2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

2019年9月18日 (水)

中村吉右衛門休演

この前観てきたばかりですけど、3日続けて休演中です。本家の最初のアナウンス

 体調不良により、本日9月16日(月・祝)の歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部『沼津』(ぬまづ)の呉服屋十兵衛(ごふくやじゅうべえ)、夜の部『寺子屋』(てらこや)の松王丸(まつおうまる)を休演した中村吉右衛門ですが、明日9月17日(火)の公演も念のため、休演させていただくことになりました。

 公演は下記の通りにて行わせていただきますので、何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます。

 9月18日(水)以降につきましては決定次第、お知らせいたします。

で、続報

 体調不良により、昨日9月16日(月・祝)から歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部『沼津』(ぬまづ)の呉服屋十兵衛(ごふくやじゅうべえ)、夜の部『寺子屋』(てらこや)の松王丸(まつおうまる)を休演中の中村吉右衛門ですが、明日9月18日(水)の公演も念のため、休演させていただくことになりました。

 公演は下記の通りにて行わせていただきますので、何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます。

 9月19日(木)以降につきましては決定次第、お知らせいたします。

念のためと続くところがかえって気になる。年齢が年齢だけに、大丈夫かな。

2019年9月 9日 (月)

シアターコクーンの3代目芸術監督に松尾スズキが就任

よく考えたら芸術監督制度の先駆けといってもいい劇場でしたけど、長塚圭史じゃなかったなと思ったきりノーマークでした。ステージナタリーよりまずは概要

松尾スズキが、東京・Bunkamura シアターコクーンの芸術監督に就任することが明らかになった。

これは、本日9月9日に東京都内で行われたBunkamura シアターコクーン芸術監督就任記念会見で発表されたもの。同劇場では、これまでに串田和美、蜷川幸雄が芸術監督を務めており、松尾は3代目となる。松尾の芸術監督就任後第1弾作品は、12月に開幕する「キレイ―神様と待ち合わせした女―」だ。

そして会見レポートより。

松尾は、過去に同劇場の芸術監督を務めた串田和美と蜷川幸雄の功績を讃えながら、「いい意味で不真面目で、色気のある劇場にしていきたい。世の中が窮屈になっている時代に、劇場の中くらいは倫理や道徳から解放されてもいいんじゃないかと思うんです」と展望を述べた。

当面の主催公演のラインナップが以下。色気とはちょっと荒っぽい感じを狙ったものだということが伝わるメンバーです。主催でない月はシス・カンパニーとホリプロで埋めるのでしょう。

「キレイ―神様と待ち合わせした女―」
2019年12月 ※福岡・大阪公演あり。
作・演出:松尾スズキ

鄭義信新作
2020年2月
作・演出:鄭義信

松尾スズキ作品
2020年5月
作:松尾スズキ
演出:ノゾエ征爾

赤堀雅秋新作
2020年6月
作・演出:赤堀雅秋

「DISCOVER WORLD THEATRE」シリーズ
2020年8・9月

松尾スズキ新作
2020年10月
作・演出:松尾スズキ

三浦大輔新作
2020年12月
作・演出:三浦大輔

この話を初めて聞いた人はなるほどと思ったか意外だと思ったか、どちらだったでしょうか。私は意外だと思いました。この前の芝居で台湾公演まで行って、これから後期全盛期と思っていた松尾スズキが芸術監督とは思いませんでした。組織を引張る迫力と、観客を呼ぶ集客力と、両方とも備えた人ではありますが、芸術監督っぽいかと言われると何かイメージが違ったからです。ただ上演回数を含めた縁と、このご時勢に世の中の窮屈と正面切って戦える腕っぷしと言われると納得しないでもありません。

それでもイメージが違うのはなぜだろうと考えると、他の芸術監督と比べて一番国際色が薄い、日本ドメスティックな印象を私が松尾スズキに持っているからでした。もちろんフランスでも台湾でも公演していますが、それは純日本の小劇場芝居であるところに値打ちの何割かがありました。別にシェイクスピアでも演出すればいいかというとそんなことはなくて。幻想かもしれないけど、芸術監督にはローカルな芝居の向こうに世界の広さを見せてくれるような漠とした期待を持ってしまいます。松尾スズキのディストピアには日本の極限は見えても世界という印象は薄かったです。

しかし小劇場の雄たちがきれいに芸術監督に納まっていくのは、もちろん本人たちにはめでたいことでしょうが、何と言うか、ここまできれいに納まってしまうのかという感想を禁じえません。各方面に失礼を承知で観客の勝手な感想を述べれば、アフリカで動物を撮影していた岩合光昭がネコ専門撮影に落着いたような。でも蜷川幸雄が芸術監督をやっていてもそういう感想は持たなかったのですよね。さいたまゴールドシアターの設立を初めとして晩年まで開拓精神を発揮し続けた稀有な人だったと今さらながらに考えさせられます。

こんなところで床屋談義をしても何にもならないので、まずは2年ほど様子見です。だいたい本領発揮をできるのが就任3年目くらいなので、2022年のラインナップで改めて振返りましょう。

2019年9月 8日 (日)

2019年9月の台風のメモ

去年ほど詳しく書くつもりはなくて、そもそも書かないつもりだったけど、気になることがあったので記録ではなくメモです。9/8(日)の台風のことで、劇場ニュースも全部は見ていなくて、気象庁のサイトを眺めながらのメモです。なお9/8(日)の22時ごろに書いています。

記憶では朝一番の時点でJR東海が東海道新幹線は東京発21時以降の運休を発表していたはず。その後でJR東日本が東海道線も同じように20:15以降の運休と京葉線の減便を発表。ただし横須賀線中央線その他は翌日の始発は遅れても当日は運休なし。私鉄はちょっと追えていないけど東急は夜間運休を発表。だいたい神奈川方面がアウトだけど他方面は大丈夫という面倒な状況。

まずほぼ理想的な対応だったのが意外なことに国立劇場。発表時間は掲載情報によると8:00。昼の回が11:00開演、夜の回が16:00開演で20:16終演予定と発表なので気を使う必要があったとは言え。しかも貸劇場にも触れている親切対応。掲載時刻、実施情報、問合せ先、更新時の対応と知りたい情報がすべて載っていて客から見て満点対応です。惜しむらくは、劇場トップページにリンクが掲載されているのだけど、公演情報ページにリンクがなかったので、そこだけ載せるようにしてほしい。検索する場合は劇場トップより個別の公演ページに飛ぶこともあるはずなので。

令和元年9月8日(日)、9日(月)の下記の主催公演は、予定通り行います(9月8日午前8時現在)。

[国立劇場小劇場]
 九月文楽公演 第一部 『心中天網島』 (午前11時開演)
    第二部 『嬢景清八嶋日記』、『艶容女舞衣』 (午後4時開演)    

お問い合わせ先
 国立劇場代表電話:03-3265-7411
 国立劇場チケットセンター:0570-07-9900
  03-3230-3000[PHS・IP電話](午前10時から午後6時まで)

台風により交通機関にも影響が出る可能性がございますので、お出かけの際は予め時間に余裕を持ってお出かけください。

状況により変更がある場合は、改めて当ホームページにてご案内いたします。
なお、貸劇場の公演につきましても、予定通り行います。

  [貸劇場の公演]
  9月8日(日)大劇場
  『二代目 西﨑緑舞踊公演』 (午前11時半開演) 主催者:二代目 西﨑緑

次に宝塚。夜の回が15:30開演だから放っておいてもよさそうなものだけどきっちり連絡。これですよ、客としてはやるのかやらないのかが何と言っても真っ先に知りたいので、安心させつつ無駄な問合せを減らすためにきっちり掲載するという基本行動。ニュースと公演サイトの両方にリンクを掲載。さすが西日本の台風で鍛えられた対応、すばらしい。ただ公演サイト側ではニュースタイトルがフィードで順番に出てくるので、タイミングによっては気がつかないかもしれない。ここは固定リンクで載せてほしかった。

現在(9月8日9:30時点)におきましては、9月8日(日)の東京宝塚劇場星組公演(11時/15時30分)は定刻に開演いたします。
ただし、台風15号の影響により、公共交通機関の乱れも想定されますので、ご来場に際しましては、最新情報や天候の状況に十分ご注意いただきますようお願い申し上げます。

それと神奈川芸術劇場と快快。18:30に上演予定だったのが東急の運休発表で11:00時点では公演予定だったけど公演中止を決定。予定と更新時間を記録しながら追記で更新しているのが良い感じ。また少なくとも公演中止になった時点で劇場もホームページの公演ページニュースと両方でフォロー(朝の時点で公演予定を載せていたかどうかは不明、私が見たときにはニュースには朝の掲載情報はなかった)。払戻、振替の対応発表予定時期を載せているのも好感度が高い。以下は快快の発表内容。

上演の予定となっておりました、快快『ルイ・ルイ』 本日9月8日(日)19:30開演ですが、みなとみらい線、東急東横線の計画運休発表に伴い、中止とさせていただきます。
払戻、振替の方法に関しましては、明日9日午前中にご案内できるよう準備中です。
随時ご対応いたしますので、しばらくお待ちください。

皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご理解いただけますようお願いいたします。

快快

ーーーーー

快快『ルイ・ルイ』 本日9月8日(日)19:30開演の回は予定通り上演いたします。
なお、上演時間は1時間45分程度となっております。

悪天候が予想されますので、どうぞお気をつけてご来場くださいませ。

快快

ーーーーー

本日9月8日(日)夜から9日(月)未明にかけ、関東地方へ台風15号の接近が予想されております。場合よって開演時間の変更や中止せざるを得ないことも想定されますが、快快『ルイ・ルイ』19:30公演の実施の可否は、天候及び交通機関等の状況を鑑み、16:00を目処に決定したします。

快快ホームページ https://www.faifai.tv/
Twitter https://twitter.com/faifaijapan
Facebook https://www.facebook.com/faifaijapan/

にて発表いたしますので続報をお待ちください。

なお11:00現在、実施の予定です。

薄情だったのが東京芸術劇場や新国立劇場。貸劇場公演ばかりという珍しいタイミングで、しかもまあまあ早く終わるやつばっかりだからいいだろうと考えたのか、ニュース掲載なし。提携公演の快快とは違うだろうし、公演実施中止の判断は各主催者の責任だろうけど、まあ貸劇場に対しては皆さん結構薄情。

あと雑な対応が残念だったのが松竹。歌舞伎座は夜の部が21:03終演予定、新橋演舞場は昼だけ12:00開演の3時間5分上演予定、日生劇場でジャニーズ公演を松竹主催で夜の回が18:00開演の2時間25分上演予定。このうち日生劇場は公式公演ページのトップにリンクを載せているけど、今見たら翌日の公演情報になっていて、9/8(日)夜の回の公演対応は最初から載せていなかったのか上書きされて消されたのか不明。

9月9日(月)の公演の実施につきまして、下記の通りお知らせいたします。

日生劇場『少年たち To be!』 

9月9日(月)昼の部・夜の部 :予定通り上演

尚、状況により変更がありましたら当HP上でご案内いたします。ご確認ください。

2019年9月8日17:30記

そして歌舞伎座の話は一番公式な公演情報掲載の歌舞伎美人に何も情報がない。それでいろいろ探したら松竹本体のホームページに載っていた。ただしPCだとホームページを下までスクロールして、お知らせを表示してさらに「歌舞伎・演劇」のタブを選ばないとニュースのタイトルが表示されない(さきほどの主催ジャニーズ公演のリンク先もここに掲載された案内になっている)。これも今見たら9/9(月)予定の掲載になっていて、9/8(日)の話は見つからない。いちおう松竹の公式Twitterでちょろ松というのもあるけど、上演情報については一言も触れていない。載せて見てもらってこその情報なので、どこを見ればいいのかわからないようでは不親切すぎる。これは改善を望む。

9月9日(月)の公演の実施につきまして、下記の通りお知らせいたします。


歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』 
9月9日(月)昼の部、夜の部 :予定通り上演

新橋演舞場『ミュージカル ペテン師と詐欺師』
9月9日(月)昼の部、夜の部 :予定通り上演

大阪松竹座『九月新派公演』
9月9日(月)昼の部、夜の部 :予定通り上演

京都四條南座『九月花形歌舞伎』
9月9日(月)昼の部、夜の部 :予定通り上演


尚、状況により変更がありましたら当HP上でご案内いたします。ご確認ください。

2019年9月8日17:30更新

なおぱっと見て見つかった公演中止はグローブ座のHAMLET。グローブ座なのでジャニーズだけど(エグゼクティブ・プロデューサーにあの人のクレジットがある)、こちらは9/8の18:30開演で4時間10分の上演予定が初日だったところを中止している。電車の運行予定が変更されたら帰宅難民が出る恐れがあるので中止判断やむなし。しかし日曜や祝日が休演日になっていて、チケットコントロールで最初から追加公演予定だったのか、よくわからないスケジュールになっている。その分振替の余地はありそう。

台風15号の接近に伴い、お客様の安全を考慮した結果、
9月8日(日)18:30公演はやむなく中止とさせていただきます。

公演を楽しみにしてくださった皆様には、
何卒ご理解・ご了承下さいますようお願いいたします。
なお、振替日程や、チケットの払戻しにつきましては現在調整中です。
決まり次第、公式ホームページ等でお知らせいたします。
それまでお手持ちのチケットは大切に保管ください。

余談だけど、公式ホームページにこんな記載がある。先に日程ありきで3時間半くらいで収めてほしいと制作が願っていたら演出の森新太郎が頑張ってしまったのか。貸劇場公演だったら普通は通らないこのスケジュール、つきあう客も凄いけど、これを日によっては1日2公演やるのだからプロは大変だ。

※18:30公演については、終演後のご帰宅が深夜に及ぶお客様も多くいらっしゃる事と存じます。
18歳未満のお客様におかれましては、
保護者の方の同伴なくご観劇される場合、承諾書をお持ちいただく事をお勧めいたします。
なお、終演後は速やかに退館の上、ご帰宅くださいますようお願い申し上げます。

ここまでとりあえずメモということで。

<2019年9月10日(火)追記>

振替が面白いことになっていた。先にハムレット

台風15号の接近に伴う、天候状況および公共交通機関等の運行状況を踏まえ、
お客様の安全を考慮した結果、9月8日(日)18:30公演は、やむなく中止させていただきました。

公演を楽しみにしていただいた皆様には多大なご心配・ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

今回の公演中止を受け、9月8日(日)18:30公演のチケットをお持ちのお客様を対象に、
下記の通り振替公演を実施いたします。


〇実施日時:9月18日(水)12:30開演


<振替公演にお越しのお客様>
お手持ちの9月8日(日)18:30公演のチケットを、
振替公演当日にご持参くださいますようお願いいたします。
券面の座席番号にそのままご着席いただきます。

※当日券をご予約いただいたお客様も対象となります。
購入予約整理番号、キャンセル待ち整理番号共に、取得された整理番号に変更はございませんが、
振替公演にご来場いただけない場合は無効となりますのでご了承くださいませ。


<振替公演にお越しになれないお客様>
チケットの払戻しをさせていただきます。

1) ジャニーズファミリークラブでチケットをご購入されたお客様はジャニーズファミリークラブからのご案内をお待ちください。

2) チケットぴあ・ローソンチケット・イープラスにてチケットをご購入されたお客様は、各プレイガイドのご案内をご確認下さい。

日曜祝日が空いているのに水曜日の昼間とかファン魂を問われる事態に。たぶん他の仕事が動かせなかったのだろうと推測。なお上演時間は新たな初日を終えて4時間に訂正されていました。

そして快快。公式ホームページのほうが払戻についての情報量が多いのでそちらから。

9月8日(日)19:30開演の快快『ルイ・ルイ』は台風15号の影響による交通機関の運休に伴い、ご来場できなかったお客様へ向けてチケットの払戻、ならびに振替を承ります。

【チケットの振替・払戻について】
■払戻対象公演
9月8日(日)19:30開演 快快『ルイ・ルイ』KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ
「チケットかながわ」「ローソンチケット(演劇最強論-ing)」「チケットぴあ」にてご購入されたお客様
※上記対象公演日以外のチケットは払戻および振替の対象外です。

【チケットの振替をご希望の場合】
■振替可能公演
9日(月)19:30
10日(火)19:30
11日(水)14:00 / 19:30
12日(木)19:30
13日(金)19:30
14日(土)14:00 / 19:30
15日(日)14:00

タイトルを『ルイルイ振替』として快快メールアドレス( info@faifai.tv )宛に

・ご希望回 第一希望: 、第二希望:
・お名前(かな):
・ご連絡のつく電話番号:
・メールアドレス:
・8日のチケット記載の整理番号:

以上を明記の上、事前にご連絡ください。
こちらからのお返事をもって、お振替完了となります。
当日、受付に8日の発券済みチケットをお持ちください。振替日のチケットとお引き換えいたします。

■振替申し込み期限
振替ご希望日の前日まで
本日9日(月)に振替ご希望のお客様は8日のチケットをお持ちいただき直接受付までお越しください。

*整理番号は8日記載の番号でご入場いただけます。
*発券済みチケットをお忘れになりますとご入場いただけませんので忘れずにお持ちください。
*事前のご連絡がない場合、ご覧いただけない可能性がございます。
*先着につき、満席の場合はご希望の回でご覧いただけない可能性がございます。どうぞお早めにお申し込みください。

ーーーーー
ーーーーー

【チケットの払戻をご希望の場合】
「チケットかながわ」にて購入されたお客様
■払い戻し期間:2019年9月24日(水)必着
※払い戻し受付期間を過ぎてからの受付は一切お受けできませんのでご了承ください。
※劇場窓口での現金での払い戻しは承っておりませんのでご了承ください。

■払い戻し方法
チケット払い戻しをご希望のお客様は、払い戻し受付期間内必着で、必要書類とチケットを「簡易書留」でご返送ください。ご返金希望の銀行口座にお振込みにてご返金いたします。
   
【払い戻しに必要な書類】
・当日の半券が切り落とされていないチケット(購入枚数分)
・以下を記載したメモ
1.返金先口座番号(銀行名・支店名・普通or当座・口座番号・口座名フリガナ)
2.氏名(カナ)
3.お電話番号、ご住所

※送付される前に、同封されているチケットが必要書類に記載の枚数と相違がないか今一度ご確認下さい。
※必ず簡易書留でご郵送ください。普通郵便での送付による未着事故が生じた場合、払い戻しはできませんのでご了承ください。
※払い戻し対象は、チケット代金、チケット返送に伴う郵送料とさせていただきます。
※支払手数料、発券手数料は払い戻し対象とはなりませんのでご了承ください。
※チケットが届き次第、随時お振込をさせていただきます。振込完了までに少々お時間をいただく場合もございますので何卒ご了承お願いいたします。
※お客様の個人情報は払い戻しに関わる手続きのために利用させていただきます。
個人情報保護法を遵守し適切に取扱いいたします。

■チケット郵送先
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町3-1
チケットかながわ『快快「ルイ・ルイ」9月8日19:30公演チケット払戻係』

その他、ご不明な点などございましたら、チケットかながわまでお問合せください。
チケットかながわ 0570-015-415(10:00-18:00)

ーーーーー

「ローソンチケット」にて購入されたお客様

払戻期間:2019年9月11日(水)10:00 ? 9月24日(火)23:59

【店頭引取のお客様】
チケット発券をした店舗(ローソン・ミニストップ店舗)で払い戻しをいたします。
お手数ですが、上記払い戻し期間内に発券した店舗にチケットをご持参のうえ、Loppiから払い戻しの手続きをお願い致します。
店舗で発券されたチケットには、券面下側にお買い求め頂いた店舗名が記載されています。

【配送引取のお客様】
最寄のローソン店舗にチケットをご持参の上、Loppiから払戻しの手続きをお願い致します。
*ローソン店舗検索はこちら→https://www.e-map.ne.jp/p/lawson/

【各種手数料券について】
※払い戻し対象は、チケット代金のみとさせていただきます。
※支払手数料、発券手数料は払い戻し対象とはなりませんのでご了承ください。

*Loppiでの払戻方法はこちら→ https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/

お問合せ:ローソンチケット 0570-000-777(10:00?20:00)

ーーーーー

「チケットぴあ」にて購入されたお客様

払戻期間:2019年9月10日(火)?9月24日(火)

詳しくは「公演中止・延期・発売方法変更のおしらせ」をご確認ください。
※各公演には、払い戻し受付期間が設定されております。払い戻しを行う際は、必ず受付期間内にお手続き下さい。

「公演中止・延期・発売方法変更のおしらせ」
http://pia.jp/refundinfo/ (チケットぴあ)

ーーーーー
ーーーーー

快快

2019年9月9日16:30更新
2019年9月9日12:55

振替の日が残りの上演日から選べるというのもすごい。大スタジオだからチケット販売枚数もそこそこの数だろうし、他の各日も余裕があるのだろうけど、制作者の対応が大変そう。なお末尾に新旧タイムスタンプを記録しているところが細かいようだけど値打ちのある対応。

そしてチケット販売各社の払戻対応。払戻期間が決まっているというのは良く考えたら当然だけど、手数料は戻らないのかそうなのか。そして購入した店舗で払戻が必要なケースがあるとは思わなかった。書いていないけどチケットぴあも内容はローソンチケットとほぼ同じ。こういうのを見ると、発券はぎりぎりまで待ちたいし、外出先でついでに発券とか劇場の最寄で発券とかできない。観客としては前日まで待って自宅近辺で発券引取、を体に叩込まないとだめですね。ほとんど当日券で観ているからチケット販売各社の対応に疎いので勉強になる。

払戻と振替の体験が人間を大きくすると思って、制作陣はがんばってほしい。

2019年8月28日 (水)

PARCO劇場のオープニングラインナップが決定

この前トイレが気になった新生PARCO劇場ですが、オープニングラインナップが決まりました。本家を引用するべきでしょうけど、コンパクトにまとまっているのでステージナタリーより。

「ピサロ」
2020年3月13日(金)~4月20日(月)
作:ピーター・シェーファー
翻訳:伊丹十三
演出:ウィル・タケット
出演:渡辺謙 ほか

「佐渡島他吉の生涯」
2020年5月
原作:織田作之助「わが町」より
脚本:椎名龍治
潤色:森繁久彌
演出:森新太郎
出演:佐々木蔵之介 ほか

三谷幸喜 3作品連続公演
「大地」
2020年6~8月
作・演出:三谷幸喜
出演:大泉洋 ほか

PARCO MUSIC STAGE「三谷幸喜のショーガール」
2020年7月
作・演出:三谷幸喜
振付:本間憲一
作曲・編曲:荻野清子
出演:川平慈英、シルビア・グラブ
演奏:荻野清子(ピアノ)、一本茂樹(ベース)、萱谷亮一(ドラムス)

三谷文楽「其礼成心中」
2020年8月
作・演出:三谷幸喜
出演:竹本千歳太夫、鶴澤清介、吉田一輔 ほか

「ゲルニカ」
2020年9月
作:長田育恵
演出:栗山民也

ねずみの三銃士 最新作「(タイトル未定)」
2020年10月
作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦
出演:生瀬勝久、池田成志、古田新太 ほか

前川知大 作・演出作品
2020年11月
作・演出:前川知大

「チョコレートドーナツ」
2020年12月
作:トラビス・ファイン
脚本:谷賢一
演出:宮本亞門

「志の輔らくご in PARCO 2021」
2021年1月
出演:立川志の輔

「ラヴ・レターズ」
2021年1月
作:A.R.ガーニー
訳:青井陽治
演出:藤田俊太郎

「藪原検校」
2021年2~3月
作:井上ひさし
演出:杉原邦生
出演:市川猿之助 ほか

「レディ・マクベス(仮題)」
2021年3~4月
作:ジュード・クリスチャン
演出:ウィル・タケット
出演:天海祐希 ほか

中井貴一 主演作品
2021年4~5月
演出:G2
出演:中井貴一 ほか

劇場に縁のある演目と新作とを交互に配して、これまでもこれからもよろしくお付き合いしたい脚本家演出家役者と、この機会にお付き合いを考えたい脚本家演出家役者とが収まるように、しかも大金かけて建直したばかりで収支も話題もケチがつかないように、ああでもないこうでもないと悩んだ制作陣の会議が目に浮かぶようなラインナップです。

ちなみにオープニングの「ピサロ」は45ステージ、636席オールS席を13000円で販売、一部U-25チケットでも6000円、真面目に売ったら3億7千万円の大興行です。渡辺謙の健康を祈念しましょう。

2019年8月25日 (日)

2019年9月10月のメモ

9月に固まったスケジュールと、ここで観ておかないといけないという芝居の多さとに悩む2ヶ月。結構つらい。

・松竹製作「秀山祭九月大歌舞伎 夜の部」2019/09/01-09/25@歌舞伎座:吉右衛門と幸四郎で寺子屋も観たいけど、奇数日は仁左衛門弁慶と幸四郎富樫の勧進帳(偶数日は幸四郎弁慶と錦之助富樫)、ここで勧進帳は押さえたい

・ホリプロ/フジテレビジョン主催「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」2019/09/01-09/29@世田谷パブリックシアター:ホームズやワトソンよりマイクロフトに横田栄司を起用したところに三谷幸喜のセンスを感じる

・松竹製作「東海道四谷怪談」2019/09/02-09/26@南座:観に行くつもりはないけど通しで見られるのはいいなと思ったのでメモ

・鵺的「悪魔を汚せ」2019/09/05-09/18@サンモールスタジオ:後味悪い系劇団という認識だけど代表作の再演ということでピックアップ

・犬飼勝哉「ノーマル」2019/09/06-09/16@三鷹市芸術文化センター星のホール:今年のMITAKA NEXT SELECTIONから主催の名前を冠した1本をチラシデザインでピックアップ

・こまつ座「日の浦姫物語」2019/09/06-09/23@紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA:観ておくべきか迷う

・こゆび侍の標本「ガリレオの生涯」2019/09/07-09/16@新宿眼科画廊地下:劇団名に標本と付く場合のルールがわからないけど、ブレヒトの芝居で以前も上演を見かけた演目なのでメモ

・国立劇場主催「心中天網島」2019/09/07-09/23@国立劇場小劇場:文楽で通し上演なので気になるところ、日程は午前のみ(午後は別演目)なので注意

・阿佐ヶ谷スパイダース「桜姫」2019/09/10-09/28@吉祥寺シアター:勘三郎と串田和美での初演時にお蔵入りになった設定で書き直すらしいけど勝算不明

・iaku「あつい胸さわぎ」2019/09/13-09/23@こまばアゴラ劇場:もう1回観たいけど観られていないiakuの新作

・シス・カンパニー企画製作「死と乙女」2019/09/13-10/14@シアタートラム:妙に上演される機会の多いドイツ3人芝居が、小川絵梨子演出で宮沢りえと堤真一と段田安則ならここで観ない手はない

・庭劇団ペニノ「笑顔の砦」2019/09/19-09/23@神奈川芸術劇場大スタジオ:再演モノ

・風姿花伝プロデュース「終夜」2019/09/29-10/27:今年のプロデュース公演は上村聡史演出の4人芝居で、早い時期ほど料金が安いシステムも継続

・新国立劇場主催「どん底」2019/10/03-10/20@新国立劇場小劇場:有名な割に観たことがないから観ておきたい1本

・松竹製作「新版オグリ」2019/10/06-11/25@新橋演舞場:余裕があったらたまにはスーパー歌舞伎でも

・野田地図「Q」2019/10/08-10/15、11/09-12/11@東京芸術劇場プレイハウス:Queenからオファーがあって書いた新作は豪華キャストよりもひびのこずえ衣装にロックさとポップさを予感して期待

・別冊「根本宗子」「墓場、女子高生」2019/10/09-10/22@ザ・スズナリ:福原充則の脚本を自分で演出出演して再演

・serial number「コンドーム0.01」2019/10/25-10/31@ザ・スズナリ:「アンネの日」の男性バージョンみたいなものかと勝手に想像している

・世田谷パブリックシアター/エッチビイ企画制作「終わりのない」2019/10/29-11/17@世田谷パブリックシアター:イキウメメンバーと世田谷パブリックシアターの新作は「『オデュッセイア』を原典としたSF作品」だそうです

演劇企画体ツツガムシ「ドイツの犬」2019/10/31-11/11@シアター風姿花伝:チラシの脚本家の文章が気になったのと、降板の話があった田中壮太郎が演出できるっぽいのとでピックアップ

・吉本興業主催「ハケンアニメ!」2019/10/31-11/14@紀伊國屋ホール:アニメ業界を取上げた小説の舞台化はG2つながりか気になる役者が集まっている

他に新国立劇場のギャラリー・プロジェクトは音響家編が10/10(木)18:30からで平日開催。

新作と再演の割合がほどよい感じになっている印象を受ける。だからこそここで観ておかないとという気分になるのだけど。

<2019年8月26日(月)追記>

1本追加。

2019年8月24日 (土)

「演劇は一生懸命見られると実はうまくいかないことの方が多い」

成河が個人でカルチベートチケットに挑戦したという論座の記事を(ログイン不要の範囲で)読んだ()。fringe経由。これ自体、非常に面白い話なのだけど、カルチベートチケットというものの存在がいまいち実感できていない。「誰かがチケット代を払って(またはチケット代相当を寄付して)、そのチケットは受付にキープされていて、他の誰かが当日見たいと受付に申し出たらそのチケットがもらえる」という仕組で、「演劇を観慣れていない人向けの敷居を下げるための方策」というのが趣旨なのはわかるけど、善意に基づきすぎたシステムなのでこれがどのくらい有効なものなのかがわからない。まだクラウドファンディングとかで「応援寄付、おまけ付きあるいは誰より早くお届け」のほうが、寄付者と受益者とが一致してわかりやすい。気になるけどよくわからないのでしばらく様子見。やりやすいシステムとか整備されないものか。

それはそれとして、この話で成河が語る演劇の話が面白いので、気になったところを記録しておく。

 もっとも僕は「どうして同じ演劇の中で、こうも断絶があるんだろう」という問題意識は、それ以前からもずっとあったんです。僕は平田オリザさんも野田秀樹さんも唐十郎さんも好きです。ところが、俳優になりたいと思ったときに、どれもやっている先輩がいない。じゃあどこで何を始めたら全部できるの? それを自分たちで考えざるを得なかった。それでも僕が学生の頃はいろんな演劇が百花繚乱の幸せな時代で、少なくとも観客はいろんなジャンルの物を競い合って見ていました。ところが今は観客も断絶してしまっている。

 やがて、これは俳優と観客がお互いを育て合うシステムがないからだということに気付き始めました。観客の質が俳優の質を決める、俳優の質が観客の質を決める。その相互作用でしか演劇は育っていけない。ところが、商業演劇の世界に入ってから、それがどうも頭打ちに来てるような感覚がすごくあったんですね。端的にいうと俳優がファンに守られている。でも、守ってくれる観客だけに観てもらっている限り、俳優は成長しないですよ。もちろん 誰も悪くない。僕も応援して支えてくださる方々は大事に思っています。ただ、真面目で能力のある俳優さんほど目の前にいるお客さんにきちっと応えて喜んでもらおうとするから、そこで悪循環が生まれるわけです。

 それは自分も含めてです。つまり、俳優である僕も成長できないんじゃないかという恐れが生まれたんです。「一部のファンのための演劇を作る」ことは僕にとっての演劇ではないと思うので、このままだとできないと思っていた時期もありました。

(中略)

「私とあなたの話をして」というのが日本の芸能の根本です。

(中略)

僕、「演劇はゴールではなくて きっかけにすぎない」という考え方がすごく好きなんです。つまり僕たちは触媒であって、終わった後に議論が生まれて初めて演劇は成功する。作品として優れているかどうかなんてどうでもよくて、終わった後にいろんな人たちがいろんなことを話し合っている状況こそが目指すべき姿だと思うし、これほど楽しいエンターテインメントはないと僕は思う(笑)。もちろん今は個人で楽しむ時代ですが、だからこそ演劇は最後の砦ですよ。「ええっ、あそこで泣いたの? そんなの爆笑するところじゃん」なんていう会話が初めて演劇を立体化させていくし、そこで初めて実人生と地続きに捉えられると思うんです。

(中略)

 「一生懸命見ている人たちなのか、そうではないのか」というのが大別してあります。 それで意外と一生懸命見てくれてない人がいる回の方がうまくいくんですよ。演劇は一生懸命見られると実はうまくいかないことの方が多いんです。

――ええーっ!

 びっくりするでしょう?(笑)

――なぜ?

 予想外のことが起きないからですね。子供たちの前でパフォーマンスすることを考えてみると一番わかりやすいですよね。

――ああ、なるほど!

 子どもたちってザワザワしているでしょ。本当に何か劇的なことが起こらない限り、反応なんか絶対しない。ワーワー喋って好きなことやってるけど、何かが起きた時にはスッと皆が同じ方向を向くんですね。その瞬間だけが「演劇」だという話なんですよ。「さあ今からここで何かが起きるぞ」とみんなが見ていても「演劇」は起こらないんですよ(笑)。

 ですから演劇を愛してくださる方にもよく言うんです。「一生懸命見ないでください」 って。ただ、一生懸命見ざるを得ない金額だということも大きな問題なんですよ。そのために今回は2000円にしました。もちろん「演劇に人が来ないのは値段の問題じゃないよ」という声があるのも分かります。ただ、2000円だったらジャケ買いができる価格でしょ。「ジャケ買いして1回見て、ダメでもまあいいや」という人が客席にいないと「演劇」ってやっぱり起こらないんですよ。

(中略)

 「宮大工さんが木の違いを嗅ぎ分ける」みたいなことが1800人の劇場ではより困難になりますし、客席には僕が思うよりもいろんなお客さんがいるだろうということもわかっています。ただ同時に、1800人と母数が大きくなればなるほど、今度は客席の中で排他的な動きが生まれてくる。つまりルールや「見方」ですね。カーテンコールの迎え方や手拍子の仕方、拍手のお行儀、日本人が美徳としてそういうものにこだわるのはいいことだと思います。 ただ、それがある瞬間に排他的になると、「何でそうしなければいけないんだろう?」と思う人たちを全員追い出すことになる。

 舞台に立つ側としては何でもいいんです。好きに過ごして欲しいし、感動なんかしなくたっていい。その人が何を大事に思うかを決める権利はこちらにはない。でも、その作品を愛好してくださる方達が大勢を占めて行った時に、無意識的な集団心理が生まれがちです。要するに同調圧力ですよね。もちろん誰が悪いわけでもないのですが、それが実は演劇の一番の敵になることもあると思うので、これにもみんなで立ち向かいませんかっていうことなんです!

(中略)

僕が『エリザベート』をやるのは作品がとても面白いと思うからです。日本人にとっても意義があると思う。これはアメリカじゃ全然受けませんからね。「絶望の甘美」とか「自由になりたいけどなれない」とか、皇室や王室がある国は分かるんです。……アメリカ人は笑いますからね(笑)。

(中略)

でもそこにどうやって「たまたまふらっと来て見たけれど衝撃を受けた」という人を増やせるか? それに尽きます。そのことをお客さんと一緒に考えてみたかった。『エリザベート』だって20人でも30人でも、できれば100人ぐらいでも、そういう客層がいたら……断言します。作品が良くなります。みんなで守ろうとして守ろうとして作品は悪くなるんですよ。荒波に突き落とさないと作品は良くはならない。

やっぱり引っ張りだこになる人はそれだけいろいろなことを考えているんだなと思い知らされる。個人的にはチケット代もさることながら、使った時間に対する対価を要求してしまう面がある。それは観客として当然の心理だけど、年齢が上がるごとに時間を使うものに対する要求が辛くなっている。

それはそれとして「観客の質が俳優の質を決める、俳優の質が観客の質を決める」という話はどういう相互作用なんだろう。ずいぶん質の高い俳優も観てきたと思うけど、自分はあまりいい観客に育たなかったなと思う。粗探しのような視点が多い。俳優の質を高く決めるような観客になれるものならなりたいけど、どうやったらなれるものなのか。

文学座も一般向けワークショップを開催していた

たまたまこちらのブログを読んでいて知りました。新国立劇場とか世田谷パブリックシアターとか、一般向けのワークショップは国公立劇場でしか提供していないと思っていたけど、文学座でもやっていたのを初めて知った。わざわざ「演劇経験のない方から将来文学座附属演劇研究所への受験をお考えの方までどなたでも受講いただけます!」と明記してくれている。

ざっと読んだ感じでは毎年開催していそうで、春と夏に昼間コース、夜間コースで連続7日間のものがメイン。夏に開催していたものが好評だから春も追加したみたいで、夏は誰でもOK、春は夜間が40歳以上限定という縛りはあるもののそれ以外は誰でもOK。事前に発表される文学座の役者や演出家が講師を務めて、主に場面の立上げや役者同士のコミュニケーションをやるっぽい。

あとワークショップの枠を超えているのがプラチナクラスで、「演技経験問わず40歳以上の健康な男女 ※学歴・国籍不問、卒業生も歓迎」という募集要項。こちらは水曜夜と日曜午後で4月から12月まで9ヶ月、11月下旬には卒業公演も行なうというスタイル。講師は事前発表されるわけではないけど「西川信廣を中心に文学座所属演出家・俳優、及び専門講師」とのことなので期待できる。

残念ながらそれなりの金額が掛かるけど、プロにやってもらうなら本来はこのくらいの金額が掛かるものなのでそこはしょうがない。国公立劇場のほうが裾野を広げる意味で安く設定しているので諦める。プラチナクラスはオーディションから含めると約40万円の費用が掛かるので、適当な覚悟で受けられるものではないけど、それでもそういうクラスが存在するということ自体がいいこと。

気がつくのが遅くて今年の分は7日間コースを含めてすでに終わっていた。だいたい3月8月に行なわれて、その2ヶ月前くらいから募集が開始されるようなので、気になる人はそのころに公式サイトで確認を。

2019年8月21日 (水)

日本人なら一度は観ておくべき古典芝居100本は選べるか

芝居を観すぎた反動で最近バテているので、観る数を減らせないかと考えていたら突然、そもそも観ておくべき芝居というものがあるのか、とそんなことを思いついた。別に100本と限らなくてもいいけど、都心に住んでいる滅多に芝居を観ない普通の人が100本観るのに何十年かかるのかを考えると、100本でいいでしょう。

まず古典の定義から始まるけど、このくらいかな。
(1)作者が亡くなっている
(2)複数の演出家によって演出される
(3)初演から最低でも30年以上経っても定期的に上演される
(4)洋の東西は問わないけど、外国作品なら日本上演で考える
(5)これは主観になるけど、コメディでもシリアスでも、一定水準を超えてよくできている

分かりやすいところで外国作品だと、これで20-30本くらいになるかな。ミュージカルやオペラは別腹とします。
・有名なシェイクスピアの、そのまた有名なものを何本か
・日本の初期はロシアの影響が大きいのでチェーホフの有名どころ
・イプセンも影響が大きいので代表作を
・アメリカは作家より作品単位の印象がある、「わが町」とか「ガラスの動物園」とか
・フランスは・・・モリエールくらい昔になる?
・ギリシャ悲劇は外せない
・ドイツ、スペイン、イタリアあたりが思いつかないのは、オペラのほうが有名だからか
・近代演劇だと日本ではアジア芝居はまだ影が薄い

日本のほうが分かっていない。歌舞伎や宝塚は入れても能狂言は別腹のほうがしっくりくる。
・歌舞伎から何本かは選ぶべきでしょう
・いまだに観たことのない宝塚は「ベルサイユのバラ」以外に適当なものがあるか
・井上ひさしの代表作を選ぶべき
・三島由紀夫も選ばれだろうけど作品にうとい
・岸田國士は戯曲賞になっているくらいだけど、個人的には入るか判断しかねる
・三好十郎は「浮標」より「炎の人」だと思う
・宮本研の「美しきものの伝説」とか見逃しっぱなしなのでわからない
・秋元松代とかどうなんでしょう
・木下順二?

だめだわからない。存命の古典「候補」のほうがまだ多少は思いつく。
・唐十郎は何本選ばれるべきだろう
・鴻上尚史を外したら怒る人がたくさんいそう
・永井愛なら「見よ、飛行機の高く飛べるを」かな
・今度やる飯島早苗の「絢爛とか爛漫とか」は息が長いですね
・平田オリザは上演頻度なら「ソウル市民」より「東京ノート」か

やっぱりわからない。野田秀樹とかKERAとか松尾スズキとか岩松了とか、やりにくいのか許可を出さないのか、他の演出家で上演されることが少ないので数十年後の評価待ちですね。三谷幸喜は上演許可を出さないことで有名です。上演させたくないから戯曲出版も断る徹底振り。

思いつきはよかったけど勉強が足りないので埋まらない。思い出したらそのうち更新するかもしれません。

2019年8月10日 (土)

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展、その後」のメモと芸術監督の仕事について

これは美術展示だったけど、芝居の分野で似たことが起きたときに参考にするかもしれないのでいくつかメモ。もともとまったく興味もなければ開催もしらないイベントだったけど、話題を目にした瞬間に直感と偏見で「展示側が不手際をやらかした」と思ったので解説が出てくるのを待っていたら、出てきた。

その1。いきなり長いけど、伊東乾がJBPressに書いた「『慰安婦』トリエンナーレが踏みにじった人道と文化」。この人は音楽関係で芸術監督経験者。長いけどいつまで残る記事かわからないので適宜引用。掲載ページへのリンクは省略。

 報道やネットのリアクションには「政治家や公権力の<表現の自由>への介入」といった切り口があふれ、また、展示を中止された人々からも、何の説明もなくいきなり中止を通告されたと怒りを露わにする抗議文が公表されています。
 しかし、こんな事態にしてしまったのは、芸術監督の判断と行動に原因があることで、明確にそれを指摘しておく必要があるでしょう。
 というより、こうしたことを収拾するために、プロフェッショナルのキュレーターや職業人としての芸術監督という職掌が存在しているのにほかなりません。
 アマチュアが間違った椅子に座り、面白半分で打つべき対策を打たずに徒手していれば、人災を招いて当然です。
 では、本来プロフェッショナルの芸術監督であれば何をしておくべきだったのでしょうか?
 もし私がその任にあったとしたら、

1 展示コンテンツ事前告知の徹底
2 国際情勢の緊迫を念頭に、公聴会の開催、ないしパブリック・コメントの募集と検討
3 8月1日以降の事態急変に際しては、あらゆる関係者と対面での綿密な打ち合わせ(足を運んでの調整)。
 調整不能の場合は引責辞任と、残余期間案分相当の報酬返納、それによる危機管理プロフェッショナルの雇用の申し出など

 これらを必ず行っていたと思います。またこの3点とも、いまのところ十全に行った報道を目にしません。

(中略)

 今回の経緯、こんな事態に炎上・発展してしまった段階で「セキュリティの観点から」大村知事が「中止」と判断を下されても、職掌に照らして妥当なことです。
 さらに大村知事は、名古屋市長からのコンテンツ内容に関する指摘に「憲法違反の疑い」という、極めてピシッとした折り目で対処しており、プロフェッショナルの措置として、まずもって完璧です。
 大きなリスクがある。だから留保する。以上。
 芸術サイドに返す言葉は本来ないというのが、一芸術人として常識的に考えるところです。むしろ、そこまで徒手していた監督サイドの瑕疵を指摘し、今後は決してこうしたことの再発がないよう、努めるべきと思います。

(中略)

 十分な事前告知を行わず、パブリック・コメントなど官費執行に関する手続きも踏まぬまま、「隠し玉」炎上狙いの素人了見で8月1日に蓋を開け、現下の国際緊張状態のなか、アルコールランプと思っていたら、ガソリンにマッチを投じてしまった。アマチュアの浅い考えです。
 実際に「大炎上」してから、つまり保守系の政治家がクレームをつけたり、襲撃予告と解釈できる(といっても多くは愉快犯で、本当のリスクは別のところにあると思いますが)匿名連絡があったりすれば、国家公務員出身の政治家・知事の「実行委員会」委員長としては、憲法にも照らして状況を精査のうえ、純然と安全性の観点から中止という判断を下さないわけにはいかない。
 当たり前のことです。この段に至って「表現の自由」などというのは、トリエンナーレが人道と文化、平和の芸術五輪である原点を考えるとき、議論にならないことがお分かりいただけるかと思います。
 さて、その渦中で芸術監督は何をしたか?
 一緒になって「中止」する側に回ってしまった。これが最低最悪と思います。察するに、公務員としても政治家としてもプロの大村知事の盤石の説明の前で「納得」させられ、うなづいて帰ってきたのではないかと思います。
 それでは、ただの坊やにすぎません。芸術監督が守るべき一線は別に厳然と存在したわけですが・・・。
 さらに、その「決定」に際して、芸術監督であるはずの津田大介氏は、作品「平和の少女像」の作者、彫刻家のキム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻と、直接対話して納得を得るプロセスを経ていない、と報道されています。事実なら、あり得ません。
 彫刻家本人はもとより「表現の不自由展その後」の当事者とも、十分な話し合いがなされていないように報じられています。
 一方で、愛知県の大村知事と津田大介さんは直接対面して確認をとったとの報道も目にしました。
 もし、これらがすべて事実であるとするならば、さらに加えて津田さんは芸術監督の任ではないと言わねばなりません。
 芸術監督にとっては、コンテンツの総体そのものが「作品」として彼・彼女の見識と品位を問われます。出たとこ勝負で出したりひっこめたりする、じゃんけんの掌のようなものではありません。
 一つひとつの作品には作家があり、五輪同様に、海外からの参加には最大の尊重と敬意を払う必要があります。
 前回稿の冒頭にも記しましたが、もし展示作品を、自分自身がそれを依頼し、決定した作家や関係者に確認を取らず、「展示中止」つまり「撤去」などということをしてしまったら、それは芸術監督でもなんでもない。子供がおもちゃを弄っているのと変わりません。

(中略)

 私が全面否定するのは「プロの職責に素人が紛れ込んで引き起こされる、必然の失敗」セキュリティー・ホールそのもので、個人には興味がありません。
 アート側の人間は訥弁の人が多い。いまだ多くの意見が出て来ていないと思いますが、「平和の少女像」という個別作品への意見の是非とは別に、本質的に作家と作品を愚弄する行為であるという点では、意見は一致すると思います。
 これ以上、出たところ勝負の民間療法で、傷口を広げないようにというのが、落ち着いた分別から投げてあげられる「タオル」と思います。
 あまりに作家や作品、いや「芸術」というもの、ビエンナーレ・トリエンナーレの理想そのものに対して、失礼です。

この次の「トリエンナーレ『計画変更』は財務会計チェックから」も有益。

 先に「芸術監督」は「予算」「進行」と「リスク」を<管理>する、と書きましたが、別の表現を採るなら

Ⅰ 芸術的な観点から「予算の配分の権限を持つ」立場であり
Ⅱ 芸術的な観点から「制作進行決定の権限を持つ」立場であり、かつ
Ⅲ 芸術的な観点から「リスクに対処する権限を持つ」立場である

 ことにほかなりません。
 このうちⅢ、つまり危機管理に関しては、今回全くその職能を全うせず、そのため今回の事態を出来している。
 関係自治体、議会や地域納税者は、いったい何が起きていたのか、正体不明の水かけ論ではなく、数字とともに厳密なチェックを行うのが筋道です。
 これは企業でもどこでも同じ、当たり前のことで「芸術」だからと言っておかしな雲や霧で覆うことは許されません。

(中略)

 さて、報道に目を向けると、「企画展中止」に対していろいろ主観的な意見は出てくるのですが、官費で運営されるトリエンナーレの計画変更に当たって、マネジメントを帳簿からチェックし直すという一番シリアスな指摘はほとんど目にしない。
 数字がないまま「税金」がどうした、と文字だけ躍っても意味ありません。さらに「税金で<こんな作品を展示して>」などと言っても、それが<良い>とも<悪い>とも、白黒は決してつきません。

(中略)

 逆に、ただちにはっきり出るのが数字、財務です。今回、計画を変更したわけで、関連して明らかに(「電話」だけでも事務がパンクしてしまった様子などは報じられましたし、もし追加の警備などがあれば当然出費が伴うわけで)お金の動きがあるはずです。一般にこうしたコストは(余剰人件費であることが多く)決してバカになりません。
 さらに「襲撃予告」などが風評被害を生んでしまい、ファックスを送った犯人は逮捕されても、ことはこれでは終わらない。
 いや、逆で、京都アニメーション放火殺人事件で「方法」が周知されてしまった「ガソリン携行缶テロ」という手口の模倣犯が、仮に言葉だけの脅迫であっても出て来る可能性が現実になってしまった。
 パンドラの箱はすでに開いており、愛知県内の小中高等学校にガソリン放火との脅迫メールの事実も報道されています。すでに、全く洒落では済まない状況になっている。
 言うまでもなくトリエンナーレ全体の来場者数にも変化が出かねず、その場合は露骨に収支に直結するでしょう。

(中略)

 以下、イベントの「途中変更」がお金の観点で何を意味するか、分かりやすいと思うので、具体的に書いてみます。
 あるリハーサルでアンサンブルが<下手っぴー>なところが出てきたとしましょう。普通にあることです。
 そこで「追加練習を組む」という芸術上の決定を指揮台の上で下すとします。これが「計画の変更」。
 仕事の現場では「変更」は同時に、必要なリハーサル室の室料からアーチスト謝金の追加、場合により伴奏ピアニストの手配やその謝金、事務局の管理経費などすべて「出費の追加」を意味します。
 当然ながら財務会計チェックに相当するソロバンを頭の中で弾かねばなりません。「芸術監督」の<お金の管理>という仕事の分かりやすい一例を記してみました。
 あらゆる「変更」は「財政破綻につながるリスク」日々用心、備えよ常に、が芸術監督業の要諦です。
 これが仮に「客演指揮者」であれば、ギャラを貰って1回の本番があっておしまい、という仕事で、練習の追加発注の権限などは持っていません。
 あらゆる「変更」の折は、直ちに事務局とのシリアスな話し合いが始まります。プロフェッショナル同士の、値引きのない駆け引きの場です。

(中略)

 いま、はっきり言って素人が選んだ今回のトリエンナーレで、もっぱら安全性の観点から、「その継続のために、いったいいくらの警備費を上乗せすることが妥当か?」は、作品への好悪などと無関係に冷静に検討すべき財務のイシューです。
 赤字が出たらどうします?
 というかアクションすれば出費は100%増えます。名古屋市民や愛知県民の税金で追加補填するのですか?
 私は慎重であるべきと思います。芸術家の立場から、良心をもって断言します。警備の強化などを含む、あらゆる対策経費を念頭におく財務チェックを直ちに行う必要があるでしょう。
 それが芸術監督、芸術ガバナンスに携わる立場から第一になすべきこと、異論の余地などあり得ません。
「無い袖」は振れない。これはシビアな職業的経営判断です。お金の見通しの立たないこうした計画変更は、税金を原資とする官費投入の現場で許されることではありません。

ちなみに県知事の判断は朝日新聞の記事にも載っている。申し訳ないけど全文引用。

 愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)の実行委員会が企画展「表現の不自由展・その後」を中止したことを受け、実行委会長の大村秀章・愛知県知事は5日の定例会見で、展示の中止を求めた河村たかし名古屋市長らを「憲法違反の疑いが濃厚と思う」と批判した。

 企画展は1日に始まり、慰安婦を表現した少女像や、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品など、各地の美術展で撤去されるなどした二十数点を展示。河村氏は2日、「日本国民の心を踏みにじる行為」などとして、展示の中止を求める抗議文を大村氏に提出した。また、日本維新の会の杉本和巳衆院議員(比例東海)も「公的な施設が公的支援に支えられて行う催事として極めて不適切」として、展示の中止を求める要望書を出していた。

 大村氏は5日の会見で、こうした行為について「憲法21条で禁止された『検閲』ととられても仕方がない」と指摘。「行政や役所など公的セクターこそ表現の自由を守らなければいけないのではないか。自分の気に入らない表現でも、表現は表現として受け入れるべきだ」と述べた。企画展の費用は420万円で、全額寄付で対応するとした。

 また大村氏は、中止を判断した理由について「安全安心を第一に考えた」と説明。5日朝にも「ガソリンを散布します」などと書かれた脅迫メールが県に届いたことを明らかにした。警察と協議するという。

日本の「議論」でよく見かける悪いパターンに「敵の敵を味方扱いしてかばう(無視する)」があって、今回だと市長(政治家)が検閲に類する発言をしたから非難して、その大元になった芸術監督の不手際を問わない人が多い。けど、両方とも駄目ということも成立つし実際に両方とも駄目。個人的にはこれを機会に隙を与えない運営方法が芸術側に広く共有されてほしい。

あと、有名ブログの極東ブログで「あいちトリエンナーレ『表現の不自由展、その後』展示雑感」があったのでそこからも引用。

 もちろん、そういう私の感性が、芸術の価値を決めるものではない。およそ、芸術というのは、個々人が「これが芸術だといえば芸術だ」といった単純なものではない。その芸術作品が複数の人々に与えるインパクトに加え、批評家による批評、キュレーターによる考察などが加わり公の議論を誘うことで、その作品が、公的に芸術であることが問われていく、というものである。そうでなければ、街のギャラリーなどで自由に展示すればいい。
 なので、あいちトリエンナーレ『表現の不自由展、その後』展示について、私がまず関心を向けたのは、キュレーターであり、学芸員である。日本の場合、学芸員には、養成の専門講座を設置している大学か専門学校で所定科目を履修して取得するか、文部科学省が年1回実施している学芸員資格認定試験に合格することが求められる。彼らは、この展示をどのように考えていたか? 
 もう少し過程的に言うなら、津田大介・芸術監督が企画と方向性を決め、学芸員が個々の展示作品を決める、という手順である。別の言い方をすれば、個々の作品の選別には、津田氏は直接的には関わらないはずである。

(中略)

<金曜カフェ>ジャーナリスト・津田大介さん あいち芸術祭 監督として
北海道新聞07/08 05:00

約80組の作家選びは当初、学芸員に任せるつもりだった。ところが、上がってきたリストを見て「ピンとこない。これはまずい」と方針転換。自ら決定権を握った。「僕はそういう(人の権利を奪う)タイプの人間ではありません。でも、そうしないと『情の時代』というテーマにこだわった内容にならないと思った。仕事は5倍くらい大変になったが、その方針のおかげで(参加作家の男女比を半々とする)ジェンダー平等も達成できました」

 どうやら、作品の選定は津田大介・芸術監督の独断だったようだ。

学芸員とは職種ではなく資格なのだと、恥ずかしながら初めて知った。Wikipediaによると実情はいろいろらしいけど、でも

通常、学芸員には、それぞれ、1つまたは複数の専門の分野があり、その専門分野は、その学芸員が所属している美術館等の企画や収集と極めて密接な関係にある。

たとえば、写真が専門である学芸員がいる美術館では、通常、写真作品の収集に力を入れており、また、写真の企画がなされる可能性も高い。ときどき、「何故、あの美術館であんな写真の企画がなされるのだろうか」と不思議なケースがあるが、それは、その美術館に、写真専門の学芸員がいる、ということがその理由であることが多い。逆に写真を専門とする、または、少なくとも、副次的に写真を専門とする学芸員がいない美術館では、写真の企画はまずなされない。なぜならば、写真を扱える担当者がいない美術館に写真作品を任せられるはずがないからである。

と言われればもっともな話なので、専門家をもっと上手に活用するような芸術監督として振舞えるなら話は違ったかもしれない。あともうひとつ。寄付の話。

 愛知トリエンナーレ『表現の不自由展・その後』展示予算420万円が民間の方から寄付で全額まかなわれたというのが本当なら問題ではないか。展示方向に影響するからだ。寄付は運営を信頼し全体予算に組み込むべきだっただろう。そうでなければ、その寄付額でトリエンナーレから切り離し、民間展示にすべきだろう。

やっぱりお金の話は難しい。こういう感覚は勉強して身につくものなのか。

今回の記事を読んで、芸術監督の大変さを改めて認識した。のんきに芸術監督ウォッチとかしているのが申し訳ない。ただ、今の芝居の芸術監督は演出家出身の現場たたき上げがほとんどなので、予算の感覚は持っているだろうし、それ以上に何が上演にふさわしいかの感覚を持っていると信じられる。その点は芝居ファンとしては幸せです。

2019年8月 4日 (日)

「リアリティの処理」について

演劇関係者のインタビューを読んでいるとたまに見かけるのだけど、この言葉の定義がいまだにわからない。あれこれ考えた末に、たぶんこうではないか、とたどり着いた定義が以下になる。
・本来あり得ない設定(物語だったり、登場人物だったり、リアクションだったり)について
・そのままやったら白けたり失笑したりするところ
・演技力や前後の展開の組合せで観客に「これはアリだ」と受入れさせること

ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」のときに松尾スズキが吹越満を評して「お笑い出身者のリアリティの処理には信頼が持てる」と言っていたのが根拠で、このときの吹越満の役が八木さんが生まれ変わった山羊だったのを観てのことだけど、それで合っているのかいまいち自信が持てない。ただ、お笑い出身の人は演技が上手な人が多いと言われる理由にもつながる。

まあ定義はそうだとして。では演技力でありえない設定にリアリティを持たせるためにはどうすればよいのか。それともリアリティという言葉が誤解を招いていて、説得力があればいいのか。そうだとしてそれはどうすればよいのか。

それが演技の秘伝と言えなくもないけど、何か参考になりそうな情報がないか探してなかなか見つからない。

より以前の記事一覧