2019年5月
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2019年4月25日 (木)

2019年5月6月のメモ

元号が変わって大充実の2ヶ月間。

・渡辺源四郎商店「背中から四十分」2019年/05/01-05/06@ザ・スズナリ:前回が面白かったのでピックアップ

・松竹製作「五月大歌舞伎」2019/05/03-05/27@歌舞伎座:昼の部に勧進帳とめ組の喧嘩があるけど、団菊祭で弁慶は海老蔵

・オフィスコットーネプロデュース「埒もなく汚れなく」2019/05/09-05/19@シアター711:亡くなった大竹野正典の脚本上演計画の一環で、その本人を瀬戸山美咲の脚本演出で描く再演

・Bunkamura企画製作「ハムレット」2019/05/09-06/02@Bunkamuraシアターコクーン:個人的な期待と予想されるチケットの取り難さとのバランスが取れていない

・少年王者館「1001」2019/05/14-05/26@新国立劇場小劇場:芸術監督の趣味でラインナップに登場

・イキウメ「獣の柱」2019/05/14-06/09@シアタートラム:名作を大幅改定というけど、振返ればあそこが時代の境目だったと今は思うので、改定しても成立できるのか危ぶんでいる

・小田尚稔の演劇「善悪のむこうがわ」2019/05/15-05/17@ボルボスタジオ青山:美術手帖とボルボが共催するVOLVO ART PROJECTの招待作品、であっているかわからないけど平日3日間のみという遠方地泣かせのスケジュール

・加藤健一事務所「Taking Sides」2019/05/15-05/29@下北沢本多劇場:文学座から小林克也と今井朋彦と鵜山仁を呼んで戦後のフルトヴェングラーの芝居

・オフィスコットーネプロデュース「山の声」2019/05/17-05/19@GEKI地下リバティ:亡くなった大竹野正典の脚本上演計画の一環で、これはオリジナルキャストを迎えての2人芝居

・神奈川芸術劇場プロデュース「恐るべき子供たち」2019/05/18-06/02@神奈川芸術劇場大スタジオ:白井晃演出だけどこれも個人的な期待と予想されるチケットの取り難さとのバランスが取れていない

・ホリプロ企画制作「海辺のカフカ」2019/05/21-06/09@赤坂ACTシアター:蜷川版を宮沢えりの代わりに寺島しのぶで上演

・まつもと市民芸術館企画制作「K.テンペスト2019」2019/05/22-05/26@東京芸術劇場シアターイースト:串田和美潤色であまり見かけないシェイクスピアの一本を

・日本のラジオ「カケコミウッタエ」2019/05/25-06/02@三鷹市芸術文化センター星のホール:太宰治の「駈込み訴え」を元にした芝居

・The end of company ジエン社「ボードゲームと種の起源・拡張版」2019/05/29-06/09@こまばアゴラ劇場:何となくタイトルに惹かれてピックアップ

・松竹製作「六月大歌舞伎 昼の部」2019/06/01-06/25@歌舞伎座:吉右衛門の石切梶原と仁左衛門の封印切に幸四郎の三番奏と気になる演目が多い

・松竹製作「月光露針路日本」2019/06/01-06/25@歌舞伎座:三谷幸喜の歌舞伎座初登場

・こまつ座「化粧二題」2019/06/03-06/16@紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA:楽屋舞台の1人芝居2本立てを鵜山仁演出で

・新国立劇場主催「オレステイア」2019/06/06-06/30@新国立劇場中劇場:いい感じのキャスティングでギリシャ悲劇

・キューブ企画製作「黒白珠」2019/06/07-06/23@Bunkamuraシアターコクーン:青木豪脚本河原雅彦演出といい感じのキャスティングとの相性がどうなるか

・KERA・MAP「キネマと恋人」2019/06/08-06/23@世田谷パブリックシアター:同じキャストでの再演なので前回の自分の感想と世間の評判との落差がいまだに納得いかない理由を確かめたい

・serial number「機械と音楽」2019/06/12-06/18@吉祥寺シアター:風琴工房時代から数えて再々演、であっているかな、タイトルで気になっていた1本

・神奈川芸術劇場プロデュース「ゴドーを待ちながら」2019/06/12-06/23@神奈川芸術劇場大スタジオ:一度くらいは観ておきたい有名芝居をダブルキャストで

・FUKAIPRODUCE羽衣「ピロートーキングブルース」2019/06/20-06/23@下北沢本多劇場:全然観られない

・ホリプロ企画制作「ドライビング ミス デイジー」2019/06/22-07/15@紀伊國屋ホール:市村正親と草笛光子が出るならと観る気になってもすでに前売完売

他に新国立劇場の「ギャラリー・プロジェクト」が舞台監督編と演出家編でこれは一般人も事前申込で聴ける。スタッフワークショップも多くあって、募集締切も含めて見つかっただけでも「東京芸術劇場プロフェッショナル人材養成研修公開ゼミ 劇場を考えるシリーズ」が演劇公演のプロデュース、国際共同製作のプロデュース(演劇)の2本。世田谷パブリックシアターの「舞台技術講座」が舞台音響入門講座、舞台照明入門講座、舞台技術安全講座。東京芸術劇場の講座は聴いて見たいけど一般人でも申込めるのか。

<2019年5月6日(月)追記>

1本追加。

<2019年5月13日(月)追記>

1本追加。

2019年4月10日 (水)

舞台美術家の島次郎が死去

ステージナタリーがコンパクトにまとまっているので申し訳ないけど全文引用。

 

舞台美術家の島次郎が悪性リンパ腫のため、昨日4月9日に東京都内の病院で死去した。73歳だった。

 

昨年2018年より療養しながら仕事を続けていた島。昨年12月に上演された斎藤歩演出「ゴドーを待ちながら」で担当作品が500本を迎え、今年19年2・3月に上演された木ノ下歌舞伎「糸井版 摂州合邦辻」が最後の作品となった。3月28日には日本舞台美術家協会が主催するトークショーに舞台美術家の堀尾幸男と共に登壇し、30日には自身の作品集「舞台美術 1986-2018」が刊行されたばかりだった。なお通夜および告別式の実施に関しては未定となっている。

 

島は1946年4月6日生まれ、北海道札幌市出身。武蔵野美術大学を卒業後、舞台美術家として活動し、アングラ演劇、小劇場、大劇場など、さまざまなジャンルの演劇からオペラまで、多くの作品の舞台美術を手がけた。主な担当作品に竹内銃一郎、太田省吾、松本修、鵜山仁、栗山民也、鄭義信、高瀬久男、岩松了、丹野郁弓、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、松尾スズキ、長塚圭史らの作品があり、これまでに伊藤熹朔賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞選考委員特別賞・最優秀スタッフ賞、朝日舞台芸術賞、紫綬褒章を受賞および受章している。

 

結構名前を見かける舞台美術家だったわりに、手がけた舞台数は500本くらいと、人間が一生でできる仕事の数は実に少ない。木ノ下歌舞伎の「摂州合邦辻」は当日券が自分の前で売切れるという悲哀を味わったので、最後に観た美術はたぶん「女中たち」の回転する巨大な輪かな。

 

合掌。

2019年3月26日 (火)

神奈川芸術劇場の芸術監督後任は長塚圭史に

ついこの間、全力の2019年度のラインナップを発表した神奈川芸術劇場ですが、早々に後任芸術監督の発表もされました。ステージナタリーより。

 

長塚は4月1日から2年間にわたり芸術参与を務めると共に、次期芸術監督予定者となる。14年から劇場のアーティスティック・スーパーバイザーを務め、16年に芸術監督となった白井は、「スーパーバイザーになったときは劇場のことが何もわからず、芸術監督として方向性を打ち出すまでに2年かかった。21年度以降は新しい監督に立ってもらいたいと思いましたが、準備に2年かかった経験があったので、長塚さんに19年度から参与をお願いした」と長塚の就任経緯を語った。

 

事前に参与に就任して準備するのは新国立劇場の小川絵梨子と同じスタイルですね。なお新国立劇場は一期が4年の任期ですが、

 

白井は「2021年には僕は63歳で、もし2期目を務めたら68歳。そんなおっちゃんがやってどうすんねん!と思う」

 

とあるので、任期は一期が5年のようです。

 

ところで芸術監督(候補)の人材は貴重です。表向きの仕事は劇場の方針を打出してラインナップを決めることですが、それ以外にというかそのために、演出家として面白い舞台が創れる能力を持つこと、ラインナップに沿った招聘を実現できる業界コネクション、集客力、そして自分の方針を周囲に納得させる政治力が求められます。それらがうまくいかず、鵜山仁が新国立劇場の芸術監督を一期追放の憂き目にあった例もあります。長塚圭史についてはコクーン歌舞伎の演出助手を務めていたので串田和美が(まつもと芸術劇場やシアターコクーンの)芸術監督後任に目をつけているのかなと思っていたのですが、白井晃にさらわれました。

 

後任探しにはその劇場で上演してもらうのが一番で、その目で眺めると新国立劇場は今期どころか宮田慶子時代から次の次を狙って種をまいているように見えます。新劇系が多いですが、それは芸術監督の系譜を考えたらしょうがない。小川絵梨子がいきなり見つかって引受けてもらえたのは豪腕と幸運のなせるわざで、二期8年は固い。神奈川芸術劇場も長塚圭史がチョンボをやらなければ二期10年はいくでしょう。東京芸術劇場の野田秀樹は実績十分の絶好調で終身芸術監督の見込み。さいたま芸術劇場の蜷川幸雄の後任は劇場と縁の深いホリプロつながりということもあったかどうか、吉田鋼太郎に決まって間がありません

 

他に首都圏の国公立劇場で芸術監督を置く劇場としては、世田谷パブリックシアターと座・高円寺の2つがあります。ただ野村萬斎はまだ50代、狂言分野の家元一族後継者、オリンピックの総合演出までやる知名度を考えると、終身とは言わないまでもまだまだ続きそう。となると、初代世田谷パブリックシアター芸術監督にして今の座・高円寺の芸術監督の佐藤信が、高齢もあって今後どうなるか注目です。ここは劇場創造アカデミーというコースもあるので、就任者によっては化ける可能性がある。いや佐藤信には長生きして活躍してほしいのですが、一方で他の芸術監督劇場と比べて、なかなかカラーが打出せないように客の目からは見えるので。

 

昔はKERAがどこかの芸術監督の後任に就任するのではないかと思っていましたけど、今の活躍と年齢を考えると今さらに思えます。誰か候補を挙げろと言われたら、新劇系統なら新国立劇場で演出したことのあるあの人やあの人、他なら青年団出身者の岸田國士戯曲賞受賞者のあの人やあの人やあの人を挙げます。

 

なんで私はこんなに芸術監督ウォッチしているんでしょうね。別に人事が三度の飯より好きということはないのですが。ただ、芸術監督の手腕如何で面白そうな芝居が増えるという事実を目の当たりにしているので、一観客としても気になる内容なのは事実です。

2019年3月 3日 (日)

2019年3月4月のメモ

3月に比べて4月がスカスカなのは、調べ方が悪い自分のせいと、来月の予定すら公式サイトに載せてくれない劇場のせいです。こまばアゴラ劇場のように1年先の予定まで載せてくれとは言わないのでせめて3ヶ月分は載せられないものか。

・松竹製作「三月大歌舞伎」2019/03/03-03/27@歌舞伎座:昼の部の「傾城反魂香」、夜の部の仁左衛門の「盛綱陣屋」と知らざあ言って聞かせやしょうの「弁天娘女男白浪」と気になる作品多し。

・パルコ・プロデュース「母と惑星について、および自転する女たちの記録」2019/03/05-03/26@紀伊國屋ホール:初演を観たから多分見送るけど、斉藤由貴に代わってキムラ緑子なのが気になってしょうがない。

・小田尚稔の演劇「是でいいのだ」2019/03/07-03/11@三鷹SCOOL:去年に続いてこの時期に合せて再演、あと1回観ておきたいけどどうするか

・名取事務所「ベッドに縛られて / ミスターマン」2019/03/08-03/17@小劇場B1:少人数翻訳劇に活路を見出している名取事務所から、気になる役者を揃えて2本立てで

・Bunkamura企画製作「空ばかり見ていた」2019/03/09-03/31@Bunkamuraシアターコクーン:岩松了の新作

・新国立劇場こつこつプロジェクト「スペインの戯曲」「リチャード三世」「あーぶくたった、にいたった」2019/03/13-03/17@新国立劇場小劇場:将来の本公演を目指した長期計画の途中発表となるリーディング公演、公演期間は5日間でも1演目3回しか上演はないので注意

・加藤健一事務所「喝采」2019/03/13-03/17@下北沢本多劇場:そろそろ加藤健一事務所も観ていいんじゃないかという気にさせられる再演モノ

・木ノ下歌舞伎「糸井版 摂州合邦辻」2019/03/14-03/17@神奈川芸術劇場大スタジオ:いつも期間が短くて見逃している

・ベッド&メイキングス「こそぎ落としの明け暮れ」2019/03/15-03/27@東京芸術劇場シアターイースト:よくこれだけ女優陣を集めたなという顔ぶれ

・燐光群「九月、東京の路上で」「生きのこった森の石松 / あい子の東京日記」2019/03/15-03/31@ザ・スズナリ:去年の話題作をすかさず再演する「九月」と中編ふたつをそれぞれ上演する2本立てで、「あい子の東京日記」が気になったのでメモ

・パラドックス定数「Das Orchester」2019/03/19-03/31@シアター風姿花伝:劇場提携1年7本企画の大トリは学生時代の脚本を再構成

・世界の演劇「血のつながり」2019/03/22-03/24@文学座新モリヤビル1階:文学座有志による海外脚本上演ユニットで、家族の殺人事件の話だし上演期間短いけど、演出が稲葉賀恵なのでメモ

・M&Oplaysプロデュース「クラッシャー女中」2019/03/22-04/14@下北沢本多劇場:根本宗子の脚本演出

・財団、江本純子「ドレス」2019/03/27-03/31@ギャラリールデコ6F:どんな芝居か不明だけど、木ノ下歌舞伎から間も空けずに内田慈が参加するのに注目

・KUNIO「水の駅」2019/03/27-03/31@森下スタジオ:沈黙的で有名な大田省吾の代表作なのでこの機会に観ておきたい

・松竹製作「四月大歌舞伎」2019/04/02-04/26@歌舞伎座:昼の部の「御存 鈴ヶ森」は幡随院長兵衛が吉右衛門、夜の部の「実盛物語」は仁左衛門が主役、観たい

・うさぎストライプ「ハイライト」2019/04/03-04/08@こまばアゴラ劇場:てっきりアトリエ春風舎だと思っていたらこまばアゴラ劇場だったのでメモ

・シス・カンパニー企画製作「LIFE LIFE LIFE」2019/04/06-04/30@Bunkamuraシアターコクーン:「バージニア・ウルフなんて怖くない」を再演するつもりで同じメンバーを集めたのに企画が流れて別作品になったというKERA演出

・新国立劇場主催「かもめ」2019/04/11-04/29@新国立劇場小劇場:全キャストオーディションで新国立劇場では見かけない顔ぶれのキャストに、鈴木裕美演出、翻訳は小川絵梨子だけどトム・ストッパードの英訳からの重訳

・神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」2019/04/13-04/29@神奈川芸術劇場大スタジオ:気合の入った2019年度ラインナップの第1弾

・PARCO企画「良い子はみんなご褒美がもらえる」2019/04/20-05/07@赤坂ACTシアター:これもトム・ストッパードだけど、実力キャストで1時間15分に惹かれる

他に当日券の電話がまったくつながらない世田谷パブリックシアター企画製作「熱帯樹」が03/08まで、後半戦が始まった青年団「平田オリザ・演劇展vol.6」が03/11まで、観に行くつもりが体調不良で1回パスしたブス会*「エーデルワイス」が03/10まで。劇団☆新感線が大阪北陸で長期公演を開始しているけどそれを観に行く余力はない。

<2019年3月15日(金)追記>

3本追加。

2019年2月12日 (火)

劇団東京乾電池「授業」アトリエ乾電池

<2019年2月9日(土)夜>

博士号を取るために教授の自宅に個人授業を受けにきた女性。知性高いと思っていた女性に授業を始めたら、頓珍漢な答えが返ってくる。それを受けて教授は奮闘していくが。

不条理劇と言われているけど、笑えるところは笑いをふんだんにちりばめて、こうありたいと思わせる演出。腕章をつけるところまで見せたのは演出なのか脚本なのか、そこまでやるなら後からの自戒を込めた風刺劇なことは明確だけど、不条理劇のくくりに入ってしまうのか。

狭い空間いっぱいに満ち溢れる、映像で観たことがなければ怪優と評したくなる柄本明の怪演ぶり。でもこの怪しさが本職だろうと思わせる。所々にメタなアドリブも入って、あちこちで「学芸会でいい」と言っていたのがどういうものか、少しだけわかった。いい年だろうにあのテンション、と思ったら最後に息切れしたのはご愛嬌。

終演後のあいさつでも言っていたから知っていると思うけど、1時間強の芝居でも腰が痛くなった。座席のクッションはぜひ考えてほしい。あと下北沢で駅の工事が行なわれて、アトリエまでの地図画像が役に立たなかった。踏切がなくなったから、本多劇場側から元踏切を超えて一直線が親切かと。

2019年2月 6日 (水)

神奈川芸術劇場の2019年度ラインナップがすごい

ステージナタリーから雑に引用しますけど、芝居メインで気になるところを挙げただけでこれ。

2019年度(2019年4月~2020年3月)主催公演
・「春のめざめ」演出:白井晃
・「恐るべき子供たち」演出:白井晃
・KAAT×地点「シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!」演出:三浦基
・「ゴドーを待ちながら」演出:多田淳之介
・「ビビを見た!」上演台本・演出:松井周
・新作ミュージカル「怪人と探偵」演出:白井晃
・「ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~(仮)」作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
・KAAT+KUNIO「グリークス」演出・美術:杉原邦生
・「常陸坊海尊」演出:長塚圭史
・「アルトゥロ・ウイの興隆」演出:白井晃

2018年度 提携公演ラインナップ
・地点「三人姉妹」
・快快「新作」
・庭劇団ペニノ「笑顔の砦」
・DULL-COLORED POP「マクベス(仮)」
・別冊「根本宗子」「そのバレリーナの公演はあの子のものじゃないのです。(English ver.)」+新作公演
・カンパニー・デラシネラ「どこまでも世界(仮)」

そのほか主催公演
・劇団四季ミュージカル「パリのアメリカ人」

今が働き盛りの小劇場出身演出家を呼んできて、ラインナップは新作半分名作半分で、自分も演出家としてフル稼働、という白井晃の芸術監督本気ぶりが見えます。売れっ子は2-3年先まで予定が埋まっているから、芸術監督が本領を発揮できるのは就任して2-3年後からということですね。

今まで見逃していたものもあるので上に挙げたものは全部観たいですけど、中でも渋くて上演機会の少ない秋元松代を長塚圭史に当てた「常陸坊海尊」と、大長編すぎて上演機会の少ない「グリークス」の2本は、公立劇場だからできる意欲的な企画の面もあります。わけわからん系の話が趣味の白井晃がこんな商業的興味をそそる仕立てでラインナップを並べてきたのが本当に意外で、失礼ですが見直しました。これでクビになっても思い残すことはないだろうという1年です。

なお、演出家の顔ぶれを見たときに一瞬「青年団?」と思ったことも書いておきます。雑な引用で隠れていますけどDULL-COLORED POPの谷賢一も青年団経験者です。人材があふれすぎだからさっさとユニットを作って独立していくのが最近の青年団ですが、この世代は演出部が黄金時代で、独立のはしりとも言える世代です。なので今好調な演出家を挙げたら入ってしまうのはしょうがない。ただ、それをこれだけ揃えて気にしない白井晃もすごい。

2019年1月10日 (木)

2018-2019年冬のインフルエンザはすごいらしい

2年前には気がついただけで日程の一部を中止した公演が3本もあったのですが、この冬のインフルエンザもなかなか手ごわいらしいです。

誰かは不明ですが出演者の体調不良でパラドックス定数「トロンプ・ルイユ」が初日を飛ばしたというTweetを見かけたので記録です。インフルエンザという記載はありませんが、純粋な体調不良かどうなのか気になります。すでに人数が厳しかったか1/12(土)昼以外の公演に振替で対応。払戻の可否は記載がなく不明。なお上演日程を後ろに1日延ばして1/15(火)の夜にも追加公演あり。これは次の公演まで間が空いていたのと提携公演中とのことで柔軟な対応が可能だったか。

2018年12月30日 (日)

2019年1月2月のメモ

1月の前半がスカスカで、見落としていないか後で再確認。ニッパチ(2月8月は興行不振の月と言われている)にチャレンジ企画を突っ込んだ結果、1月が手薄になったと読めなくもない。

・松竹製作「初春歌舞伎公演」2019/01/03-01/27@新橋演舞場:昼の部に「幡随長兵衛」、夜の部にこの前観た「俊寛」はともかく「鳴神」と「鏡獅子」で、一度観ておきたい演目が並んで迷う

・パラドックス定数「トロンプ・ルイユ」2019/01/09-01/14@シアター風姿花伝:劇場提携連続公演の6本目

・Bunkamura企画製作「罪と罰」2019/01/09-02/01@Bunkamuraシアターコクーン:野田秀樹の贋作は観たけど、これも新しく翻案したとあるし、どんなもんだか

・こまつ座「どうぶつ会議」2019/01/24-02/03@新国立劇場小劇場:エーリッヒ・ケストナーの児童小説を井上ひさしが舞台化したものを、半世紀ぶりで再演とか

・KAAT×まつもと市民芸術館共同プロデュース「マン イスト マン」2019/01/26-02/03@神奈川芸術劇場大スタジオ:ブレヒトを串田和美演出で、安蘭けいと再びタッグ

・中島みゆき夜会「リトル・トーキョー」2019/01/30-02/27@赤坂ACTシアター:とっくに前売完売だけど、また観に行くかどうするか

・東京芸術劇場制作「父」2019/02/02-02/24@東京芸術劇場シアターイースト:面白かったです

・松竹製作「二月大歌舞伎」2019/02/02-02/26@歌舞伎座:夜の「熊谷陣屋」が吉右衛門なのでここで一度観ておきたいのと、仁左衛門も出る「名月八幡祭」が気になる

・こまつ座「イーハトーボの劇列車」2019/02/05-02/24@紀伊国屋ホール:長塚圭史の演出で、宮沢賢治の話ですよね多分

・パルコプロデュース「マニアック」2019/02/05-02/27@新国立劇場中劇場:青木豪と古田新太との話から始まった音楽劇だそうです

・世田谷パブリックシアター/パソナグループ企画製作「チャイメリカ」2019/02/06-02/24@世田谷パブリックシアター:栗山民也演出の社会派芝居

・渡辺源四郎商店シェアハウス「過ぎたるは、なお」2019/02/08-02/11@こまばアゴラ劇場:いいかげんに観ておきたい

・劇団東京乾電池「授業」2019/02/08-02/11@アトリエ乾電池:イヨネスコの不条理劇、一度観てみたかったので柄本明主演ならできればこの機会に

・新国立劇場演劇研修所「るつぼ」2019/02/08-02/13@新国立劇場小劇場:アーサー・ミラーの魔女裁判ものを宮田慶子演出で、12期生の終了公演

・タカハ劇団「僕らの力で世界があと何回救えたか」2019/02/08-02/14@下北沢小劇場B1:ナイロン100℃から松永玲子と小園茉奈の2人を呼んでいるのでメモ

・Bunkamura企画製作「唐版 風の又三郎」2019/02/08-03/03@Bunkamuraシアターコクーン:演出も役者も唐十郎に向いていそうだけど主役の2人だけが未知数

・青年団「平田オリザ・演劇展vol.6」2019/02/15-03/11@こまばアゴラ劇場:「コントロールオフィサー」「走りながら眠れ」「ヤルタ会談」「忠臣蔵・武士編」「銀河鉄道の夜(2チーム)」までが公演前半、「忠臣蔵・OL編(3チーム)」「隣にいても一人(日本版3チームと韓国版)」「思い出せない夢のいくつか」が公演後半、土日は1日4本平日でも2本か3本で、一挙8本(公式では「隣にいても一人」の韓国版を独立させて9本扱い)上演、1本あたりの公演期間が短くチームを選ぶ余地はないので観られるときに観ないといけない

・新国立劇場制作「紫苑物語」2019/02/17-02/24@新国立劇場オペラパレス:日本の小説を元にした新作オペラってことで目に留まったのでメモ

・世田谷パブリックシアター企画製作「熱帯樹」2019/02/17-03/08@シアタートラム:小川絵梨子が三島由紀夫に初挑戦

・パルコ製作「世界は一人」2019/02/24-03/17@東京芸術劇場プレイハウス:岩井秀人の脚本演出に松尾スズキ、松たか子、瑛太が参加、脇もおなじみの役者で今回一番の注目

・ブス会*「エーデルワイス」2019/02/27-03/10@東京芸術劇場シアターイースト:鈴木砂羽を主演に迎えて久しぶりの本公演

夏は夏でひどい天気だったけど、冬に吹雪で観に行けない、なんてことがないように祈っておく。

<2019年2月3日(日)追記>

4本追加。東京芸術劇場の「父」はメモから漏れて観劇先行になってしまった。

才能の発露について

日経ビジネスのコラム(要登録)からです。義太夫はまだ観たことがないけど、何か納得しました。

 誰もが感情過多で、大げさで、身勝手で、常に自己憐憫の虜になっている。しかも、彼らは、たやすく激発し、ことあるごとに自暴自棄に陥る。

 この5年ほど、年に何度かお誘いを受けて義太夫を見に行く機会に恵まれているのだが、見るたびにあきれるのは、あの時代の演劇台本の中で暮らしている人々のうちにある不穏極まりない激情だ。

 最初のうちしばらく、私は、太夫の口舌の中で展開される人物像の直情径行のありさまにただただあきれていた。
 どうしてそう簡単に死ぬの腹を切るのと短絡するのかと、知的な現代人たるオダジマは、緞帳の手前に浮かび上がる近世人の阿鼻叫喚を訝しんでいた。

 ただ、何回か通ううちに理解したのは、われわれの集合無意識を父母に持つ演劇的な人物は、観客の理性や賢さではなくて、われわれの感情と愚かさを代表して舞台の上に立っているということだった。

 別の言い方をすれば、義太夫のような演劇台本は、理屈で説明できないわれわれの民族の愚昧な感情を体現しているからこそ、時代を超えて人の心を打つことができるわけで、誰であれ小論文みたいな芝居を見たいわけではないということだ。

でもこのコラムの一番の注目は以下。才能についてこんなにきっぱりとした指摘は初めて読んだ。

 才能が、「やすやすと作品を生み出す能力」だったり「努力なしに成果が出る」魔法の杖としてもたらされるものであるのだとしたら、こんなめでたい話はないのだが、多くの場合、才能は、「特定の対象への尽きせぬ執着」という形でそれを持たされた人間を蝕むことになっている。

上手い奴ほど見切って辞めていくと聞いたことがある演劇業界だから、長く続けているというのも才能なんでしょう。その一方で、年齢制限を設けて引導を渡す将棋界のようなものもあります。結局才能というものはない人にはわからないんでしょう。私もわかりません。

だからどうしたと言われても困りますが、オチのこの文章に非常に心打たれたので引用してみました。

 何の係累もない、はるか海の向こうの局外者が、誰かを救うことがある。
 これこそが才能の力だと思う。

2018年12月18日 (火)

入場券不正転売禁止法(チケット転売規制法)成立

正式名称は「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律案」だそうです。芝居のチケットも該当します。法律出されてもようわかりません、ということで適当に解説記事として弁護士.comより。

すべてのチケットが規制の対象になるのではなく、一定の条件を満たす必要があります。

(1)興行主や、興行主から依頼された販売業者が、

(a)販売時に無断の有償譲渡を禁止し、(b)入場できる人の氏名・連絡先を確認した上で、

(2)チケットの券面に、(1)を表示したもの、かつ、日時場所のほか、入場できる資格者か、座席指定が表示されているもの、です。

簡単にいえば、チケットを買うときに「無断転売禁止ですよ」という説明があり、入場できる人の氏名と連絡先を確認した上で、チケットにも「無断転売禁止」「入場者氏名」「連絡先」「開催日時」「座席番号」が表示されている場合です。また、こうした条件を満たせば、「QRコード」のようなものも対象となります。

法律本文だと連絡先は電話番号以外にもメールアドレスなどでも条件を満たすようです。別に転売するつもりはないのですが、コンビニでチケットを発券して、引取りで名前は書かされるからしょうがないにしても、電話番号やメールアドレスまで印刷されるのは嫌ですね。チケットレス化が進むかな。

自分がダフ屋のつもりで考えたら、当日券は名前や連絡先の記載がないので、並んで当日券が買える公演の場合は人を雇って並ばせる手段が考えられます。ただしそこまでやって高く売れる公演は限られているので、あまりうまみはなさそうです。それも防ぐなら抽選にしてしまうか、前日予約や前週予約でチケットガイドで当日引換券として売ることが考えられます。

リンク先のコメントに、手数料を取って払戻しする仕組がイギリスや香港にはあることが紹介されています。日本だとぴあがリセールを導入していますが、買い手がつかないといけない、リセールを認める公演でないといけない、など条件がいくつかあって使いこなせていません(詳細をいまいち把握できない)。ただ劇場直接販売を含むチケットガイドが、払戻しなりリセールなりの仕組を導入してほしいです。

普段は当日券が多いので具体的に困るケースを想定しづらいのですが、将来何かあったときのためにこのエントリーを残しておきます。

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