Bunkamura主催企画製作「クワイエットルームにようこそ」THEATER MILANO-ZA
<2026年1月12日(月)夜>
離婚してフリーライターを仕事にしている佐倉明日香は、同棲している放送作家の恋人と喧嘩した挙句に大量の睡眠剤を酒で飲んだため精神病棟に入院することになる。外部との連絡は固定電話のみなのに携帯電話を取上げられて連絡先も碌にわからない。退院まで最短で2か月と伝えられて何とか耐えることを決心するが、他の入院患者も入院するだけの理由がある人たちばかり。
初日にして脚本も演出も歌もダンスも演技も段取りも準備万端整えてきた感あり。入院患者の人となりと入院理由の説明を描きながら、主人公が自分自身と向かい合っていく展開。登場人物が多いので前半がやや人物紹介の説明調になるのは致し方なしとは言え松尾スズキ芝居の弱点、後半が本番。小劇場らしい笑いを挟みつつ、暗い場面もあるものの、小説はこんなに前向きだったっけと思い出したくなるくらい前向きに仕上げてきた。宮川彬良の曲が明るいものが多いだけでなく、主人公のアバズレ度が低くなったあたりに理由がありそう。そこで乱暴なところがありがらも品のいい主人公になったのは咲妃みゆの手柄。恋人役の松下優也がネタ多めの歌をいくつもこなすところに注目。この2人の職業設定にやや時代を感じないではないものの、這い上がれ人生と歌う展開は1周回って今の時代にむしろ合っている。
小劇場面子にはキャパが大きすぎたかリピーターチケットが出ていたので余裕のある人は今からでも如何と言いたいところもミュージカルのチケット代なところが難。
