、各所に消毒液を配置し、洗面所には薬用石鹸を配置しております。

・劇場内の手すり、椅子、トイレなど、多くのお客様の手が触れる場所の消毒を強化しております。

・スタッフはマスクを着用し、お客様のご案内をさせていただいております。

・入場時のチケットの半券はお客様ご自身でお切りいただき、所定の場所にお入れください。

・客席間隔は余裕をもった座席配置にしております。

・会場換気システムは十分な稼働状況を満たしております。

【下記の事項があてはまるお客様には、入館をご遠慮いただいております】

・発熱(37.5℃以上)や風邪、味覚、嗅覚障害の症状等、体調がすぐれないお客様

・マスクを着用していないお客様

・新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触があるお客様

・感染拡大している地域や国への渡航歴が14日以内にあるお客様

【入館されるお客様へのお願い】

・入館にあたっては、劇場に設置されている消毒液で手指の消毒をしていただくとともに検温を実施いたしますのでご協力ください(37.5℃以上の方は入館できません)。洗面所内には薬用石鹸を配備してありますので、こまめな手洗いをお願いいたします。

・基礎疾患をお持ちの方、妊娠中の方、未就学児童をお連れの方は関係機関の情報を参考に、慎重なご判断をお願いいたします。

・劇場を含むすべての場所で、他のお客様との間隔をじゅうぶんにおとりください。

・劇場内での会話は可能な限りおひかえください。

・劇場内での混雑を避けるため、入退場時に制限を行う場合があります。ご協力ください。

・感染症対策のため、お客さまの購入時のご連絡先を保健所等の公的機関に提供する場合があります。

「世田谷パブリックシアターにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」はこちら

2020年6月15日更新

 

 

PARCO劇場の三谷幸喜公演の「<受付詳細・注意事項>」。

各プレイガイド受付ページに記載の注意事項を必ずご確認・ご了承のうえ、お申込みください。

【チケット料金】12,000円(全席指定・税込)
      U-25チケット6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明証)
      当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて一般販売のみの取扱い

※本公演は、7月1日(水)~8月8日(土)の公演を、3クールに分けて販売いたします。第1クールでは感染予防対策を鑑み、左右1席ずつ座席を空け販売させていただきます。
※チケットのお申し込みはお一人様1公演につき1枚までとさせていただきます。
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。
※本公演のチケット購入時に登録の氏名・緊急連絡先は、万が一来場者から感染者が発生した場合など必要に応じて保健所等の公的機関へ提供させていただく場合がございます。予めご了承くださいませ。
※当社の感染症拡大予防に対する取り組みとお客様へのお願いにつきましては、公演直前(6月25日(木)頃)までに改めて掲載いたしますので、ご確認の上ご来場くださいませ。

※未就学児の入場はご遠慮ください。
※車椅子でご来場予定のお客様は、あらかじめご観劇券(チケット)をご購入の上、座席番号をパルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)までお早めにご連絡くださいませ(受付はご観劇日前日まで)。ご観劇当日、係員が車椅子スペースまでご案内いたします。また、車椅子スペースには限りがございますため、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。予めご了承くださいませ。なお、車椅子スペースの空き状況につきましては、パルコステージにてご案内しておりますので、チケットご購入前にお問合せくださいませ。

本公演では、7月1日(水)~8月8日(土)の公演を、3クールに分けて販売いたします。

【各クールでの販売詳細】
・第1クール(公演期間:7月1日(水)~7月12日(日))
・第2クール(公演期間:7月14日(火)~7月26日(日))
・第3クール(公演期間:7月28日(火)~8月8日(土))

【チケット取扱い】
<第1クール(公演期間:7月1日(水)~7月12日(日))>
先行販売 受付期間:6月13日(土)11:00~6月15日(月)23:59
・スマホアプリ「パルステ!」抽選先行受付 ダウンロードはこちらから(会員登録無料)
・チケットぴあ プレリザーブ抽選先行受付 https://w.pia.jp/t/mitani2020/
・ローソンチケット プレリクエスト抽選先行受付 https://l-tike.com/mitani2020/
・イープラス プレオーダー抽選先行受付 https://eplus.jp/mitani2020/

<第1クール(公演期間:7月1日(水)~7月12日(日))>
一般発売開始日:2020年6月21日(日)
・スマホアプリ「パルステ!」 ダウンロードはこちらから(会員登録無料)
・チケットぴあ    https://w.pia.jp/t/mitani2020/
・ローソンチケット  https://l-tike.com/mitani2020/
・イープラス   https://eplus.jp/mitani2020/
※7月12日(日)の配信チケットもイープラスのURLでお求めいただけます

<第2クール(公演期間:7月14日(火)~7月26日(日))>
先行販売 受付期間:6月27日(土)11:00~6月29日(月)23:59
・スマホアプリ「パルステ!」抽選先行受付 ダウンロードはこちらから(会員登録無料)
・チケットぴあ プレリザーブ抽選先行受付 https://w.pia.jp/t/mitani2020/
・ローソンチケット プレリクエスト抽選先行受付 https://l-tike.com/mitani2020/
・イープラス プレオーダー抽選先行受付 https://eplus.jp/mitani2020/

<第2クール(公演期間:7月14日(火)~7月26日(日))>
一般発売開始日:2020年7月5日(日)
・スマホアプリ「パルステ!」 ダウンロードはこちらから(会員登録無料)
・チケットぴあ    https://w.pia.jp/t/mitani2020/
・ローソンチケット  https://l-tike.com/mitani2020/
・イープラス   https://eplus.jp/mitani2020/
※7月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日) の配信チケットもイープラスのURLでお求めいただけます

<第3クール(公演期間:7月28日(火)~8月8日(土))>
先行販売 受付期間:7月11日(土)11:00~7月13日(月)23:59
・スマホアプリ「パルステ!」抽選先行受付 ダウンロードはこちらから(会員登録無料)
・チケットぴあ プレリザーブ抽選先行受付 https://w.pia.jp/t/mitani2020/
・ローソンチケット プレリクエスト抽選先行受付 https://l-tike.com/mitani2020/
・イープラス プレオーダー抽選先行受付 https://eplus.jp/mitani2020/

<第3クール(公演期間:7月28日(火)~8月8日(土))>
一般発売開始日:2020年7月19日(日)
・スマホアプリ「パルステ!」 ダウンロードはこちらから(会員登録無料)
・チケットぴあ    https://w.pia.jp/t/mitani2020/
・ローソンチケット  https://l-tike.com/mitani2020/
・イープラス   https://eplus.jp/mitani2020/
※8月1日(土)、2日(日) の配信チケットもイープラスのURLでお求めいただけます


【WOWOWメンバーズオンデマンド及びイープラス「Streaming+」での配信について】

本公演では、下記の公演について、映像配信を実施いたします。

WOWOWメンバーズオンデマンド
7月11日(土)17:00公演

イープラス「Streaming+」
■配信日時・販売期間…各公演、公演当日の開演時間までお求めいただけます。
7月12日(日)12:00公演⇒販売期間:6/21(日)10:00~7/12(日)12:00
7月18日(土)12:00公演⇒販売期間:7/5(日)10:00~7/18(土)12:00
7月18日(土)17:00公演⇒販売期間:7/5(日)10:00~7/18(土)17:00
7月19日(日)12:00公演⇒販売期間:7/5(日)10:00~7/19(日)12:00
7月25日(土)12:00公演⇒販売期間:7/5(日)10:00~7/25(土)12:00
7月25日(土)17:00公演⇒販売期間:7/5(日)10:00~7/25(土)17:00
7月26日(日)12:00公演⇒販売期間:7/5(日)10:00~7/26(日)12:00
8月1日(土)12:00公演 ⇒ 販売期間:7/19(日)10:00~8/1(土)12:00
8月1日(土)17:00公演 ⇒ 販売期間:7/19(日)10:00~8/1(土)17:00
8月2日(日)12:00公演 ⇒ 販売期間:7/19(日)10:00~8/2(日)12:00
※配信日2日前AM00:00からはカード決済のみでの販売となります。

■申込URL
https://eplus.jp/mitani2020/
※ご利用には「e+(イープラス)」への会員登録が必要となります
(入会金・年会費は必要ありません)

■配信メディア
イープラス「Streaming+」
※詳しくはこちら⇒https://eplus.jp/streamingplus-userguide/

★注意事項★
※途中からの視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、巻き戻しての再生はできません
※推奨環境:ご購入時に推奨環境を必ずご確認ください。また、端末やソフトウェアの故障や損傷がないこともご確認ください。推奨環境以外は一切のサポートを致しかねます
※視聴方法:ご入金確認後メールで視聴URLをお知らせします(またはイープラス申込状況照会より「QRチケット表示」を押す)ので、購入時のイープラスID/PWでログインをしてください
※通信環境:動画視聴には高速で安定したインターネット回線が必要です。圏外や電波が弱い場所ではないか、パケット残容量はあるかを必ず事前にご確認ください。お客様の通信状況により視聴できない場合でも、一切の責任を負いません
※安全対策:イープラスのログインID/PWは、お客様の責任において厳重に管理し、他人には絶対に教えないでください

(2020年6月27日追記)

 

その後掲載された「『大地(Social Distancing Version)』劇場としての取り組みとお客様へのお願い」。

2020年6月25日(木)

7月1日(水)より開幕いたします「大地(Social Distancing Version)」会場におきまして、PARCO劇場では、(公社)全国公立文化施設協会の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインや緊急事態舞台芸術ネットワークでの劇場再開に向けての議論を基に、以下の新型コロナウィルス感染拡大予防対策を講じ、ご来場者の皆さま及び出演者・公演関係者の安全と安心を確保することに努めて参ります。
ご来場前に予めご確認くださいませ。


<PARCO劇場としての取り組み>

① 新型コロナウイルスに関する当劇場の取組みやお客様へのお願い・注意喚起文書をホワイエに掲示いたします。

② 看護師が当面常駐いたします。

③ 入場口、ホワイエ、トイレなどアルコール消毒液等を設置いたします。

④ 洗面所にうがい薬を設置いたします。

⑤ 洗面所には、ペーパータオルを設置いたします。ペーパータオルやご自身のハンカチをご使用ください。

⑥ チケット窓口やパンフレット販売所、インフォメーションカウンターには、アクリル板等を設置いたします。

⑦ 物販・グッズ販売は、公演パンフレットのみとさせていただきます。
QRコードや交通系ICカードによるお支払いを推奨いたしております。現金のお客様は釣銭がないようにお願いいたします。(料金未定・公演初日までに本記事及び公演ページ、公式SNS等にてご案内いたします。)尚、オンラインショップでの販売を併せてご利用いただけます。

⑧ 喫煙所は、当面閉鎖いたします。

⑨ カウンター・テーブル、階段の手すり、客席の肘掛け等を適宜消毒致します。

⑩ 劇場スタッフもマスクを着用します。

⑪ 入場時のチケットもぎりやパンフレット販売スタッフ等は手袋、フェイス・シールドを着用させていただきます。

⑫ 客席及びホワイエは、最新の空調システムで常時換気を行っております。

⑬ 通常の換気に加え、ホワイエから屋外に通じる扉を上演前、休憩時、終演後に開放し、積極的に外気を取り入れた換気に努めます。

⑭ ホワイエ内のカフェはペットボトルのみの販売といたします。
尚、客席内にてミネラルウォーター・お茶のペットボトルに限りお飲みいただけます。

⑮ 客席内でのお食事は、ご遠慮いただいております。なおホワイエドリンク・カウンターにて、お客様同士が対面にならないよう、また表示に従いお互いの距離が一定程度保たれている場合、お食事をおとりいただけます。

⑯ お化粧室の混雑緩和のため、通常より長めの休憩時間25分間を取らせていただきますので、劇場外渋谷PARCO各フロアのお化粧室も併せてご利用ください。尚、表示に従い前の方と距離を保ちご整列ください。またご利用後は抗菌マット(消毒マット)での靴裏消毒にご協力ください。

⑰ 本公演につきましては、お客様が一箇所に集中することを避けるため、スマホアプリ「パルステ!」の来場ポイント獲得スポットの運用を休止いたします。


<ご来場になるお客様へのお願い>

~ご観劇の前に~
① ご来場ご出発前にご自身で検温をお願いいたします。発熱がある場合は、ご来場をお控えくださいますようお願いいたします。(チケットは払い戻しをさせていただきます。払い戻しの詳細はこちらの記事をご覧ください。)

② 下記の症状、条件に該当する場合もご来場をお控えくださいますようお願いいたします。(チケットは払い戻しさせていただきます。払い戻しの詳細はこちらの記事をご覧ください。)

1.咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・ 筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐

2.2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある場合等

③ 政府からの要請により、万が一新型コロナウイルスに感染された方がご観劇された場合に、同一公演のその他のお客様に対して確実に連絡が取れるよう、当ウェブサイトより必要事項のご登録をお願いいたします。ご登録いただきました個人情報は、必要に応じて保健所等公的機関への提供を行う場合がございます。※ご登録は劇場ホワイエにてQRコードからもご登録いただけますが、混雑を避けるため下記より事前登録のご協力をお願い致します。

「大地」ご来場者事前登録フォーム
https://questant.jp/q/daichi_jizen

~ご観劇当日に際して~
④ ご来場時ご観劇時等、常にマスクの着用をお願いいたします。

⑤ ご入場に際して、非接触型体温計による検温、又は赤外線サーモグラフィーによる表体温スクリーニングをさせていただきます。検知結果によっては、改めて体温測定をさせていただき、37.5℃以上の場合はご入場をお断りいたします。尚、該当の場合は、チケットは払い戻しをさせていただきます。

⑥ ホワイエ開場は、開演の45分前からでございます。開演時間が近くなりますと入場口が混雑いたしますので、どうぞお時間に余裕をもってご来場くださいませ。
 尚、入場に際しては、表示に従い前の方と距離を保ちご整列くださいますようお願い申し上げます。

⑦ 入場口は、正面入り口のほか、外回廊側入場口もご利用いただけます。(1階もしくは8階又は10階から外階段をご利用いただけます。)

⑧ ご入場に際しては、必ず手指消毒をお願いいたします。アルコール消毒にアレルギーのある方はお申し出ください。(石鹸等での手洗いをお願いします。)

⑨ ご入場の際、劇場スタッフとチケットの受け渡しを控えたいお客様は、その旨スタッフまでお申し出ください。チケット券面の確認後、ご自身で半券を切り取りの上、所定のBOXにお入れください。

⑩ 咳エチケットは、必ずお守りください。

⑪ 飛沫感染防止の観点から、場内での会話は常にお控えください。

⑫ 看護師が常駐しておりますので、体調のすぐれない方は、早めに係員までお知らせください。

⑬ 終演後の退場時は、混雑緩和の為、規制退場にご協力ください。
尚、1階まで徒歩にてお降りいただける外回廊ご利用のお客様は、舞台に向かいまして右手中央と奥にございます3番・4番扉をご利用ください。

⑭ ご来場に際して、ご来場者事前登録をいただいていないお客様につきましては、劇場ホワイエに掲示されたQRコードからご来場者登録へのご協力をお願いいたします。(事前登録フォームはこちら)
ご登録いただいた情報は、必要に応じて保健所等公的機関へ提供させていただく場合がございます。

⑮ パンフレット販売は、当面ご観劇のお客様に限り、ご利用いただけます。チケットをお持ちでないお客様への販売はいたしかねます。オンラインショップをご利用くださいませ。

⑯ 出演者へのプレゼントやお手紙、お花やお菓子の差し入れ等は、当面辞退させていただきます。


<再販売分のチケットの払い戻しにつきまして>

本公演に関しましては、新型コロナウイルス感染拡大予防のためにご来場をお控えになるお客様には払い戻しを承ります。
払い戻しの詳細は以下の記事をご覧くださいませ。

「大地(Social Distancing Version)」チケット(再販売分)払い戻しのご案内

PARCO劇場では、お客様がご安心してご来場いただけますよう、引き続き様々な検討を重ねて参ります。
何かお気づきの点などございましたら、係員もしくはWebアンケートまでお気軽にご意見をお寄せくださいませ。

(2020年6月27日追記ここまで)

なおこれを書いている日は東京都で55人の感染が発表されています。時事通信より。

東京で55人感染 北海道・小樽でクラスター―新型コロナ

2020年06月24日20時39分

 国内では24日、新たに95人の新型コロナウイルス感染者が確認された。東京都では55人の感染が判明。都で1日当たりの感染者数が50人を超えるのは5月5日以来で、同月25日に緊急事態宣言が解除されて以降最多となった。

<詳報>新型コロナウイルス 東京都の状況

 北海道では小樽市でクラスター(感染者集団)が発生するなど10人が感染。死者は北海道、東京などで4人増え、累計では982人となった。
 東京の新規感染者のうち、23人は感染経路が不明。12人はホストクラブの従業員で、新宿区などが実施した集団検査で陽性が判明した。他に8人が接待を伴う飲食店など「夜の街」で感染したとみられる。
 また、同じ会社の社員9人の陽性が新たに判明した。23日までに同社の別の7人が感染しており、都はクラスターが発生したと認定した。都によると、社員の一部で飲み会を開いていたという。
 小樽市では、昼間にカラオケを提供する飲食店の利用者ら男女9人の感染が判明した。市によると、感染したのは飲食店の利用者7人と経営者1人、利用者の家族1人。利用者はカラオケサークルの活動で、定期的に店舗を利用していたとみられる。
 同市内での感染確認は5月8日以来で、クラスター発生は初めて。迫俊哉市長は記者会見で「これまでにない件数の感染者が一度に出ている」と危機感を示した。

大丈夫ですかね。

<2020年6月27日(土)追記>

パルコの対策が掲載されたので追記。Bunkamuraの再開が決まったので修正。

<2020年7月3日(金)追記>

松竹とジャニーズの再開が決まったので修正。

2020年6月16日 (火)

新国立劇場の「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が出ていた

6月5日付で「新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が出ていました。前に業界団体から出していたガイドラインに、自施設の対策および稽古などの対策も追記したものです。稽古場の対策や二酸化炭素濃度を使った換気の目安も載っており、施設の場所ごとの対策も書かれており、まだ全部読めていませんが、さすが国立の準備です。

このレベルで対策できる劇場がどれだけあるかわかりませんが、これが現在のリファレンスです。PDFにまとめてくれているので、関係者はダウンロードして読むことをお勧めします。

2020年6月14日 (日)

新型コロナウィルスでなぜ揉めるような発言を平田オリザがしたのかをろくに発言を読まないで偏見で想像する

新型コロナウィルスでの補償を求める発言がいろいろ叩かれていましたが、なんであんなに叩かれたのか。新型コロナウィルスも炎上騒動も小康状態で、そろそろ芝居の上演が再開される動きが出てきたけどまだ上演されていない、今のうちに書いておきます。

私自身は「社会における芸術の役割について」を読んで関心したくちで、あの時期にここまでまとまった文章を書いていたのはすごいし、今読んでもそんなに間違っているとは思いません。叩かれたのはそれより後のNHKの「文化を守るために寛容さを」と、それを受けてブログに書いた「NHKにおける私の発言に関して」だと理解しています。

それが叩かれ理由はfringeの「物事を本質だけで比較してはいけないときがある」がまとまっています。ただ、それを「本質で語ったからだ」とくくるのはいささか苦しいです。私は単純に、他業界を貶めて自分たちの業界だけが補償を勝ちとろうとした、その発言だけを聞いたらそうみなされてもしょうがない不適切な発言をしたからだと考えています。付け加えれば、それより前にも他の(平田オリザよりは知名度の低い)演劇人から似たような発言があってくすぶっていたのでダメ押しになったとは言えます。

演劇業界関係者が他の業界に対して関心が低いこと、およびそもそもの補償の是非については、ここまで何度か書いたのでその視点は外します。叩いた側に言い分もあれば非もあるでしょうが、叩いた側の分析はできないのでやはり外します。ここで考えたいのは、コミュニケーションで売っていた人が「他業界を貶めて自分たちの業界だけが補償を勝ちとろうとした」と取られるようなコミュニケーションミスを起こした理由は何かあるだろうかと想像することです。fringeで書かれているように、農業の例で進めればもう少し展開は違っていたはずです。そこでミスをしたのはどのような理由が考えられるかを順不同で書いてみます。

(1)経歴的に戦うことが多かったのでそのスタイルで臨んでしまった

20代で父親が建てたこまばアゴラ劇場と億の借金を一緒に相続した経歴は有名です。以来結局40年近くたってあと1、2年での返済の目途が立ったのですが、銀行との返済交渉も平田オリザがやっていたはずで、戦うメンタリティがないととっくにつぶれています。そして今も続く青年団はそれと並行してこのころから主宰していましたが、集団を率いること自体、調整だけでは済まず、ある種の戦いや決断を避けて通れません。

10代で自転車で世界一周をしたように、もともと本人に挑戦的な面はあるのでしょうが、それだけでなく、戦うことを求められる環境にいることが多かったのでしょう。その場合、戦う相手が明確だったら、たとえば借金に対する銀行や、劇団運営に対する劇団員の仕切り方や、助成金獲得のためのプレゼンなどだったら、相手を仮想敵として戦って勝ちとるスタイルもはまると思います。ただ新型コロナウィルスが相手だとこのスタイルは向きません。そこに助成金のように一部の応募者だけが採択されるような間違った場面設定をして、戦うスタイルを持ちこんだのかもしれません。そうなったら、本来敵ではない人たちも敵に回ります。

(2)物事を相対的に考える癖がついていたのでそのように発言した

fringeで書かれた内容と一部重なります。よく「自分を知るためには他者が必要である」と言われます。他者との違いや関係を通してこそ、自分とは何かをよりはっきり定義していくことができるというものです。自分の意見を中心に据えて物事をとらえることを主観的な考え方と言い、自分の立場を他者と並列に置いて違いや共通点をとらえることで自分の輪郭を明確にしていく方法を相対的な考え方と言います。

脚本演出家として面白い芝居を作ること、劇団という大勢の人間を引張っていくこと、演劇を含めた芸術全般を世間に売出すこと、自分の借金や劇団の公演のために資金を調達すること。これらの行為全般で、自分(たち)は何者か、何がやりたいのか、それはどのような背景があり、他の芝居(劇団、業界、申込者)と何が違うのか、を明確に説明していく作業が必要だったであろうことは想像にかたくありません。そのために、物事を考えるときに他者との違いで相対的に自分たちを位置づけることが習い性になっていたのは、これは多分そんなに間違っていないと思います。

そこで相対的に捉えた位置づけを、主観的というか、比較を使わない表現、少なくとも相手をけなしているように聞こえない表現に変換して説明できればよかったのですが、その変換の時間が足りなかったのではないかと推測します。

(こんなことを書いていてなんですが、実は「相対的」という単語の使い方がいまいちわかっていないので、一般的な使われ方と違っていたらすいません。これを書いている私自身が、ここで書いたような「相対的な考え方」という概念自体を認識したのが近年のことなので(見かけてはいたけど意味がわからなかった)、いまだに苦手であり、主観的な考え方をすることが多いです。このブログのタイトルに「偏見」と入れているのは、平田オリザの本件に関する発言を全部把握していないというだけでなく、自分の書く文章はどうしても主観的になるという自覚も最近出てきたからです。)

(3)劇場を立てたばかりのところに公演不入りが重なって金銭の余裕がなく焦っていた

新しい拠点として江原河畔劇場を建てて(既存の建物を改修して)、オープニングの直前でした。もともと支援はされていて、だけどそれでも足りないのでクラウドファンディングで募集していました。こちらはほぼ満額に近い形まで持っていけました。5000万円の目標に対して4908万円調達なら、大成功と言えます。それにしても、物入りであることには変わりません。劇場に関してはほぼ完成していたからその分の出費が、そしてオープニングに向けて公演準備がされていたのでその出費が、それぞれ確定していたはずです。

それに加えて、青年団公演も打撃を受けていました。直前に上演していた青年団の「東京ノート」が、通常なら満席のところ、新型コロナウィルスの影響でしょうが空席が目立って、私が観た会はたしか40席近く削られた状態。4000円のチケットで追加公演入れて全18ステージがならしてこんな調子だったら300万円近く当てが外れたことになる。公演自体は劇場がこの公演が終了してからの閉館だったので(その後でごたついていましたけど)全ステージ上演できましたし、いつも通りゲスト出演のない劇団公演なのでとびぬけた出費はなかったと思いますが、厳しいことに変わりはありません。そこで焦ってあのような発言になったのであれば、わからないでもありません。

(4)売れっ子なので興味を持ってくれる人だけとの偏ったコンテキストが続いてそうでないコンテキストを忘れていた

平田オリザが語られるときのキーワードとして「コミュニケーション」や「対話」が挙げられますが、「コンテキスト」も忘れてはいけません。むしろ本を読むとコンテキストのほうが重要です。直訳すれば文脈ですが、芝居の登場人物ひとりひとり、あるいは現実の個々人が、何をどのように認識しているか、といったほどの使われ方だと理解しています。持っている情報の差や置かれた立場の違いなども含まれます。登場人物同士の間や、舞台と客席の間や、現実の個々人の間で、コンテキストがずれていることを自覚すること、そしてそのずれているコンテキストを摺り合わせることが、平田オリザの演出の技術論、ひいてはコミュニケーションの技術論のひとつです。

ただ平田オリザはここ数年以上、売れっ子の状態が続いていました。演劇は青年団の海外公演もありましたし、自分が海外に呼ばれて仕事をすることもありました。演劇の技術を応用したワークショップや教育も盛況です。コミュニケーション分野でも本を出しています。推測するに、平田オリザについて一定以上の知識を持つ人、あるいは平田オリザが得意とする分野について共通の興味を持つ人たちと接する状態が長く続いたのではないでしょうか。あるいは借金の返済や助成金の獲得など、最初から共通のテーマが存在する場面で接することが多かったのではないでしょうか。

まったく無関係の人間に話しかけてコンテキストを摺り合わせるのは難しいです。演技の練習で「相席する際に相手に話しかける」ことが日常でできる人とできない人がいる、という例で平田オリザが本にも書いています。そしてただでさえ芝居業界は観客人口が少ない、同じ人たちが回っているだけだと言われている業界ですが、そのなかでも観客が増えすぎると伝わらないからと、少人数客席を貫いてきたのが青年団です。平田オリザの名前は知っていてもその芝居を観たこともないしどこで上演されているのかも知らない人たちのほうが世の中の圧倒的多数派です。そこに共通のコンテキストは存在しませんし期待できません。だからコンテキストの摺り合わせから入るべきで、世の中の全員とコンテキストの摺り合わせはできないから最初は平田オリザ側が相手のコンテキストに合せていくべきところです。そこで相手のコンテキストを想定したところ、最近の付合いから連想してしまい、世間大多数のコンテキストから読みからずれていた可能性はあります。

今になってもどのようなコンテキストを想像すればいいかは難しい話ですが、「自分や家族が新型コロナウィルスにかかって死ぬかもしれない」「自分の仕事がつぶれて借金だけが残って食い詰めるかもしれない」の2点を心配する人が多かったことは押さえておきたかったです。3月4月だと前者、2月5月だと後者のほうが多かったでしょうか。ただ平田オリザ自身が借金慣れしていて、後者の心配に重きを置いていなかったかもしれません(適切に交渉すればそんな簡単に食い詰めたりしないと知識でも経験でも知っていた)。

(5)なんだかんだいって芸術至上主義でほかの業界は割とどうでもよかった

平田オリザは芸術の公共性についていろいろ訴えてきたり、民主党時代のスピーチライターを務めたり、いろいろな仕事をしている人です。それをどう定義するか。私の見解では、本業は脚本演出家、それ以外の仕事は「自分が望む芝居を実現するための手段確保」で一貫している人であり、その一環で「芸術を世間に売込むための仕事」をやっていたところ、これが2本目の柱に育った人、です。

旗揚は学生時代で小劇場ブームの時代ですが、最初の数本を除き、そのころのにぎやかな芝居に早くから背を向けて会話劇に向かい、バブル時代の真っただ中に、やがて現代口語演劇と呼ばれるものを確立するに至った人です。学生芝居のノリではなく、最初から表現に強い志向があった。平たく言えば芸術家だった。そういう芸術家気質を持つ人が40年近く劇団を率いて演劇を続けてきて、しかも自分たちの成長が、日本の実業が崩れていく失われた何十年と呼ばれる時代と重なった。あるいは、国内で汲々としている人たちが大勢いる時代に、自分たちの芝居が海外で評判をとり、自分の方法論が海外でも通用し、芸術家として海外で遇される経験をした(「砂と兵隊」の上演時に、フランスで大評判だったのに日本で話題にならないのは日本の記者が英語以外を読めないからだとかみついていたのを書きながら思い出しました)。

その過程で、芸術とは職業になり、国内に限らず海外でも仕事があり、相応の敬意も期待できる素晴らしいものだと考えるのに至った。それだけでなく、斜陽が目立った実業界を一段低くみなす考えがついてしまった。元の芸術家気質がそれに拍車をかけて、芸術至上主義になってしまった。と書いたら偏見が過ぎるかもしれませんが、ありえないことではないと考えます。

思いつくままに5つ挙げてみました。想像というより妄想であり偏見です。芝居のサブテキストを考えるみたいなものですね。

一般に著作と著者は別物と言われるのは承知していますが、でもこんな文章を書けるくらいには青年団の芝居を観て著書も買った人間として、あんな炎上を起こしたことに軽く失望しましたので、一度は書かずにはいられませんでした。

2020年5月24日 (日)

新型コロナウィルスの補償問題で本当にドイツがよかったのか疑問になる記事から転じて文化芸術復興基金の話まで

海外の支援状況を調べた時に、ドイツがいいかもしれないけど日本も言うほど悪くないと書きました。その後、ドイツの補償の話を見つけたので追記しています。Soforthilfe I、II、III、IV、Vがあって、このうち芸術分野はIIとIVが関係します。

ところがそのドイツで、フリーランスのアーティストやクリエイターを中心にベーシックインカムを求める運動が起きているという記事がありました。記者も疑問を述べながら紹介しています。

そんななか、フリーランスのアーティストやクリエイターを中心に高まっているのが、ベーシックインカムを求める声だ。

ベルリン在住のファッションデザイナー、トニア・メルツによる「コロナ危機に、無条件のベーシックインカムを」という呼びかけには46万人以上の署名が集まり、財務相に向けた「コロナ・シャットダウン中の、フリーランスとアーティスト支援」と題されたオンライン署名運動には30万人近くが署名している。

後者の署名運動の発起人であるライプツィヒ在住のカウンターテナー、ダヴィッド・エルラーは、ドイツ連邦政府文化相が提案する総額600億ユーロ以上にのぼる「文化分野のための救済策」に不満を唱え、ユニヴァーサル・ベーシックインカム(UBI)が最良の支援だと呼びかけた。

しかし、ドイツと言えば、アーティストを重視する姿勢が日本でも話題になった国ではなかったか。

ドイツ政府は国の「即時支援」として、個人フリーランスやフルタイム従業員が5人以下の零細企業に向けて最大9,000ユーロ(約104万円)、従業員5名から10名以下の小企業の場合は15,000ユーロ(約173万円)の支援を打ち出した。しかも、申請からほんの数日で、指定の口座に振り込みがあるという。金額や即時性など、よく考えられた支援のように思えるが、何が問題なのだろうか。

「国の即時支援の問題は、生活費に使えない点にあります。用途が限られており、スタジオや店舗などの賃料やリースの料金などにしか使うことを許されないのです。例えば、わたしはレッスンを自宅でしていて、機材なども特に使いません。わたしのような人間にとって、この即時支援はまったくの無意味です」と、エルラーは憤る。

「即時支援がだめなら半年間の生活保護が生活費をカヴァーすると言いますが、わたしたちは失業しているわけでも、仕事を探しているわけでもない。国による『職業の禁止』を強いられているんですよ!」

今回のベーシックインカムへの議論がアーティストから出てきたというのは、ある意味必然でもあった。ドイツの芸術家社会保障(KSK)の2017年の発表では、画家の作品での平均年収は12,000ユーロ(約140万円)、オペラ歌手が11,200ユーロ(約130万円) 、実験芸術家は9,100ユーロ(約105万)だという。芸術家たちは、平常時からぎりぎりの生活をしているのだ。

エルラーやメルツなど、今回のコロナ禍にあってUBIを求める人たちが望んでいるのは、日々の生活の助けとなり、3月からキャンセルが続く仕事の損失補填に当てられるお金だ。彼らの要望は、月額800~1,200ユーロ (約9万円から14万円)。半年間の期間限定である。

しかし、その最適な回答とは、UBIなのだろうか

そこから説明が続きますが、支援金が生活費に使えないとはどういうことか。Soforthilfe IIという呼び方が前に調べた時にわかっていたので、改めて調べてみます。といってもドイツ語がわからないのでGoogle翻訳頼みです。

緊急援助は、運営資料や財務費用の負債に使用できます。

緊急援助額は、(申請から)次の3か月間の申請者の明白な流動性不足から計算されます。

今後3か月の現在の収益(推定)

./。今後3か月間の継続的な物的および財政的費用

=流動性のボトルネック

費用/支払いは3か月間設定できます。

商業施設の賃貸料およびリース料(最低20%の家賃の減額は5か月間適用できます)
商業活動のための保険料
すでに延期が許可されていない限り、商業的に使用される商品および機器の利息、リース率、および返済
自動車が経済活動に必要な場合の自動車費用(保険/リース費用/負債)
人件費ではなく、取締役の給与、個人の引き出し、個人の生活費の収入や手数料の失敗の補償、健康保険の拠出などを認識することができます。

さらなる公的援助、ならびに可能な補償支払い、短時間の労働手当、税の繰り延べ、ならびに事業の中断または事業の中断などの保護からの当然の保険給付。A。主に使用され、流動性のボトルネックを計算するときに考慮されます。

生活費に使えない説明は私が太字にした個所の説明ですね。なるほどその通りでした。それに収入が少ないこともわかりました。ただそれに対して「即時支援がだめなら半年間の生活保護が生活費をカヴァーすると言いますが、わたしたちは失業しているわけでも、仕事を探しているわけでもない。国による『職業の禁止』を強いられているんですよ!」と返すのは、ちょっとまあ、極端すぎやしないかと思います。

日本に限らず、サラリーマンがもらって嬉しいボーナスですが、正式名称は「賞与」と「一時金」の2つがあります。「賞与」は会社側の呼び方、「一時金」は労働者側の呼び方です。同じものに対して異なる呼び方をするのは、こちらのリンク先がわかりやすいと思いますが、ボーナスの位置づけが違うからですね。でもそこを棚に上げることで、何はともあれ労働者はボーナスがもらえるわけです。悪く言えばなあなあですが、落としどころを探った昔の大人の知恵の産物とも言えます。名より実を取ったとも言い換えられます。名より実という言葉はドイツにはないのでしょうか。それとも名称が何より大事で、生活保護のかわりに「アーティスト保護」のような名称だったら問題にならず収まっていたのでしょうか。だとしたらそれこそ朝三暮四です。この記事だけで、日本のサラリーマンがヨーロッパのアーティストの権利意識を想像するのは困難です。

今週になって「自民が新型コロナ対策で文化・芸能支援に500億円要望 ソフトパワーを守る」という記事が出ていました。

 新型コロナウイルス対策として、自民党文部科学部会が取りまとめた「経済対策に関する重点事項」が19日、分かった。活動が困難となっている芸術家やアスリートの支援、生活苦の学生を支える新たな給付金制度の創設などを政府に求める。近くまとめる党の経済対策に盛り込む方針。

 重点事項では音楽、演劇、伝統芸能などに携わる人々やアスリートらの活動を支えるため、「活動の維持・継続と活動の再開・活性化を強力に推し進めるため、基金や地方創生臨時交付金の活用」を提起。自民党幹部は少なくとも500億円以上の財源が必要との認識を示した上で、「欧州ではペスト流行後にルネサンスが花開いた。与党としては、コロナ収束後を見据えて日本のソフトパワーを守る責任もある」と語った。
(後略)

あれだけ炎上した割にはずいぶんまとまった金額が拠出されそうな可能性が出てきました。おりしも、演劇、ライブハウス / クラブ、小規模映画館(ミニシアター)が連携した「文化芸術復興基金構想(仮称)」が提案されたところです。シアターナタリーより映画ナタリーのほうが良さそうなので引用はそちらから。

これは「SAVE the CINEMAプロジェクト」「演劇緊急支援プロジェクト」「SaveOurSpace」が連携して実施したもの。記者会見前に3団体は、3者統一要望書や署名を文化庁、文部科学省、経済産業省、厚生労働省に提出している。要望書には文化芸術団体が実施する公演や上映、ライブにともなう売上減少・経費増大に対して補填することなどを目的とした「文化芸術復興基金」創設を求める内容が記載された。また持続化給付金の継続や運用の柔軟化、さらに固定費に掛かる支出に対する給付型の支援も要請している。加えて、雇用調整助成金が早期に支給されるよう運用の是正と、各種制度においてフリーランスも対象とするよう制度の是正や柔軟化を求めた。
(中略)
劇作家で演出家の詩森ろばは、今回設立を要請した「文化芸術復興基金」とは別に「文化芸術復興創造基金」が作られたことに触れ、後者の問題点を指摘。民間から寄付を募って行うものであることと、基金という名前にもかかわらず配り終われば助成金がなくなってしまうシステムであることを挙げて要請時に話をしたと言い、「とまどいながらも『変えていかないといけないのでは』というような意思を感じられた」とコメントした。30人以上の国会議員もその場を訪れていたことを前置き、「文化は必要だと熱い演説をしていただいた」「超党派でやっていただけていると実感しました」とも述懐する。

これがどう転がっていくのかまだわかりません。私の今の意見では、文化芸術を担うのは何と言ってもスタッフまで含めた個人、また業種によってはそれを鑑賞に供するための拠点、だから支援もそこを対象に、となります。どういう形で支援が考えられているかわかりませんが、少なくとも興行を補償する形だけはとらないでほしいです。

そしてもし、この支援が実現して受取れた人が出てきて、その人が過去に海外出羽守の発言を行なっていたら、その海外の支援制度を調べて報告してほしいです。その結果、過去の発言と海外の支援実態とが間違っていたら訂正してほしいし、日本の支援制度のほうがよかったらそのことを表明してほしい。金銭的に苦しくて支援を必要としている人が声を挙げるのは通常の権利ですが、海外出羽守論法で間違った情報をもとに要求していたのだとしたら訂正は行われるべきです。早とちりで勘違いしていた人はいても、支援を要求するために確信犯で間違った情報を流していた人はいなかったと信じたい。

2020年5月23日 (土)

新型コロナウィルスに関する東京都のロードマップで劇場の位置づけが明確になる

東京都から「(第382報)新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ~「新しい日常」が定着した社会の構築に向けて~の策定について」が発表されていました。新しい日常なんて大きなお世話とは言えません。劇場の再開基準についても載っているからです。

新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」のPDFにいろいろ書かれています。劇場の位置づけはSTEP2のグループです。「2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に自粛を緩和」と書かれていますから、国の緊急事態宣言(STEP0)では休業要請、スライド5の指標を達成して解除後(STEP1)、記載の基準を2週間達成したら(STEP2)、「劇場等→入場制限や座席間隔の留意を前提に施設の再開」で営業できることになります。一度緊急事態宣言に入ったら稽古もできないので、解除の方向ではまあまあ実用的な位置づけと思えます。

反対方向、スライド5の指標にひっかかったときには東京アラートが発動されますが、これがどうやって動くのかがわかりづらいです。想像ですが、東京都で2020年2月21日に大規模な屋内イベントの中止が発表されときのようなイメージでしょうか。この時は3週間中止だったものが、基準を下回って2週間(最低2週間プラス1日)になる。ただし小規模な劇場については各劇場、各団体の判断に任せられるような。

では開催の注意事項は何か。もうひとつのPDFである「事業者向け『東京都感染拡大防止ガイドライン』」が載っていますが、各業界の事業者がまとめたガイドラインへのリンクが基本です。QRコードまで載せて、少しでも元ガイドラインを読んでほしいという努力を感じられます。劇場の部は、先日このサイトでも紹介した全国公立文化施設協会のガイドラインへのリンクになっています。お上は万能でもなければ業界別の事情を知り尽くしているわけでもないので、そうなるのはしょうがないですよね。

むしろこれを見て、ああ業界団体はこういう風に役立つのだなと、人生で初めてといっていいくらい業界団体に前向きな感覚を覚えました。自分たちはまともな業者の団体であり、その業者の代表たちが自分たちのためにまとめたガイドラインなので信用して採用してください、と言えることがこういう状況では強い。そしてこのガイドラインが劇場に寄って上演団体の対策が不明であるという意見は前に書いて変わっていません。もし上演団体の業界があって、その団体が稽古および上演の実用的かつ有用なガイドラインをまとめていたら、セットで採用されていたはずです。ちなみにスライド7に「(例)・博物館、美術館、図書館→入場制限等を設けることを前提に施設の再開」や「(例)・劇場等→入場制限や座席間隔の留意を前提に施設の再開」と、ほかの業種を差置いて文化系施設が代表例として載っているのは、東京都が自前で多数抱えている面もありますが、文化行政の誰かがこっそり頑張ってくれたのではないかと推測します。他のメディアにこのスライドだけ引用されるときに目に触れて、多少なりとも前向きな意見が増えることを期待します。

とりあえず劇場の営業再開可能な時期は示されました。わたしはもっと大げさな対策が必要ではないかと悲観的でしたが、そうはなりませんでした。もちろん、「入場制限や座席間隔の留意を前提に」という条件を目いっぱい満たすと「ソーシャルディスタンスの客席シミュレーション写真」のようになり、興行的には営業の意味があるのかという状態になります。でもそこを、笑いの少ない演目ならもっと詰めて大丈夫とか、換気能力があるからもう少し大丈夫とか、対策をとっていた3月の公演の実績ではクラスター感染は発生しなかったとか、いろいろ説得するくらいは、上演団体が頑張ってもいいと思います。

2020年5月20日 (水)

新型コロナウィルス後に芝居を上演するようになってもすぐには観に行けない

首都圏の緊急事態宣言解除が見送られる、というニュースを見ました。惜しい。

ですが、緊急事態宣言が解除されたことは、新型コロナウィルスが沈静化したこととは違います。収まっていたはずの韓国でナイトクラブからクラスター感染が発生した事例もあれば、ドイツでロックダウンを緩和したらまた感染の実行再生産数が増えた事例もあります。ここまで劇場でクラスター感染が発生していないのは確かですが、それは劇場で上演される演劇を観劇しても大丈夫であることの証明にはなりません。上演に先立って、稽古も小屋入り後もこれだけ対策したから観に来てくれ、と言えるくらいの対策が確立するのももう少しかかるでしょう。

関係者ではなく観客専門の人たち、中でもガチ勢と呼ばれる人たちは真っ先に劇場に向かうのでしょうか。自分はガチ勢にはほど遠いので、無理です。そんなにすぐには観に行けません。公共交通機関を使って劇場に行く、2時間か場合によってはそれ以上閉鎖空間で過ごす、公共交通機関を使って帰る。どこかで感染する危険性がまだあります。それで感染して、死なないにしても発症して自分が苦しむのも嫌だし、無症状で知らない間に人に感染させるのも嫌です。

夏になったら収まるとか、いろいろ言われていますが、新型なのでどうすれば大丈夫なのかまだよくわからない、が実際のところです。次の秋冬に再流行するとも言われています。南半球でまもなく冬のブラジルでは、ノーガード作戦の結果、いつのまにか1日1000人死亡クラブ入りしていました。放っておいたらやっぱりこうなります。

最近チラシがないのでスケジュールが頭に入っていませんが、観る側としてどこが復帰のタイミングかは考えてしまいます。今のところ思付くのは、7-8月予定の野田秀樹の「赤鬼」、8月の宮沢りえ主演の「アンナ・カレーニナ」あたりですが、上演がどうなるか、予断を許しません。特に後者は外国人演出家だから来日が危ぶまれます。「赤鬼」は削いだフィジカルな演出の似合う大好きな1本ですが、それだけに稽古場がスポーツジム化する可能性があります。このタイミングなら「贋作・罪と罰」のほうが世相にあってよかったんじゃないかと半分本気で思います。

もっと先になると、10月の「リチャード二世」は多数観てきたシリーズの締め。もっともっと先になると来年1月の「東京原子核クラブ」はこれも大好きな1本をマキノノゾミの本家演出です。ただし1月にまでなったら冬ど真ん中。感染の状況はどうなっているでしょう。

そうやっているうちに芝居を観る習慣が失われそうです。こんな形で趣味が失われるとしたら悲しいですが、ここのところ観すぎが続いていたのでそれでもいいかなと思うようになってきました。ひとつ確実なのは、芝居を観ないとチケット代も交通費も減って、財布には優しいです。

2020年5月17日 (日)

劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインが出る

何かガイドがないかと探していたら、公益社団法人全国公立文化施設協会が「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を5月14日付で掲載していました。何だこの団体はと思ったら「国及び地方公共団体等により設置された全国の劇場・音楽堂等の文化施設が連絡提携のもとに、地域の文化振興と地域社会の活性化を図り、もってわが国の文化芸術の発展と心豊かな社会の実現に寄与する」とあるので、国公立の、文化会館とか文化センターとか名の付くような施設が参加する協会のようです。正会員が国立/新国立/東京芸術劇場から、近所の市立施設まで、おそらくほぼ網羅されているようです。1305施設だそうで、これだけ拠点があるってすごいですね。ほかに、該当する施設ではないけど参加しておきたい団体が準会員、施設と関係が深い舞台系の団体などが賛助会員、のようです。

具体的な対策は後半に出てきて、今回それは長くなるので引用しませんが、前半の、いろいろな考え方のところをいくつか引用します。

 今回お示しするガイドラインは、国の方針を踏まえ、劇場、音楽堂等の活動再開に向けて、新型コロナウイルス感染拡大予防対策として実施すべき基本的事項を整理したものです。
 全国の劇場、音楽堂等には設置主体や運営形態、施設の性格や規模の違いなど多様な施設があり、施設によっては本ガイドラインの詳細版が必要になることも想定されます。また、地域や施設の状況によって直ちに対応・導入することは難しい事項も含まれているかと思います。すべての項目の実施が活動再開の必須条件ではありませんが、基本となる感染予防策を実施した上で、より感染予防効果を高めるための推奨事項として、今後の取組の参考にしていただきたいと思います。
(中略)
 なお、劇場、音楽堂等におけるイベント等の開催について、対処方針においては、「特定警戒都道府県及び特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、(中略)特に、全国的かつ大規模な催物等の開催については、リスクへの対応が整わない場合は中止又は延期するよう、主催者に慎重な対応を求める。」こととされ、また、「特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、感染防止策を講じた上での比較的少人数のイベント等については、適切に対応する。ただし、リスクの態様に十分留意すること。」とされていることに十分留意する必要があります。
(中略)
 設置者及び施設管理者、公演主催者は、施設の特性や公演の規模や態様を十分に踏まえ、施設内及びその周辺地域において、当該施設の管理・運営に従事する者(以下「従事者」という。)、公演を鑑賞等するために施設に来場する者(以下「来場者」という。)、出演者及び公演の開催に携わるスタッフ(公演主催者を除く。以下「公演関係者」という。)への新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、必要となる負担を考慮に入れながらも最大限の対策を講じていただく必要があります。
(中略)
 施設管理者は、新型コロナウイルスの主な感染経路である接触感染(①)及び飛沫感染(②)のそれぞれについて、従事者、来場者及び公演関係者の動線や接触等を考慮したリスク評価を行うことが求められます。
 大規模な人数の移動や県境をまたいだ移動が惹起される公演については、集客施設としてのリスク評価(③)及び地域における感染状況のリスク評価(④)も必要となります。
 また、それらの公演や催物等については、各都道府県において示される対応とリスク評価(③④)に基づいて実施の可否について設置者とその影響と補償等も含めて協議し判断する必要があります。
 利用を回避すべきとの判断に至った場合は、できるだけ速やかに公演主催者に対して施設利用が困難になる旨を伝達する必要があります。

で、この後に具体策の話がたくさん出てくるのですが、一読した印象は「今後の取組の参考」という位置づけです。何を言っているかというと、劇場の協会が劇場向けに出しているアナウンスのため、劇場(「従事者」)が担当するであろう業務についてはかなり事細かに示しています。一方で、上演団体(「公演関係者」)が取るべき対策はほとんど触れられていません。それはしょうがないですね。国立/新国立/東京芸術劇場のように、自分たちで企画だけでなく製作まで行なう例のほうが少ないでしょうから。

それでも、劇場側がとる対策としては、全部できるかは別として、個々の対策は施設側で実現可能性のある案を盛込めるだけ盛込んだと思います。ここからどうやって実用に落としていくかの問題はあっても、だいたいの情報は入っているので。もうすこし具体的な数字がほしかったのは座席くらいですけど、これも国が出したら座席の工夫にかかわらずその瞬間に絶対縛りができるので、しょうがない。

ちなみに最初は、首相官邸の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(令和2年5月14日変更)」を読みました。ガイドラインがまとめられた根拠の話が載っています。

2)催物(イベント等)の開催制限
 特定警戒 都道府県及び特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、クラスターが発生するおそれがある催物(イベント等)や「三つの密」のある集まりについては、法第24条第9項及び法第45条第2項等に基づき、開催の自粛の要請等を行うものとする。特に、全国的かつ大規模な催物等の開催については、リスクへの対応が整わない場合は中止又は延期するよう、主催者に慎重な対応を求める。なお、特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、感染防止策を講じた上での比較的少人数のイベント等 については、適切に対応する。ただし、リスクの態様に十分留意する。
(中略)
3)施設の使用制限等(前述した 催物(イベント等)の開催制限、後述する学校等を除く)
① 特定警戒都道府県は、法第24条第9項及び法第45条第2項等に基づき、感染の拡大につながるおそれのある施設の使用制限の要請等を行うものとする。これらの場合における要請等にあたっては、第1段階として法第24条第9項による協力の要請を行うこととし、それに正当な理由がないにもかかわらず応じない場合に、第2段階として法第45条第2項に基づく要請、次いで同条第3項に基づく指示を行い、これらの要請及び指示の公表を行うものとする。
 特定警戒都道府県は、法第24条第9項に基づく施設の使用制限等の要請を行い、また、法第45条第2項から第4項までに基づく施設の使用制限等の要請、指示を行うにあたっては、国に協議の上、外出の自粛等の協力の要請の効果を見極め、専門家の意見も聴きつつ行うものとする。政府は、新型コロナウイルス感染症の特性及び感染の状況を踏まえ、施設の使用制限等の要請、指示の対象となる施設等の所要の規定の整備を行うものとする。
 なお、施設の使用制限の要請等を検討するにあたっては、これまでの対策に係る施設の種別ごとの効果やリスクの態様、対策が長く続くことによる社会経済や住民の生活・健康等への影響について留意し、地域の感染状況等に応じて、各都道府県知事が適切に判断するものとする。例えば、博物館、美術館、図書館などについては、住民の健康的な生活を維持するため、感染リスクも踏まえた上で、人が密集しないことなど感染防止策を講じることを前提に開放することなどが考えられる。また、屋外公園を閉鎖している場合にも、同様に対応していくことが考えられる。また、特定警戒都道府県は、特定の施設等に人が集中するおそれがあるときは、当該施設に対して入場者の制限等の適切な対応を求めることとする。
② 特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、法第24条第9項等に基づく施設の使用制限の要請等については、感染拡大の防止及び社会経済活動の維持の観点から、地域の実情に応じて判断を行うものとする。その際、 クラスター発生の状況が一定程度、明らかになった中で、これまでに クラスターが発生しているような施設や、「三つの密」のある施設については、地域の感染状況等を踏まえ、施設の使用制限 の要請等を行うことを検討する。一方で、クラスターの発生が見られない施設については、 「入場者の制限や誘導」「手洗いの徹底や手指の消毒設備の設置」「マスクの着用」等の要請を行うことを含め、「三つの密」を徹底的に避けること、室内の換気や人と人との距離を適切にとることなどをはじめとして基本的な感染対策の徹底等を行うことについて施設管理者に対して強く働きかけを行うものとする。また、感染拡大の防止にあたっては、早期の導入に向けて検討を進めている接触確認アプリを活用して、施設利用者に係る感染状況等の把握を行うことも有効であることを周知する。特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、法第24条第9項に基づく施設の使用制限等の要請を行い、また、法第45条第2項から第4項までに基づく施設の使用制限等の要請、指示を行うにあたっては、国に協議の上、外出の自粛等の協力の要請の効果を見極め、専門家の意見も聴きつつ行うものとする。なお、特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、特定の施設等に人が集中するおそれがあるときは、当該施設に対して入場者の制限等の適切な対応を求める。
③ 事業者及び関係団体は、今後の持続的な対策を見据え、5月4日専門家会議の提言を参考に、業種や施設の種別ごとにガイドラインを作成するなど、自主的な感染防止のための取組を進めることとし、政府は、専門家の知見を踏まえ、関係団体等に必要な情報提供や助言を行うこととする。

都道府県でよろしくやってくれ、ただし何かあったら都道府県のせいだから都道府県の責任で止めろ、関係団体でガイドライン作っておけ、ではほとんど丸投げですけど、しょうがないですね。個々に条件が違う上演を一律で決められないし、決めたら決めたで画一的だと上演団体側が非難するでしょうから。そもそも劇団四季の自前稽古場自前劇場上演と、名もなき劇団による駅前劇場上演とで同じ基準を決められるとは思えません。むしろ実務に近いところに決定権が任されたので、上演に向けて動き出せる主導権が自分たちのほうに来た、くらいに思ってほしいです。上演団体側も「公演実施可能な条件『ガイドライン』で示してほしい」などと言わず、上演に臨んで自分たちは稽古期間はこれだけの対策をとって、公演期間中もこうしているからと、言ってほしいです。せっかく「緊急事態舞台芸術ネットワーク」を作ったのだから。

不要不急で無駄だからこそ芝居は文化たりうる

演劇業界の著名人が発言するたびにいろいろ言われて、私もいろいろ書いていますけど、芝居は文化で必要だからという言い回しにずっと引っかかっています。いろいろ考えていますがうまくまとまりませんのでとりあえず書いてみます。

音楽を聴いたことがない人はいないでしょうが、芝居なんて学校鑑賞以外で観たことがない人は大勢いるでしょう。それを非文化的とは言えませんし考えもしません。

芝居を考えるとき、もし芝居が必要不可欠だったら、つまらないものになっていたとは思います。人生で必要なものは、時に嫌になったりしばらく遠ざけたくなったりするものです。人生から無駄を省いて効率的に生きるべきという意見もあるでしょうが、効率にも限度があります。そこまで効率を追求されたら、まずお前の存在が一番無駄だろうと言い返さないといけません。

必要と必要の間に、不要不急や無駄があってこその人生です。その不要不急や無駄に彩りを添えてくれるからこそ、音楽や芝居は文化たりえます。義務化された不要不急は必要に化けて、文化から生活に変身します。お前は年に2本芝居を観るのが義務だと言われたらいずれ嫌になります。

こうやって考えると、不要不急であることを認められない芝居は、文化たりえるのか、と禅問答のようになってきます。不要不急で無駄だからこそ、非常事態にはいったん引かざるを得ない立場ですけど、人生を彩る文化でもあると、言えるのではないでしょうか。

その、鑑賞側にとっての不要不急や無駄を、提供側は生業として生活しているから必要という立場の違い。ここが出発点ですね。

それともうひとつ。鑑賞側がその業界の不要不急を欲しているとして、それがその人とは限らない、という事実もあります。別の言い方をすれば、その人が必要だと思うことが他の人にとっても同じように必要ではない、ということです。我々は別々の個人であり、私の常識はその人の非常識で、その人の常識は私の非常識とも言い換えられます。

私はサラリーマンをやっていて、補償される見込みのない業界で働いています。お客様から見れば勤め先の提供しているものはある意味不要不急で、でも私からすればそれで給料をもらって生活しているので必要です。お客様がいるから需要はあるのでしょう。でも、お客様からしたら、私の勤め先が駄目なら他を当たればよいわけです。

別に私の仕事が文化的だと主張するわけではありません。ただ、たいていの人が、似たようなものではありませんか。世の中、突詰めたら必要不可欠なものはそこまで多くなくて、大半は不要不急に満ちています。

やはり、自分の仕事、自分たちの団体、自分たちの業界が、必要不可欠であり、救済されるべきと主張する意見は、それがどの業界でもバランスが悪く聞こえます。それを全員が言い出したら、「お前には必要だけど俺には不要、だから却下」の応酬になってきりがないし、助かるはずの人も助からなくなります。

世の中、不要不急で無駄ばかりだから、そこに優位性を主張するのではなく、お互い似たようなものだから大勢が助かる方法を考えましょう、と進められるとよいのではないでしょうか。

新型コロナウィルス対策のソーシャルディスタンスの客席シミュレーション写真

元写真が本人撮影か、送られてきたものを共有したのかわかりませんが、セカンドライフという劇団の主催者(名前は出さない方針だそうです)がTwitterに載せていました。ずいぶん立派な劇場ですが、どこでしょう。固定客席だけど前後がまっすく配置され互い違いになっていないので、歴史の長い劇場という印象を受けます。

それはさておき。中2階は抜いて、多少幅はあるけどざっと1列30人が15列の450人。私の知っている劇場だと、紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAを少し横長にした感じ、旧パルコ劇場を長方形に直した感じ、でしょうか。座席の大きさが、換気能力計算で調べた新国立劇場小劇場だと幅50cm奥行91cmなので、1列空けるのはほぼ同じ、幅は4席飛ばしのところを3席なのは写真の劇場の座席幅が多少広いか口元の距離で計算したか。でもだいたい写真の通りですね。

で、手前が見切れているのでもう1人くらい入りそうですけど、それでも62人かな。音響オペとか複数人必要な場合はどうするんでしょう。Twitterにはどこまで本気か「最前列は座ってはダメですよ。舞台に近すぎます。最前列の客が咳をしていたら、ステージ上も危険でしょう。」と返信が付いていて、それを実行したらさらに5、6人減ります。

一応、互い違いになる前提で、間が3席空くなら、1列空きはなくしてもぎりぎり大丈夫かもしれませんが、それにしたって単純に倍で120人前後。450人の劇場にこれだけしか入らないのは、観るほうも演じるほうも落着きません。

難しい問題です。

2020年5月10日 (日)

新型コロナウィルス騒動で日本の芸術団体は団結していないし演劇業界はぶっちぎりで団結していないことがわかったという話

このエントリーをむきになって書いて、頭に血が上ったから一晩置いてから直してアップロードするか、と思ったら似たような内容でもっと落着いてコンパクトにまとまった大人のエントリーが見つかったので、みなさんそちらを読んでください。

で投げてしまうのももったいないので、載せます。以下本文。

新型コロナウィルスに対する海外の支援状況」を調べた時に思ったのですけど、海外は「芸術家」とか「芸術セクター」に支援する形が多いですね。そこから先は拠点単位だったり、プロジェクト単位だったり、実績ある個人だったりといろいろありますが、演劇はあくまでも芸術の一部門として扱う、と読めます。

日本で演劇に支援を、と訴えている人たちをいろいろ見かけますし、クラウドファンディングも乱立していますが、なんか演劇関係者は自分を助けろ、演劇を助けろ、と訴えているように見えます。芸術を助けろ、と訴える人はほとんどいません。

実際には、芝居で音楽を使ったり、舞台美術や衣装を作ったり、関係は深いです。当然、演劇と映像と両方に関係する関係者も多いです。なのに、芸術に支援を、と訴える演劇関係者が、訴えの数に対して少ないように思います。

演劇関係者の認識はどうなんだというと、劇団四季は、経済の問題が重要と認識しつつ、でも芸術ととらえています。前にも引用した劇団四季社長のインタビューですが、前回引用しなかった前半を引用します(フランス語の個所のアクセント記号は省略)。

私は、浅利の次のような口癖を憶えている。「フランスの演劇人に『あなたの仕事は?』と問うと、“Je travaille au theatre.(劇場で働いている)”と、誇らしさを伴った返事が返ってくるんだ。日本の演劇界にはアマチュアが多いが、ここではプロフェッショナルが生きている。羨ましいと思ったし、日本でもこう言えるようになりたいと心から願った」

 また浅利は、敬愛したジャン・ジロドゥのパートナーだった演出家のルイ・ジュヴェの言葉、「恥ずべき崇高さ、偉大なる屈辱」を座右の銘としていた。それは次のような内容だ。

 演劇ほど色々な問題に溢れているものはない。芸術的なことから、経済面までありとあらゆる問題を抱えている。それにもかかわらず、本質的な問題はたった一つしかない。それは「当たり」の問題だ。今日の劇場の賑わいがなければ、我々芝居者は主演俳優から裏方の一人まで生きていくことはできない。したがって、当たりを取るためには、時に時代の流行に身を屈さねばならないこともある。「恥ずべき崇高さ、偉大なる屈辱」―ここに我々の職業の秘密を解く全ての鍵がある―。

 崇高な思いだけでは観客は集まらない。演劇には、恥に塗れるような観客獲得の努力が必要になる。或いはその時に屈辱を感じることがあるかもしれないが、これも偉大な芸術家の行為なのだということか。健全な社会の良識と民力を信じ、真摯に向き合い、寄り添いながら芸術を営む決意ともいえる。

 だから我々はこれまで、「プロの演劇人として生きる」という浅利の祈りを受け継ぎ、何度も恥に塗れながら、「当たり」を求めて全力で走ってきた。映像産業やタレント業など周辺の仕事には脇目も振らず、もちろん資産で財テクすることも考えなかった。どうしたら劇場でのお客様の感動を最大化出来るかを考え、そこに全ての資産とマンパワーをつぎ込んできたのだ。演劇に注力した経営を続けてきた背景には、劇団創立者の思想がある。

これがホリプロの社長のインタビューになると、エンターテインメントになる。劇団四季のように全文寄稿型ではありませんが、心配しているのはスタッフなので自分たちの行なっているライブやイベントの関係者で、美術や出版といった広く芸術と呼べる分野を視野にいれた発言ではありません。鍵カッコで個人はアーティストと呼び、業界をエンタメと呼ぶので混乱していますが、ホリプロ社長は演劇を含むライブイベントはエンターテインメントと認識している、で間違っていないと思います。

 今、最も心配しているのが、エンタメの作り手が倒れていくこと。裾野が広い業界で「見えないところで支えている人の方が圧倒的に多い」。例えば、スタッフ用の弁当業者や音響機材業者などだ。「末端の人からどんどん苦しくなっている。五月に入り、“決断”する会社もあると思う」との認識を示した。

 ぴあ総研の調べでは、ライブイベントの中止や延期が五月末まで続けば、約三千三百億円の損失が見込まれるという。こうした状況に政府は、購入者がチケットの払い戻しを求めなかった場合、寄付とみなして税負担を軽減する措置や、終息後にイベントチケットの補助クーポンを出す案などを打ち出している。しかし、「両方とも事業者には何の得もない。政府には今、業者が倒れないようにしないとV字回復なんてありえないことを理解してほしい」と訴えた。

 公的支援では海外との差を感じているという。「ドイツや米国では、外国人アーティストでも早い段階でまとまった金額が国から入金されたと聞いている。エンタメが国の財産だと思っているから手厚いのだろう」。一方で日本については「『クールジャパン』というが、これでは『冷たい日本』だ。海外で稼いでくれと言うのに、死にかかっている時は手を差し伸べない」と批判する。

 「エンタメは日本経済にさしたる影響力がないと思っているのではないか。政策を作る側の人は舞台を見に来ないし、テレビドラマもアニメも何十年も見ていないのでは。どれくらいすごいのか分かっていない」

そもそも演劇分野の巨頭ですら認識があっていない。なぜこうなるか。日本の芸能は民間で発達してきたからですね。なので、実演者ではなく興行主の意向が強い。

こういうのはどの本で読んだか忘れたので、細かいところが間違っていたらご容赦を。少なくとも歌舞伎と能狂言の話は渡辺保の本で読んだはず。

歌舞伎は国立劇場で伝統芸能のふりをしていますが、あれは役者の引抜合戦を経て松竹が確保しているものです。今の松本白鸚と中村吉右衛門が、父の引抜について帝国劇場だか日生劇場だかのオープニングに合せて東宝に移籍する、とかやっていたくらい最近のことなので、歴史の古い団体ほど、興行、エンタメの認識が強くなります。その分だけ実演者の地位が低い、というか、実演者の人気と興行主との駆引きになる。芸術云々で連携するのではなく、個人事業主の色が濃いです。

能狂言がそうならなかったのは、初期はともかく、途中から武士のたしなみになったこと、そのあと明治時代に一度瀕死になって、皇室の御前舞台上演から皇室や政府の後援を受けられた、という経緯だからでしょう。逆に後援されて、他から切離されたとも言えます。

新劇は、大正時代の築地小劇場以来、もっと現代に即した海外の戯曲紹介を、から始まって、もともと政府に批判的な立場だったのが業界を守るという名目で岸田國士が大政翼賛会文化部長に就任したけど結局うまくいかなかったり、とかいろいろな経緯があって、伝統的に独立志向が強いです。他にも劇団分裂騒動があったりするので、他の劇団に出演するなんてもってのほか、という時代は、今の60歳以上くらいの人たちだと若いころに体験しているはずです。仕事で映像分野との縁は深いはずですが、映像で稼いで公演を打つ、というくらいだったので、今はいざ知らず、一昔前の演劇関係者では映像より演劇が一段上、との認識が一般的だったのでしょう。

で、その後にアングラがあって、夢の遊眠社や第三舞台があって学生上がりの劇団、いわゆる小劇場がさかんになりますが、成功すれば興行に近づき、表現を追求すれば少ない客を相手にマニアックな上演を行なうことになります。どちらにしても、演劇の道を進んで、そこから他分野との連携は少ない。上演のために映像を引張ってくるとか、音楽を引張ってくるとかはありますけど、そこから外への進出はあまり聞きません。

職業別団体を見ると、スタッフは一般社団法人舞台技術者連合があって、その先に舞台監督、音響、照明などの団体が見えますけど、衣装や映像はありません。

役者は、今回の騒動で西田敏行が支援を訴えたのは協同組合日本俳優連合ですが、ほかにも検索したらいろいろ出てきて、団体すら乱立しています。アメリカとかイギリスだと、特定の団体に所属しないとメジャーな公演には参加できない、所属の資格がいる、所属したからにはストライキとかに協力しないといけない、とかいろいろあったはずで、統一団体も良し悪しです。ついでに書くと、最近は複数の劇団に所属する人がいるので、劇団も所属元には使えません。

脚本家は日本劇作家協会がありますが

 劇作家協会は、井上ひさし初代会長の、「子どものためにクリスマスの劇を書いたお父さんも入会できるように」という理想そのままに、プロとアマチュアの分け隔てなく、劇作に携わるすべての人に参加する資格のある協会です。

という、この手の騒動のときには向かない団体です。演出家は日本演出者協会がありますが、

〈演出家〉ではなく〈演出者〉とした理由は、初代理事長である村山知義の「演出は単なる職能であり、またプロもアマチュアも参加できる」という理念からでした。

と、劇作家協会と同じような位置づけのようです。

とにかく、業界内ですら団結していません。代表団体もわからないし、資格者もわからない。何ならプロとアマの区別すらわからない。それにメリットもあるのですよ。上演の敷居が低いので様々な人たちが参加して裾野が広がり経験を積む機会を得て、そこからプロとして通用する人たちが業界として手をかけずに育つこと。

でもこのような騒動で、支援しろと言ったとき、何をもって支援しろというのでしょうか。法人にもなっていない芝居の団体だとして、数えられますか。関係者だとして、何をもってプロとアマを区別しますか。組合所属者だとして、支援対象の組合を挙げられますか。劇場だとして、それは劇場勤務者と上演団体とどちらの支援ですか。

だから興行単位、上演単位で補償を、となるのは、興行主としての言い分以外に、他に支援団体を定義する方法がないという現実的な理由もあるのでしょう。でもそれを言う人たちがうらやましがる外国で、興行に補償したケースがどれだけあるのでしょうか。私が見つけていない補償ケースがあるかもしれませんが、だとしても、各国のベストをつまみ食いするような補償を訴えるのはやめて、演劇の支援だけでなく、その国の支援全体見て論じてほしいです。日本の、プロアマどころか国民全員に10万円、失業相当の収入源の個人事業主には100万円、家賃3か月という支援。助成金なら日本でも執行は進めているはずです。これに加えて上演中止になった興行を補償をしている国があるのでしょうか。

そして演劇業界は他の芸術業界と連携する気配がありません。個人レベルの交流はいざ知らず、芸術家、芸術団体として交流している気配です。仕方がないですね。そもそも代表団体がないので交流しようがありません。

観測範囲が狭いのでわかりませんが、作家や音楽分野や美術の分野でも、芸術全般に支援を訴えているのでしょうか。あまりそういう話は聞きません。作家は江戸以来の出版業界管轄ですね。また外出自粛は既存出版物には有利に働くはずです。音楽は音楽業界で、やはり興行の強い業界で、補償を求める話は2月3月ごろはしきりに出ていましたが、まあ難しいでしょう。大御所はすでに稼いで困らないでしょうし、配信やサブスクリプションがうまくいっているなら実演者レベルでは大丈夫というのもあると思います。美術はよくわかりませんが、美術館や博物館は、文化庁の支援で再開を探っているようです。もともと箱ものとして管轄がはっきりしているので支援しやすいのでしょう。国際的にも再開後の運営ルールを探っているようで、作品の展示環境という前提事項があるので、交流やルール作りに慣れているのでしょう。

そして演劇業界は芸術業界だけでなく、他の一般業界にも言及しません。シアターナタリーが4回に分けて関係者の声を集めています(第1回第2回第3回第4回)。自分たちの業界と客以外のことに触れている人がどのくらいるでしょうか(太字は私が追加しました)。

第1回の野村萬斎。

1つには春の選抜高校野球が中止になったのが大きかったです。裕基と同じような若者に我慢をさせないといけない状況にハッとしました。また、気合の乗った晴れの舞台を、周囲に疑心暗鬼しながらではなく、集中して楽しんでいただくために、時期を改めたほうが良いという結論に至りました。

第3回の那須佐代子。

民間の小劇場としては、借主である主催者の意思ある限り公演を続行するというスタンスでした。中止する団体と続行する団体は半々で、劇場としてできる限りの衛生対策は施しましたが、日に日に増える感染者数に気が気ではない毎日でした。当時はクラスター発生源として「ライブハウス」がやり玉に上がっていた頃で、このタイミングでどこかの「小劇場」がクラスターを出したら最後、すべての小劇場が世間から総攻撃にあってしまうだろうという危機感でした。

第3回の畑澤聖悟。

劇団員は一様に悔しさを述べたが、同時に自分の職場のことを語った。飲食店店員、保育士、小学校教員、市役所職員、看護師である彼らは、自分の職場を、お客様を、子供たちを、患者を守るためには仕方がない、と口をそろえた。我々は東京でなく青森で生活することを選び、同時に演劇を生活の中心に置くことを選んだ。そのためには自立した社会人となり、仕事を持たなければならない。そして青森だけでなく東京やいろんな街で公演を打ち、作品のクオリティを証明し続けなければならない。どちらも地域の力となり、地域を守る仕事である。今回、1つを諦めたが、1つを貫くことはできた。そう考えている。

野村萬斎と那須佐代子はぎりぎりな感じですが、そこまで入れないと畑澤聖悟だけになってしまうので入れました。それでもこの3人だけです。芝居のサイトへの投稿なのもありますが、自分たちの狭い業界だけでなく他の業界も危機、という前提を認識して発言できる人が少ないです。むしろ渡辺源四郎商店のように他の仕事を持ちながら演劇をやっているアマ(セミプロ)のほうが視野が広いという逆転現象が起きています。

演劇関係者の訴えが聞き苦しいと思っていた理由がわかってきたのはいいのですが、結論はずいぶんさみしい話です。狭いなら狭いなりに突詰められた発言だといいのですが、ステージナタリーに限らずなかなかそういう発言は見かけません。横内謙介の覚悟が例外に見えてしまうのは残念です。

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